研究論文紹介記事一覧
発表された国内外の研究論文のうち「CC BY CC BY-SA CC0」ライセンスが付与され、内容が要約できる研究論文を紹介しています。その他、毎時収集した研究論文一覧を見る
古茶樹の葉から得た多糖体、マウスの大腸炎モデルで腸内環境改善を示唆——超音波抽出プロセスも最適化
お茶に含まれる多糖体(糖が鎖状につながった成分)は、抗酸化や免疫調整など幅広い機能が報告され、近年は腸の健康との関わりにも注目が集まっています。今回紹介する研究では、中国重慶市南川区に自生する希少な茶樹「南川古茶(Camellia nanchuanica)」の葉から新しい多糖体を取り出し、その構造を…
公開日: 2026年09月07日 05:31
農産物とその加工品、輸出入の『どちら側』で世界とつながるか―EUとRCEPを比べる研究
スーパーで買う食品の多くは、原料の栽培から加工、包装まで複数の国をまたいで作られています。こうした国境を越えた生産の連なりは「グローバル・バリューチェーン(GVC)」と呼ばれ、世界の貿易の約7割がこの仕組みに関わっているとされます。今回紹介する研究は、この国際的な分業の中で、農業と食品製造業という二…
公開日: 2026年09月07日 05:29
豆腐を『素材科学』として捉え直す ― 日本食品科学工学会シンポジウムが示す大豆加工研究の新方向
豆腐は日本の食卓に古くから根付いてきた大豆加工食品ですが、その製造現場を支えてきた豆腐製造施設の数は、現在約2,000にまで減少しているといいます。この数字は、豆腐業界が大きな転換点に立たされていることを示すものであり、同時に豆腐研究そのものにも新しい方向性が求められていることを意味しています。こう…
公開日: 2026年09月07日 05:27
プラムの品種や樹の仕立て方、収穫時期は果実の栄養成分にどう影響するのか
プラム(西洋スモモ)は栄養価の高い果物として親しまれていますが、味や品質にばらつきがあることが消費者の満足度を下げる一因になっているといわれます。今回紹介する研究は、プラムの化学組成、つまりポリフェノールや有機酸、糖類、糖アルコールといった成分の含まれ方が、品種・樹冠の仕立て方(トレーニングシステム…
公開日: 2026年09月07日 05:26
腸内細菌のバランスが崩れると脂肪肝は進むのか——MASLDと腸肝軸をめぐる研究のいま
肝臓に脂肪がたまる代謝機能障害関連脂肪性肝疾患(MASLD、かつてのNAFLDに相当する新しい呼び方)は、世界の成人の3割以上に見られるとされる非常にありふれた病気です。肥満や2型糖尿病の増加とともに今後も患者数は増えると見込まれており、単なる脂肪の蓄積にとどまらず、悪化すると脂肪肝炎(MASH)、…
公開日: 2026年09月07日 05:24
アマゾンのヤシ果実「マホ」、脂質と食物繊維に富む未利用資源として研究──保存方法で抗酸化力に差
南米アマゾンの熱帯雨林には、まだ栄養価や機能性が十分に調べられていない野生の果実が数多く存在します。ボリビア北部のアマゾン地域で「マホ」と呼ばれるヤシ科植物Oenocarpus batauaの果実もその一つです。この果実は収穫後7~8日で劣化が始まるほど傷みやすく、電力や加工設備が限られる農村部では…
公開日: 2026年09月07日 05:09
痩せた砂質土壌で小麦を育てる:微生物とバナナの皮の抽出物を組み合わせた研究
小麦は世界80カ国以上でカロリーとタンパク質の主要な供給源となっている作物です。人口増加にともない需要はさらに高まると見込まれていますが、エジプトのように国内生産だけでは消費量を大きく下回る国もあり、砂漠を農地に転換した「造成砂質土壌」での栽培拡大が進められています。ただし砂質土壌は水や養分を保持す…
公開日: 2026年09月07日 05:07
オレンジ果皮の精油とデンプンから作る新しい食品包装材料、チーズの保存性を高める可能性
果物の皮は多くの場合、廃棄されてしまう部分です。しかし柑橘類の果皮には香り成分である精油が豊富に含まれており、これを食品の保存に役立てようとする研究が進められています。今回紹介する研究は、オレンジ果皮から得た精油と、トウモロコシ由来のデンプンを組み合わせて「クライオゲル」と呼ばれる多孔質の素材を作り…
公開日: 2026年09月07日 05:05
収穫後のワンピー果実、低温にならす『予冷処理』で褐変を抑える研究
ワンピー(Clausena lansium)は東南アジアや中国南部で親しまれている柑橘系の小さな果実です。収穫後は傷みやすく、特に冷蔵保存中に果皮が茶色く変色する「褐変」が起こりやすいことが、流通や販売での課題になっています。今回紹介する研究は、「大鶏心」という品種のワンピー果実を対象に、冷蔵する前…
公開日: 2026年09月07日 05:03
血で赤く染まった卵を光で見分ける、二つの波長を使った検査法の研究
スーパーで売られている白い卵の中に、ごくまれに殻を割ると黄身や白身に赤い血の斑点が混じっていることがあります。これは「血斑卵」と呼ばれ、産卵時に卵巣や卵管の血管が破れることで生じる自然な現象で、健康上の害はないとされていますが、消費者にとっては見た目の点で敬遠されがちです。台湾の国立中興大学と国立台…
公開日: 2026年09月07日 05:01
廃棄されるトマトの搾りかすを、栄養価の高いパフスナックに変える研究
トマトはジュースやピューレ、ソースなどに加工される機会の多い野菜だが、その加工工程では必ず「トマトポマース」と呼ばれる搾りかす(皮や種が主成分)が出る。原料の重量に対して13〜15%ほどが廃棄物となり、世界全体では年間540万〜900万トンにも達すると見積もられている。このトマトポマースは食物繊維(…
公開日: 2026年09月07日 04:59
「DDTとその代謝物」という表示は何を意味するのか——残留農薬の基準表示をめぐる研究
スーパーで売られている食品には、残留農薬の基準値が細かく定められています。その代表格の一つが、かつて世界中で使われた有機塩素系殺虫剤DDT(ジクロロジフェニルトリクロロエタン)です。ロシアの技術規則では「DDTとその代謝物」という項目がすべての食品で申告義務の対象になっていますが、実はこの表現自体が…
公開日: 2026年09月07日 04:56