最新記事一覧
データに基づく独自の成分分析や、旬の食材・行事食のコラムなど、食品に関する最新記事をお届けします。
夏の一皿、鶏むね肉1枚にたんぱく質42.6g
暑さが続くと、台所に立つのが少し億劫になります。火を使う時間は短く、それでいて食べごたえはほしい。そんなときに手が伸びるのが鶏むね肉(皮つき・生)です。後味がさっぱりしているので、食の細る時期でも一皿を食べきりやすいのが持ち味です。ちなみに店に並ぶ鶏肉の大部分は、肉用に育てられた若い鶏、いわゆるブロ…
2026年08月21日 14:44
ぶどうの甘みと酸味
店先に紫や緑の房が並ぶと、夏の盛りを実感します。8月になると国産のぶどうが多く出回るようになり、小粒のデラウェアも、巨峰やシャインマスカットといった主力品種も、ちょうど旬の時期にあたります。ひと粒口に含んだときの、あの甘みと、それを引き締める酸味は、いったい何でできているのでしょうか。
2026年08月20日 09:20
能登の岩牡蠣は夏が旬、真牡蠣とは逆の季節に食べどき
牡蠣は冬のもの、と思っている方は多いかもしれません。たしかに多く出回る真牡蠣は冬が旬で、寒い頃のものはふっくらと大きく、産卵を終えると一気に味が落ちるといわれます。ところが牡蠣には、種類によって旬の違うものがあります。能登の岩牡蠣は夏、6〜8月が食べどきとされ、8月の今がまさにその盛りです。
2026年08月19日 12:01
岡山マスカット、皮ごと食べる甘さの理由
8月も後半、店先の葡萄棚に房が並ぶ季節になりました。岡山は昔から、マスカット・オブ・アレキサンドリアというぶどうの産地として知られています。淡い黄緑の大粒で、香りの高い、いわゆる「マスカット」の代表格です。そしていま棚の主役になっているシャインマスカットは、このアレキサンドリアの血を引く品種——交配…
2026年08月18日 08:48
大分カボス、果汁は全果のわずか35%
8月半ば、大分の産地ではカボスの実がまだ濃い緑色をまとったまま収穫される時期です。かぼす 果汁 生は旬が8〜10月とされ、8月は走りにあたる季節です。大分県特産の酸用かんきつで、果汁を搾って生のまま使う食品とされています。生産のほとんどが大分県産で占められ、香酸柑橘の仲間としてはテニスボールほどの大…
2026年08月17日 13:43
夕張メロンの赤肉、β-カロテン3600µgの色
8月の北海道では、夕張をはじめとするメロン産地が盛りを迎えています。店先に並ぶ丸い実を割ると、皮のすぐ内側からじんわりと橙色が広がる、あの断面こそが夕張メロンらしさです。メロン 露地メロン 赤肉種 生として、この色合いは成分表にもはっきりと数値で記録されています。なお夕張メロンは成分表に個別の収録が…
2026年08月16日 09:14
群来の魚にしん、夏はシンプルに塩焼きで
春、産卵のために沿岸へ押し寄せたにしんの大群で海が真っ白に染まる「群来(くき)」と呼ばれる光景があったとされています。とれる時期や場所によって春にしん・夏にしんがあり、8月は夏にしんの時季にあたります。かつて春にとれたにしんは干物の身欠きニシンにして保存され、晩秋のころに野菜と一緒に漬け込んだ「ニシ…
2026年08月15日 11:07
みょうが、花穂を香味野菜として食べるのは日本ならでは
生姜の仲間でありながら、花が咲く前のつぼみを食べる——そんな香味野菜の食べ方は世界でも珍しく、みょうがを香味野菜として食卓に上らせる文化は日本ならではとされています。それがみょうが 花穂 生です。ハウス栽培のものは一年を通じて手に入りますが、本来は初夏から秋にかけてが旬とされ、8月はちょうどその盛り…
2026年08月14日 09:27
明石だこの盛り、紅しょうがという相棒
8月、明石海峡の速い潮流にもまれて育つ明石だこが盛りを迎えています。潮の流れに逆らって育つ分、身が引き締まりながらも柔らかいのがこの海域のたこの持ち味です。まだこ 皮つき 生は、可食部100gあたりわずか70kcal。真夏の食卓でもすっと箸が伸びる軽やかさです。なお成分表に兵庫明石だことして個別の収…
2026年08月13日 09:11
夏のほうれん草、ゆでてこそ活きる甘さ
お浸しにしようと束を手に取ると、葉の緑が濃く、茎はきりっと張っています。ほうれんそう 葉 夏採り 生は本来、寒さに強い冬野菜で、旬は冬とされています。ただし播種の時期や産地をずらすことで、今では一年を通じて店先に並ぶようになりました。8月に出回っているのは、そうして季節をずらして届けられている夏採り…
2026年08月12日 11:11
空心菜は「朝顔菜」——沖縄の夏に食べ頃の茎葉
成分表での名前は「ようさい」。えんさい、空心菜(くうしんさい)とも呼ばれ、花がアサガオに似ているので朝顔菜(あさがおな)という名もあります。食べるのは茎と葉で、8月の沖縄や九州ではちょうど食べ頃を迎えています。シャキシャキとした茎とやわらかい葉のコントラストが持ち味で、旬は6〜8月ごろとされ、今はま…
2026年08月11日 18:09
がざみ、卵をもつ8月が食べどきの盛り
8月のがざみは、卵を抱えて味が乗る盛りにあります。旬は卵をもつ6〜9月とされているので、ちょうどその真ん中です。
2026年08月10日 16:27
北海道たまねぎ、辛さの奥にある甘さの主役
玉ねぎを刻んで涙が出るとき、私たちが覚えているのは辛みのほうです。けれど玉ねぎは、れっきとした甘い野菜でもあります。
2026年08月09日 08:45
海のパイナップル、三陸ほやが磯の香りとともに旬を迎える
8月の三陸沿岸で水揚げがにぎわっているのが、独特の見た目から「海のパイナップル」と呼ばれるほやです。ゴムのような皮に無数のいぼをまとった卵形の体は、体長20cmほど、幅は10cmくらいあります。皮をむくと、ランプのほや(火屋)に似たオレンジ色の身が現れる——これがこの名の由来とされています。食用にさ…
2026年08月08日 06:39
モロヘイヤ、β-カロテンほうれん草の2倍の実力
八百屋の店先で、葉先までぴんと張ったひと束を見つけたら、それが食べどきの合図です。モロヘイヤ(茎葉・生)は、緑があざやかでみずみずしく、茎がしっかりして弾力のあるものが良品とされます。葉や茎の切り口が黒ずんでいないかどうかも、鮮度を見分ける目印です。旬は7〜9月ごろ、群馬・三重・沖縄などが代表的な産…
2026年08月07日 08:19
梨の甘さは果糖から、8月に涼をひと口
8月に入り、梨がいよいよ店先で存在感を増してきました。幸水をはじめとする早生の品種が出回る「走り」の時期にあたり、これからお盆を過ぎるころにかけて豊水などが加わり、甘みと果汁がぐっと乗ってくる季節です。かじった瞬間にあふれる水分と、すっと広がる甘さは、暑さで火照った体にうれしい涼やかさを届けてくれま…
2026年08月06日 09:16
西洋かぼちゃ、甘さの裏にリンゴ酸とクエン酸
8月上旬の店先に並ぶかぼちゃは、実はまだ本調子ではありません。かぼちゃの供給は9〜11月にかけてピークを迎え、そのころには北海道産が市場の大部分を占めるようになります。今出回っているものは、その主役交代を控えた名残と走りが入り混じる時期の一玉です。とはいえ西洋かぼちゃ 果実 生の甘い味わいは、この時…
2026年08月06日 05:25
土佐しょうが、皮のすぐ下にある本命の香り
「しょうがの皮、むいていませんか」。もしそうなら、実はいちばん香り高い部分を捨ててしまっているかもしれません。8月の高知は、初夏に始まった新しょうがの収穫がひと段落し、みずみずしい薄皮のものから少し貫禄のついたものまでが並ぶ、まさに旬のただ中にあります。高知県で育つしょうが 根茎 皮なし 生は、薬味…
2026年08月03日 10:20
廃棄率45%の裏にある、パインの本気の甘酸っぱさ
今の時季、店先で切り分けられたパインアップルが目を引きます。沖縄でとれるものが国内流通のほぼ全量を占めていて、皮を落とした黄金色の果肉がごろりと並ぶ光景は、まさに盛りの果物ならではです。1/8玉が目安量でおよそ100g、片手に収まるひと切れに、あの強い甘みと鋭い酸味がぎゅっと詰まっています。
2026年08月02日 06:58
うぶ毛の香り、だだちゃ豆が走りを迎える7月
さやの表面に茶色いうぶ毛をまとい、ゆでるととうもろこしにも似た香りが立ちます。山形県鶴岡市特産の えだまめ 生 のブランド品種、だだちゃ豆の個性は、まずその香りと濃厚な甘みにあります。えだまめ全体は東京都中央卸売市場の令和6年データで6〜9月に出回り8月がピークとされますが、だだちゃ豆の旬はもう少し…
2026年08月01日 12:03