研究論文紹介記事一覧
発表された国内外の研究論文のうち「CC BY CC BY-SA CC0」ライセンスが付与され、内容が要約できる研究論文を紹介しています。その他、毎時収集した研究論文一覧を見る
「持続可能な食事」と健康影響の研究はどう行われてきたか:97件の研究を整理したスコーピングレビュー
環境への負荷が小さく、健康にもよい「持続可能な食事」への関心が高まっています。国連の持続可能な開発目標(SDGs)を背景に、食生活の見直しを政策に取り入れる動きもあり、各国の食事指針に持続可能性の観点を加える機関も出てきました。
公開日: 2026年10月16日 21:44
ビートの皮の抽出液で、アレルゲン性を抑えた乳糖分解ヨーグルトの抗酸化能を高める試み
牛乳のたんぱく質は代表的な食物アレルゲンのひとつで、乳糖が体質に合わない人もいます。そこで、酵素でたんぱく質を分解したり乳糖を分解したりして、こうした人にも食べやすい乳製品をつくる研究が進められています。ただし著者らは以前の研究で、たんぱく質を酵素で分解してから乳酸菌で発酵させると、発酵乳製品の抗酸…
公開日: 2026年10月14日 23:25
甘いものへの「依存的な食べ方」を6項目で測る簡易尺度の開発と、英語・スペイン語・ハンガリー語での検証
砂糖や甘味を加えた加工食品の摂り過ぎは、肥満や2型糖尿病、心血管疾患などとの関連が指摘されてきた公衆衛生上の課題です。甘いものをやめられない、強く欲しくなるといった、依存に似た食べ方を訴える人も少なくありません。著者らは、体重管理や栄養指導、糖尿病、摂食障害の診療の場で、患者が「食べ物全般」ではなく…
公開日: 2026年10月14日 04:59
熟成肉の「外皮」を4割配合したパティは陳列中にどう変わるか:イタリアの研究チームによる品質・微生物・官能の評価
ドライエイジング(乾燥熟成)は、包装しない牛肉を温度・湿度・風量を管理した冷蔵環境に置いて熟成させる伝統的な方法です。うま味が凝縮し、ナッツやローストを思わせる香りが生まれるため、高級品として扱われます。一方で、熟成中に水分が抜けて重量が減るうえ、表面には乾燥と微生物の働きで硬く黒っぽい「外皮(クラ…
公開日: 2026年10月10日 05:38
リン酸製造の副産物は小麦栽培にどう働くか――異なる土壌での2年間の試験
研究チームは、リン酸の製造時に生じる副産物「リン酸石こう」を土壌に加えたとき、小麦の収量や養分の吸収、土壌の微生物がどう変わるかを調べました。リン酸石こうは硫酸カルシウムを主成分とし、土壌改良や養分供給への利用が期待される一方、有害となり得る微量元素を含むため、作物への取り込みも確認する必要がありま…
公開日: 2026年10月04日 14:59
植物由来の乳化剤を探る——ナルコユリ属植物の抽出物でつくるナノエマルション
食品や化粧品、医薬品の製造では、水と油のように本来混じり合わない成分を安定して混ぜ合わせるために「乳化剤」が使われます。水と油を細かく混ぜた液体をエマルションと呼び、油の粒を数百ナノメートル(1ナノメートルは100万分の1ミリ)という非常に細かいサイズにそろえたものをナノエマルションといいます。著者…
公開日: 2026年10月04日 05:32
たんぱく質摂取と筋力トレーニングの関係を臨床集団ごとに検討したレビュー
健康づくりの指針では、しばしば二つの数値が目安として示されます。一つは「1週間に中強度の身体活動を150分」、もう一つは「体重1kgあたり1日およそ0.8gのたんぱく質」です。著者らは、これらがいずれも集団全体に当てはまる最低値として伝えられ、年齢や病気の有無による違いがほとんど考慮されていない点を…
公開日: 2026年10月04日 00:19
契約栽培は農薬使用を減らすのか——中国の小規模農家パネルデータによる分析
農薬の不適切な使用や過剰な使用は、人の健康と生態系の双方に深刻な影響を及ぼしうる問題だと指摘されています。論文の著者らは、土壌中の微生物や花粉を運ぶ昆虫、鳥や魚といった対象外の生物への悪影響、流出による河川・地下水の汚染、さらに害虫が薬剤抵抗性を獲得して散布量が増え続ける「農薬のトレッドミル」といっ…
公開日: 2026年10月03日 08:12
寛解期にある思春期の炎症性腸疾患患者の食習慣に関する調査
炎症性腸疾患(IBD)は、クローン病や潰瘍性大腸炎を含む腸の慢性的な炎症性疾患の総称です。著者らは、IBDの発症率が世界的に増加しており、その発症や経過には食事に関わる要因も関与していると述べています。
公開日: 2026年09月29日 04:49
3Dプリント製スペーサーと膜モジュールの振動を組み合わせた限外ろ過の性能検証
水不足の緩和に役立つ膜ろ過技術では、膜の表面や細孔に不要な物質がたまる「ファウリング(膜汚れ)」が大きな課題です。汚れがたまると水の通る量(フラックス)が落ち、同じ量の水を得るために圧力を上げる必要が生じ、消費エネルギーが増えてしまいます。
公開日: 2026年09月28日 08:09
発酵食品を「機能性食品」として捉え直す──総説論文が整理した仕組みと証拠の現状
発酵は、食品を保存するための最も古い技術のひとつです。しかし著者らは、発酵食品の意義はもはや保存だけにとどまらないと述べています。この論文は、発酵食品を「機能性食品」——つまり栄養を与えるだけでなく体の働きに影響しうる食品——という視点から捉え、これまでに蓄積された仕組みの研究、成分の分析、そしてヒ…
公開日: 2026年09月23日 15:38
ヒマワリの種子品質は肥料の組み合わせと栽培年でどう変わるか——ハンガリーの天水条件下での3年間の試験
ヒマワリは世界で4番目に経済価値の高い油糧作物とされ、種子から採れる油は食用のほか、バイオディーゼルや潤滑油などの工業用途にも使われています。ハンガリーは主要な生産国の一つで、著者らによれば約67万9600ヘクタールで栽培され、年間およそ170万トンが生産されています。
公開日: 2026年09月17日 07:19