研究論文紹介記事一覧
発表された国内外の研究論文のうち「CC BY CC BY-SA CC0」ライセンスが付与され、内容が要約できる研究論文を紹介しています。その他、毎時収集した研究論文一覧を見る
オレンジ果皮の精油とデンプンから作る新しい食品包装材料、チーズの保存性を高める可能性
果物の皮は多くの場合、廃棄されてしまう部分です。しかし柑橘類の果皮には香り成分である精油が豊富に含まれており、これを食品の保存に役立てようとする研究が進められています。今回紹介する研究は、オレンジ果皮から得た精油と、トウモロコシ由来のデンプンを組み合わせて「クライオゲル」と呼ばれる多孔質の素材を作り…
公開日: 2026年09月07日 05:05
収穫後のワンピー果実、低温にならす『予冷処理』で褐変を抑える研究
ワンピー(Clausena lansium)は東南アジアや中国南部で親しまれている柑橘系の小さな果実です。収穫後は傷みやすく、特に冷蔵保存中に果皮が茶色く変色する「褐変」が起こりやすいことが、流通や販売での課題になっています。今回紹介する研究は、「大鶏心」という品種のワンピー果実を対象に、冷蔵する前…
公開日: 2026年09月07日 05:03
血で赤く染まった卵を光で見分ける、二つの波長を使った検査法の研究
スーパーで売られている白い卵の中に、ごくまれに殻を割ると黄身や白身に赤い血の斑点が混じっていることがあります。これは「血斑卵」と呼ばれ、産卵時に卵巣や卵管の血管が破れることで生じる自然な現象で、健康上の害はないとされていますが、消費者にとっては見た目の点で敬遠されがちです。台湾の国立中興大学と国立台…
公開日: 2026年09月07日 05:01
廃棄されるトマトの搾りかすを、栄養価の高いパフスナックに変える研究
トマトはジュースやピューレ、ソースなどに加工される機会の多い野菜だが、その加工工程では必ず「トマトポマース」と呼ばれる搾りかす(皮や種が主成分)が出る。原料の重量に対して13〜15%ほどが廃棄物となり、世界全体では年間540万〜900万トンにも達すると見積もられている。このトマトポマースは食物繊維(…
公開日: 2026年09月07日 04:59
「DDTとその代謝物」という表示は何を意味するのか——残留農薬の基準表示をめぐる研究
スーパーで売られている食品には、残留農薬の基準値が細かく定められています。その代表格の一つが、かつて世界中で使われた有機塩素系殺虫剤DDT(ジクロロジフェニルトリクロロエタン)です。ロシアの技術規則では「DDTとその代謝物」という項目がすべての食品で申告義務の対象になっていますが、実はこの表現自体が…
公開日: 2026年09月07日 04:56
ガヨ・アラビカ・スペシャルティコーヒーへの消費者の好みと満足度を調べた研究
インドネシアを代表するコーヒーの産地のひとつに、スマトラ島アチェ州の高原地帯「ガヨ」がある。ここで栽培されるアラビカ種のスペシャルティコーヒーは、独特の香りや酸味、余韻の複雑さで知られ、国内外で評価が高まっている。こうした人気の高まりを受けて、コーヒー豆の焙煎から提供まで自前で行う「コーヒーショップ…
公開日: 2026年09月07日 04:54
アジの鮮度はなぜ突然崩れるのか──腐敗の裏側を微生物と代謝物から追った研究
冷蔵庫に入れておいた魚が、ある時点を境に急に生臭くなる経験は多くの人にあるはずです。魚の腐敗は微生物の増殖によって進むことは知られていますが、どの微生物がいつ主役交代し、どんな仕組みで臭いのもとになる物質が作られるのかは、実はまだ十分に解明されていませんでした。今回、日本のマアジ(Trachurus…
公開日: 2026年09月07日 04:52
大豆タンパク質の粉末改良、湿度センサーで『打ち水』を自動調整する試み
豆乳や代替肉などに使われる大豆分離タンパク質(SPI)は、粉末のままだと粒が細かく、べたついて扱いにくいうえ、水に溶かそうとしても表面が水をはじきなかなか馴染まないという弱点があります。この弱点を解決する加工法のひとつが「流動層造粒」で、細かい粉末に水などの結合剤(バインダー)を霧状に吹きかけながら…
公開日: 2026年09月07日 04:50
カットリンゴの包装材料はポリフェノールをどう左右するか——環境負荷との両立を探る研究
スーパーで売られているカット済みのリンゴは、切ってから時間が経つと切り口が茶色くなったり、風味が落ちたりします。これは酸素に触れることで酵素が働き、リンゴに含まれるポリフェノールが変化してしまうためです。一方で、包装材料には食品を守る役割だけでなく、廃棄後の環境負荷という側面もあります。イタリア・サ…
公開日: 2026年09月07日 04:48
藻類スピルリナから見つかった新規ペプチド、糖代謝関連酵素を阻害する可能性を報告
近年、世界的に2型糖尿病の患者数が増え続けており、副作用の少ない治療法や予防的なアプローチへの関心が高まっています。血糖値の調節に関わる酵素のひとつがDPP-IV(ジペプチジルペプチダーゼ-IV)で、これを阻害する薬(グリプチン系薬剤)は既に糖尿病治療で使われていますが、消化器症状やアレルギー反応な…
公開日: 2026年09月07日 04:46
水産物や脂肪酸の摂取量と加齢による難聴に関連はあるか、日本の大規模調査から
魚介類に多く含まれるn-3系多価不飽和脂肪酸には、炎症を抑えたり酸化ストレスを軽減したりする働きがあると考えられており、加齢に伴う難聴(加齢性難聴)を防ぐ可能性が以前から議論されてきました。加齢性難聴は聞こえにくさそのものだけでなく、認知症や社会的孤立、生活の質の低下とも関連が指摘される身近な健康課…
公開日: 2026年09月07日 03:42
ケトジェニック食の比率と過活動膀胱・夜間頻尿の関係を大規模データで調べた研究
ケトジェニック食(高脂肪・低炭水化物の食事法)は、体重管理や血糖コントロールへの関心から広く注目されてきました。しかし脂質異常症(高脂血症)を抱える人において、この食事パターンが脂質や血糖、炎症状態にどう影響するかは、これまでの研究でも結果が一致していませんでした。さらに、頻尿や膀胱の過活動といった…
公開日: 2026年09月07日 03:40