研究論文紹介記事一覧
発表された国内外の研究論文のうち「CC BY CC BY-SA CC0」ライセンスが付与され、内容が要約できる研究論文を紹介しています。その他、毎時収集した研究論文一覧を見る
アルファルファ由来のタンパク質濃縮物を加えたリンゴのソルベの品質評価
ソルベは果物、水、甘味料を主な材料とする乳製品を含まない冷菓で、脂肪が少なく作り方も比較的単純です。その一方で、タンパク質はもともとほとんど含まれていません。研究チームは、マメ科の牧草であるアルファルファの葉や茎から取り出したタンパク質濃縮物(APC)に注目しました。APCは植物性タンパク質に加え、…
公開日: 2026年10月19日 10:51
とげのあるベニバナととげのないベニバナで花びらの成分はどう違うか――ルーマニアの在来系統を比較した研究
ベニバナは古くから花びらを天然の染料や食品の色付けに使ってきた作物です。花びらには水に溶ける黄色の色素と、水に溶けにくい赤色の色素が含まれています。しかし合成染料の普及で栽培は減り、現在は世界的に見ると小規模な作物にとどまっています。
公開日: 2026年10月19日 09:49
ブロッコリーの茎と花蕾の粉末を加えた食パンの品質・抗酸化性・官能特性を調べた研究
パンは多くの人が日常的に食べる主食ですが、精製した白い小麦粉だけで作るパンには、植物由来の生理活性成分があまり含まれていません。そこで研究チームは、ブロッコリーを粉末にして食パンに加え、栄養面の特性を高められるかを検討しました。
公開日: 2026年10月19日 07:57
ルーマニア産雌雄同株ヘンプ6品種の種子に含まれる栄養成分と抗酸化成分の比較
ヘンプ(産業用大麻、Cannabis sativa L.)の種子は、たんぱく質や脂質、食物繊維、ミネラルなどを多く含む植物性の食品素材として利用が広がっています。欧州連合で栽培が認められている産業用ヘンプは、精神作用をもつ成分THCの含有量が低い品種に限られます。著者らによれば、種子の成分は品種によ…
公開日: 2026年10月19日 04:52
酸化亜鉛とシナモン精油を加えたセルロース系フィルムでパンのかびを抑える試み
石油由来のプラスチック包装は、細かく砕けてマイクロプラスチックとなり、土壌や水、生き物を汚染することが懸念されています。そのため、再生可能で自然に分解される素材を食品包装に使う研究が進んでいます。中でもセルロースは自然界で最も多い天然高分子です。木材や綿、農業残さなどから得られ、膜を作りやすく、透明…
公開日: 2026年10月15日 22:03
ルーマニアで育成されたインゲンマメ3系統のさやを2年間分析し、栄養成分とDNAの特徴を比べた研究
インゲンマメは世界で最も多く食べられているマメ科作物の一つです。乾燥した豆だけでなく、若いさやも「さやいんげん」として野菜に使われます。たんぱく質、食物繊維、ミネラル、ポリフェノールなどを含むため、食品の原料としても関心が高まっています。
公開日: 2026年10月09日 20:16
窒素固定だけではないインゲンマメの働き:有機農業に向けた「生態系志向」の品種改良を考える総説
インゲンマメは、中南米やサハラ以南のアフリカを中心に、数億人の食生活と収入を支える重要な作物です。論文によると、栽培面積は2000万ヘクタールを超えます。マメ科植物として、根に共生する根粒菌の働きで空気中の窒素を植物が使える形に変える「生物的窒素固定」を行うため、化学肥料への依存を減らせる作物として…
公開日: 2026年10月09日 04:57
有機ブルーベリーの成分と、乾燥・加熱加工への適性を調べる
ブルーベリーは収穫後に傷みやすく、保存のための加工が重要になります。研究チームは、有機栽培されたハイブッシュブルーベリーの「Duke」と「Elliot」という2品種を対象に、2024年と2025年の成分を調べ、乾燥と加熱殺菌による加工への適性を比較しました。
公開日: 2026年10月04日 21:47
アルミ容器にステンレス鋼の層をかぶせると、トマト製品の品質はどう変わるか
トマトジュースやトマトペースト、トマトピューレは酸が強く、食塩も含まれます。こうした中身は、アルミニウム製の容器の表面を守っている酸化皮膜を少しずつ傷め、アルミニウムのイオンが食品側へ溶け出す原因になります。溶け出した金属は金属的な味や褐色化につながるため、食品を入れる容器の素材選びは品質保持の課題…
公開日: 2026年10月03日 06:17
ロバの乳は粉末にしても働きを保つのか——生乳と噴霧乾燥乳を比べた動物実験
ロバの乳は、脂肪とカゼイン(乳に含まれるたんぱく質の一種)が少なく、乳糖が多いなど、人の母乳に似た成分の組み合わせを持つとされます。リゾチーム(細菌の細胞壁を分解する働きを持つたんぱく質)などの生理活性成分を含み、免疫に関わる働きが注目されてきました。しかし著者らは、実際に食品素材として使うには大き…
公開日: 2026年09月30日 07:02
魚の健康を支える「見えないバランス」——プレバイオティクスとプロバイオティクスに関する総説
世界の水産養殖は食料供給で大きな役割を担っており、著者らによれば2024年には養殖された水生動物の生産量が1億トンを超えました。需要の高まりを受けて、この分野には生産量を増やすだけでなく、効率的で持続可能な仕組みを目指すことが求められています。
公開日: 2026年09月30日 05:25
食事・肥満と心血管の健康――分子メカニズムから臨床の証拠までを整理した総説
心血管疾患は世界の死因の首位であり、著者らによれば全世界の死亡のおよそ3分の1を占めています。薬物療法やカテーテル治療の進歩によって急性期を乗り越えた後の生存率は大きく改善しましたが、肥満と代謝異常の世界的な広がりがその成果を脅かしていると論文は指摘します。実際、高い体格指数(BMI)に起因する障害…
公開日: 2026年09月26日 00:24