研究論文紹介記事一覧
発表された国内外の研究論文のうち「CC BY CC BY-SA CC0」ライセンスが付与され、内容が要約できる研究論文を紹介しています。その他、毎時収集した研究論文一覧を見る
アヒル肉に混ぜられた鶏肉の量を、デジタルPCRのDNA測定値から重量割合へ換算する方法の検討
食肉の偽装では、安価な鶏肉が、味や食感の似たアヒル肉の代わりに使われることがあります。ひき肉や加工品では見た目で肉の種類を見分けられないため、DNAを手がかりに判別する方法が使われてきました。DNAは動物の種類ごとに異なり、加熱や加工を受けても比較的残りやすいからです。
公開日: 2026年10月19日 11:23
発酵温度はカカオ豆の性質をどう変えるか:15〜45℃の制御発酵の比較
チョコレートの原料となるカカオ豆は、収穫後に果肉ごと数日間発酵させます。この工程では、酵母や乳酸菌、酢酸菌などの微生物が果肉の糖を分解し、アルコールや有機酸が生じます。その過程で豆の水分、糖、酸味、色、ポリフェノール類などが変化し、チョコレートの風味のもとになる成分も形づくられます。
公開日: 2026年10月19日 09:36
キクラゲ類の生物学から栽培・栄養までを整理した総説
キクラゲの仲間(アウリクラリア属)は、耳のような形とぷるぷるした食感を持つきのこです。世界、とくにアジアで経済的に重要な食用・薬用きのこのひとつに数えられます。分類や栽培方法、含まれる生理活性物質についての研究は数多くあります。しかし著者らによれば、それらの情報は分野ごとに分かれており、きのこの生物…
公開日: 2026年10月17日 06:50
ミミズ由来ペプチドの酵素分解条件の最適化と、抗酸化作用・がん細胞への作用を調べた研究
陸にすむミミズは栄養や医薬の素材として注目を集めるようになり、その体から得られる天然の生理活性物質が研究者の関心を集めています。研究チームは、タイ北東部で確認されたミミズの一種アミンタス・アレヌルス(Amynthas arenulus)に着目しました。このミミズのたんぱく質を酵素で分解して得られるペ…
公開日: 2026年10月15日 06:23
短時間の無酸素処理は野生食用キノコ「アストラエウス・オドラトゥス」の鮮度保持にどう影響するか
Astraeus odoratus(アストラエウス・オドラトゥス)は、タイ北部・東北部で広く食べられている野生の食用キノコです。独特の食感と風味が好まれています。雨季にしか採れないため、栽培キノコより高値で取引されます。一方で、常温ではおよそ1〜2日しか日持ちしません。呼吸が盛んで水分が多く、乾燥や…
公開日: 2026年10月12日 10:08
淡水藻「カイ」を使った、飲み込みやすい3Dプリント食品用インクの配合を探る研究
食べ物や飲み物をうまく飲み込めない状態を「嚥下障害」といいます。脳卒中やパーキンソン病、加齢などさまざまな原因で起こり、低栄養や誤嚥性肺炎などにつながることがあります。嚥下障害のある人向けには、ペースト状などに硬さや形を調整した食事が用いられますが、見た目や食感が単調で食欲がわきにくく、食べる量が減…
公開日: 2026年10月11日 21:42
放射線照射と温湯処理を組み合わせたタイ産マンゴーの品質保持に関する研究
タイから海外へ輸出される生のマンゴーは、一般に出荷前に放射線を照射されます。これは植物検疫処理と呼ばれ、害虫などが輸出先へ持ち込まれるのを防ぐための措置です。米国農務省の動植物検疫局は、吸収線量0.4キログレイ(物質が吸収した放射線のエネルギー量を表す単位)で照射したタイ産マンゴーを、収穫後の処理と…
公開日: 2026年10月10日 06:24
ナイルティラピア稚魚の顔の潰瘍「慢性びらん性皮膚症」と外部寄生虫の関連を調べた研究
ナイルティラピアはタイの淡水養殖で最も多く生産されている魚で、世界的にも生産量が大きく伸びている重要な養殖魚です。研究チームが注目したのは、この魚の頭部、とくに目の後ろあたりに傷がえぐれたような潰瘍ができる「慢性びらん性皮膚症(CED)」と呼ばれる病気です。
公開日: 2026年10月09日 20:27
チーク葉の成分と試験管内での働きを調べ、グルテンフリークッキーへの配合を試みた研究
チーク(Tectona grandis)は木材として知られる樹木ですが、その葉はインドネシアの東ジャワで食べ物を包んだり色付けしたりするのに昔から使われてきました。チーク葉にはポリフェノールの一種であるフェノール化合物やフラボノイドが多く含まれると報告されています。ただし、食品素材としての活用はまだ…
公開日: 2026年10月09日 01:52
IoTによる精密灌漑と農家研修を組み合わせたマンゴスチン栽培の研究
マンゴスチンは東南アジア原産の果物で、「果物の女王」とも呼ばれます。著者らによると、タイは世界の取引量の9割以上を占める主要な輸出国です。一方で、土壌の水分が大きく変わることで起きる果実の障害が、輸出の伸びを妨げる課題になっています。代表的な障害は二つあります。一つは果肉が半透明のゼリー状になる「果…
公開日: 2026年10月08日 05:59
米粉とパイナップルの茎のでんぷんで作るグルテンフリービスケットの開発
小麦に含まれるたんぱく質のグルテンを使わない「グルテンフリー」の食品には、米粉などが使われます。研究チームが注目したのは、パイナップルの茎から取り出したでんぷん(パイナップル茎でんぷん)です。著者らはこのでんぷんを、消化されにくい「レジスタントスターチ」の供給源になる材料と位置づけています。
公開日: 2026年10月08日 05:14
動物コラーゲン由来の血圧降下ペプチドに関する研究知見を整理した総説
高血圧は世界的に大きな健康課題です。著者らが引用する推計では、2023年時点で30〜79歳の成人のうち約14億人、この年齢層の33%が高血圧とされています。そのうち診断を受けているのは54%、治療を受けているのは42%、血圧が十分に管理できているのは21%にとどまると紹介されています。著者らは、合成…
公開日: 2026年10月07日 06:10