研究論文紹介記事一覧
発表された国内外の研究論文のうち「CC BY CC BY-SA CC0」ライセンスが付与され、内容が要約できる研究論文を紹介しています。その他、毎時収集した研究論文一覧を見る
加工肉と赤身肉の摂取量と膀胱がんの関連:30のコホート研究を統合した解析
膀胱がんは世界で9番目に多いがんで、男性では6番目に多いとされています。喫煙、ヒ素などで汚染された飲み水、職場での特定の化学物質への曝露などが、すでに知られている危険因子です。食べ物に含まれる発がん性物質やその代謝物は尿として排出され、膀胱の内側に触れるため、食事も膀胱がんのリスクに関わる可能性が指…
公開日: 2026年10月18日 06:44
抗がん剤治療を外来で受ける患者の栄養リスクと、届いていない栄養支援
抗がん剤などの全身的ながん薬物療法を受けている患者では、栄養不良がよく見られます。栄養不良は、治療に耐えにくくなること、生活の質の低下、死亡の増加と関連することが知られています。それでも、外来での栄養状態のチェック(栄養スクリーニング)は推奨されているにもかかわらず、実施は医療現場によってまちまちで…
公開日: 2026年10月17日 05:42
ヴィーガン食の人と雑食の人を4年の間隔で2回比べたドイツの追跡調査
肉や魚、卵、乳製品など動物性の食品を一切とらないヴィーガン食は、ドイツでも実践する人が増えています。これまでの研究からは、2型糖尿病や心臓病などに対して好ましい可能性が示される一方、骨密度が低めになりやすいことや、ビタミンB12、ビタミンD、ビタミンB2(リボフラビン)、ヨウ素、カルシウム、鉄、亜鉛…
公開日: 2026年10月07日 23:41
有機肥料の量を半分にすると、畑の土に広がる「薬剤耐性遺伝子」を抑えられる — ハクサイ栽培での野外試験
家畜のふん尿を発酵・堆肥化して畑に戻すことは、廃棄物を資源として循環させ、土を肥やす持続可能な方法として長く推奨されてきました。しかし研究チームは、この方法には矛盾が潜んでいると指摘します。畜産では家畜の病気の治療や予防のために抗生物質が広く使われるため、ふん尿には抗生物質の残留成分と、抗生物質に打…
公開日: 2026年09月30日 10:28
コンブは強い光にどう応答するか——ヨウ素・臭素・バナジウムと成長の関係を調べた研究
コンブ類は持続可能な食品・飼料の原料として有望とされていますが、著者らは、ヨウ素含量の高さが商業利用や製品への配合を進める際の規制・加工上の大きな課題として残っていると指摘しています。そこで、ヨウ素の少ないコンブを養殖用に選抜するという方向が考えられます。
公開日: 2026年09月29日 06:31
「持続可能な水産物」の恩恵は誰に届くのか——小規模漁業における認証制度と公平性を調べた研究
スーパーや飲食店で見かける「持続可能な水産物」のラベルは、ここ十数年で急速に広まりました。海洋管理協議会(MSC)認証やフェアトレード認証、漁業改善プロジェクト(FIP)といった仕組みは、まとめて「自主的持続可能性基準(VSS、企業や漁業者が任意で参加する民間主導の基準)」と呼ばれます。研究チームに…
公開日: 2026年09月28日 17:02
コンブの風味は加工や発酵でどう変わるか――官能評価と風味成分から探る研究
植物性の食材へ関心が移るなかで、海藻のコンブ類は栄養と風味の供給源として注目される食品素材です。この研究で著者らが取り上げたのは、アラリア・エスクレンタ(Alaria esculenta)とサトウコンブ(Saccharina latissima)という2種のコンブ類です。
公開日: 2026年09月26日 05:37
栄養表示「Nutri-Score」をエネルギー密度に合わせて調整できるか——ノルウェーの食品データで検証した試み
食品の栄養価を成分から点数化し、簡潔な表示にまとめる仕組みを栄養プロファイリングと呼びます。欧州のいくつかの国で包装前面の表示として使われているNutri-Scoreは、その一例です。Nutri-Scoreには飲料用、一般食品用、油脂やナッツ・種実など高脂肪食品用の3つのアルゴリズムがあり、エネルギ…
公開日: 2026年09月25日 09:22
サワードウ(天然酵母)パンと市販パン酵母のパンは、おなかの症状と腸内細菌に違う影響を与えるか——無作為化比較試験の報告
食物繊維を多くとることが健康に役立つことはよく知られていますが、西ヨーロッパ諸国では摂取量が推奨に届いていないと研究チームは述べています。パンはこうした国々で食物繊維の重要な供給源である一方、小麦粉に含まれるフルクタンなどにより「FODMAP(フォドマップ)」と呼ばれる糖類の供給源でもあります。FO…
公開日: 2026年09月17日 11:44
アスタキサンチンの供給源によって変わる大西洋サケの粘膜と健康――飼料試験の報告
養殖される大西洋サケ(Salmo salar)の飼料には、赤い色素であるアスタキサンチンが加えられます。この色素には化学的に合成されたものと、微細藻類ヘマトコッカス・プルビアリス(Haematococcus pluvialis)に由来する天然のものがあります。研究チームは、同じ色素でも供給源が違えば…
公開日: 2026年09月14日 22:10
エチオピアの都市部に暮らす中高生、4割が超加工食品を毎日摂取——学校ベース調査の最初の結果
ハンバーガーやスナック菓子、清涼飲料水のように、工業的な加工を重ねてつくられる「超加工食品」は、世界的に消費が拡大していると指摘されています。所得の低い国や中程度の国では、食生活が急速に変化する中で、若い世代がこうした食品にどの程度触れているのかがまだよくわかっていません。今回紹介する研究は、エチオ…
公開日: 2026年09月08日 21:32
クソニンジン由来成分をエサに混ぜると、ティラピア切り身の冷蔵保存はどう変わるか
スーパーで買った魚の切り身が、数日でどれだけ鮮度を保てるか気にしたことはないでしょうか。魚は水分が多く、pHが中性に近く、不飽和脂肪酸も豊富なため、肉類に比べて傷みやすい食材です。合成の保存料に対する消費者の懸念が高まる中、植物由来の天然成分を使って冷蔵保存中の品質低下を遅らせようとする研究が進めら…
公開日: 2026年09月04日 07:30