研究論文紹介記事一覧

発表された国内外の研究論文のうち「CC BY CC BY-SA CC0」ライセンスが付与され、内容が要約できる研究論文を紹介しています。その他、毎時収集した研究論文一覧を見る

干して水分を減らした「和田紅」ブドウは甘口白ワインの成分と香りをどう変えるか:熟度と脱水程度の組み合わせを調べた研究 研究論文OpenAlex中国

干して水分を減らした「和田紅」ブドウは甘口白ワインの成分と香りをどう変えるか:熟度と脱水程度の組み合わせを調べた研究

中国北西部の新疆は、栽培面積と年間生産量のいずれでも中国最大のブドウ産地です。そこで栽培される在来の生食用ブドウ「和田紅(Hetianhong)」は、皮が厚く果肉が多く、果汁がよく取れます。ただし著者らによると、その加工用途はこれまで主に干しブドウづくりと、地域の伝統的な発酵飲料「ムサレス」に限られ…

公開日: 2026年10月19日 08:03

トレハロースとチーズ由来の補助乳酸菌がサワークリームのスターター菌と品質に与える違いを比較した研究 研究論文OpenAlexトルコ

トレハロースとチーズ由来の補助乳酸菌がサワークリームのスターター菌と品質に与える違いを比較した研究

サワークリームやヨーグルトのような発酵乳製品では、冷蔵保存中も乳酸菌が乳酸を作り続けます。そのため酸味が強まり、乳酸菌自身も生き残りにくくなることがあります。発酵に使う菌の組み合わせや、製品に加える成分によって、こうした保存中の変化は異なりうると考えられています。

公開日: 2026年10月19日 07:36

腸と血管のつながりから動脈硬化の「残余リスク」を考える:プロバイオティクスと植物由来抗酸化物質の併用を検証可能な仮説として整理した総説 研究論文OpenAlex台湾

腸と血管のつながりから動脈硬化の「残余リスク」を考える:プロバイオティクスと植物由来抗酸化物質の併用を検証可能な仮説として整理した総説

動脈硬化の治療ではスタチンなどでLDLコレステロールを下げることが中心です。しかし、LDLコレステロールが指針の推奨値に達していても、心筋梗塞や脳梗塞などの虚血性の出来事を起こす患者が一定の割合で残ります。著者らは、この「残余リスク」の一因として、コレステロール低下療法がもともと狙っていない慢性的な…

公開日: 2026年10月19日 07:27

抗酸化性の高い乳酸菌をスターターに使うと、乾燥発酵ソーセージの品質と酸化はどう変わるか 研究論文OpenAlex中国

抗酸化性の高い乳酸菌をスターターに使うと、乾燥発酵ソーセージの品質と酸化はどう変わるか

乾燥熟成させる発酵ソーセージは、製造や保存の間に脂質やたんぱく質が複雑に変化し、その変化が最終製品の品質を左右します。中でも脂質の酸化は、風味や品質、日持ちに大きく関わります。脂質が酸化しすぎると、アルデヒドやケトンなどの分解物が生じて異臭の原因になり、劣化も進みます。たんぱく質が酸化しすぎると、構…

公開日: 2026年10月19日 07:02

3種類のフラボノールが口の中の細菌群集に与える影響を調べた研究 研究論文OpenAlexアメリカ

3種類のフラボノールが口の中の細菌群集に与える影響を調べた研究

口の中には700を超える種類の細菌がすみ、歯や粘膜の表面で「バイオフィルム」と呼ばれる細菌の集合体を作っています。細菌どうしは栄養をやり取りしたり競い合ったりしながら複雑なネットワークを形づくっており、このバランスが崩れると歯周病やむし歯などにつながると考えられています。また、口の細菌は動脈硬化など…

公開日: 2026年10月19日 06:01

食事の「工業化度」とブラストシスチス保有は腸内細菌のどの側面と関係するか:メキシコの大学生41人を対象にした探索的研究 研究論文OpenAlexメキシコ

食事の「工業化度」とブラストシスチス保有は腸内細菌のどの側面と関係するか:メキシコの大学生41人を対象にした探索的研究

腸内細菌叢は、食事、体格や年齢などの体の特徴、腸にすむ微生物の存在が互いに関わり合って形づくられると考えられています。食事は腸内細菌に影響する大きな要因とされ、加工度の低い食品や食物繊維の多い食事は細菌の多様性の高さと、高度に加工された食品中心の食事は多様性の低さと関連すると報告されてきました。

公開日: 2026年10月19日 05:47

ラガービール酵母を12回続けて再利用したとき、アミノ酸の使われ方はどう変わるか 研究論文OpenAlexスロベニア

ラガービール酵母を12回続けて再利用したとき、アミノ酸の使われ方はどう変わるか

ビールの発酵では、酵母が麦汁に含まれるアミノ酸を主な窒素源として取り込みます。アミノ酸は酵母の増殖や発酵の進み方に関わるだけでなく、ビールの香りや味に影響する高級アルコールやエステルといった成分のもとにもなります。

公開日: 2026年10月19日 05:09

ヒマラヤの伝統的な酒造りの種「ダエリ」の成分と微生物を調べた研究 研究論文DOAJインド

ヒマラヤの伝統的な酒造りの種「ダエリ」の成分と微生物を調べた研究

インド北西部ヒマラヤ地域には、地域の人々が受け継いできた発酵食品や酒が数多くあります。その一つが、ヒマーチャル・プラデーシュ州バルマウル地方のガッディ族がつくる米の酒「スール」です。スールは集まりや季節の祭り、儀礼の場で飲まれ、地域の暮らしと深く結びついています。

公開日: 2026年10月18日 21:30

酵母細胞壁と有胞子性乳酸菌を組み合わせると、腸内細菌による酪酸産生が高まった:便を用いた試験管内実験の報告 研究論文OpenAlex

酵母細胞壁と有胞子性乳酸菌を組み合わせると、腸内細菌による酪酸産生が高まった:便を用いた試験管内実験の報告

私たちの腸内細菌は、食物繊維などを分解して「短鎖脂肪酸」と呼ばれる物質を作ります。代表的なものは酢酸、プロピオン酸、酪酸です。論文によると、なかでも酪酸は量としては少ないものの、腸の粘膜のバリア機能や免疫、炎症の調節に関わることがこれまでの研究で示されてきました。そのため、酪酸の産生を高める方法が探…

公開日: 2026年10月18日 16:24

魚醤の発酵を早めるには 微生物・化学変化・物理変化をまとめて捉えた総説 研究論文OpenAlexインドネシア

魚醤の発酵を早めるには 微生物・化学変化・物理変化をまとめて捉えた総説

魚醤は、魚と大量の塩を長期間発酵させて作る液体調味料です。マレーシアのブドゥ、タイのナンプラー、ベトナムのヌクマムなど、アジア各地で親しまれています。一般的には20%を超える食塩を加え、30〜35℃で少なくとも6か月発酵させます。国際的な食品規格であるコーデックス規格でも、最低6か月の発酵が定義に含…

公開日: 2026年10月18日 06:32

加齢にともなう腸内細菌の代謝変化と、臓器ごとの免疫・代謝への影響を整理した総説 研究論文OpenAlex中国

加齢にともなう腸内細菌の代謝変化と、臓器ごとの免疫・代謝への影響を整理した総説

世界保健機関(WHO)は、60歳以上の人口が2020年の10億人から2030年には14億人に増えると見込んでいます。高齢者が増えるなかで、臓器の働きを保ち、加齢に関連する病気の負担を減らすことは、加齢研究の重要な課題です。著者らは、腸内細菌がつくる物質(代謝物)と、免疫や代謝の調節(「免疫代謝」と呼…

公開日: 2026年10月17日 06:42

食べ物の「かたさ」は子どもの口の中の細菌環境に影響するのか――柔らかい現代食と噛みごたえのある伝統食を比べた文献レビュー 研究論文OpenAlex

食べ物の「かたさ」は子どもの口の中の細菌環境に影響するのか――柔らかい現代食と噛みごたえのある伝統食を比べた文献レビュー

口の中には多くの細菌が住んでおり、その集まりは「口腔マイクロバイオーム」と呼ばれます。研究チームが注目したのは、食べ物の栄養や糖分だけでなく、「かたさ」や「噛む必要の度合い」といった食感が、子どもの口の中の細菌環境に関わる可能性です。

公開日: 2026年10月17日 05:45