研究論文紹介記事一覧
発表された国内外の研究論文のうち「CC BY CC BY-SA CC0」ライセンスが付与され、内容が要約できる研究論文を紹介しています。その他、毎時収集した研究論文一覧を見る
廃棄されるトマトの搾りかすを、栄養価の高いパフスナックに変える研究
トマトはジュースやピューレ、ソースなどに加工される機会の多い野菜だが、その加工工程では必ず「トマトポマース」と呼ばれる搾りかす(皮や種が主成分)が出る。原料の重量に対して13〜15%ほどが廃棄物となり、世界全体では年間540万〜900万トンにも達すると見積もられている。このトマトポマースは食物繊維(…
公開日: 2026年09月07日 04:59
「DDTとその代謝物」という表示は何を意味するのか——残留農薬の基準表示をめぐる研究
スーパーで売られている食品には、残留農薬の基準値が細かく定められています。その代表格の一つが、かつて世界中で使われた有機塩素系殺虫剤DDT(ジクロロジフェニルトリクロロエタン)です。ロシアの技術規則では「DDTとその代謝物」という項目がすべての食品で申告義務の対象になっていますが、実はこの表現自体が…
公開日: 2026年09月07日 04:56
ガヨ・アラビカ・スペシャルティコーヒーへの消費者の好みと満足度を調べた研究
インドネシアを代表するコーヒーの産地のひとつに、スマトラ島アチェ州の高原地帯「ガヨ」がある。ここで栽培されるアラビカ種のスペシャルティコーヒーは、独特の香りや酸味、余韻の複雑さで知られ、国内外で評価が高まっている。こうした人気の高まりを受けて、コーヒー豆の焙煎から提供まで自前で行う「コーヒーショップ…
公開日: 2026年09月07日 04:54
アジの鮮度はなぜ突然崩れるのか──腐敗の裏側を微生物と代謝物から追った研究
冷蔵庫に入れておいた魚が、ある時点を境に急に生臭くなる経験は多くの人にあるはずです。魚の腐敗は微生物の増殖によって進むことは知られていますが、どの微生物がいつ主役交代し、どんな仕組みで臭いのもとになる物質が作られるのかは、実はまだ十分に解明されていませんでした。今回、日本のマアジ(Trachurus…
公開日: 2026年09月07日 04:52
大豆タンパク質の粉末改良、湿度センサーで『打ち水』を自動調整する試み
豆乳や代替肉などに使われる大豆分離タンパク質(SPI)は、粉末のままだと粒が細かく、べたついて扱いにくいうえ、水に溶かそうとしても表面が水をはじきなかなか馴染まないという弱点があります。この弱点を解決する加工法のひとつが「流動層造粒」で、細かい粉末に水などの結合剤(バインダー)を霧状に吹きかけながら…
公開日: 2026年09月07日 04:50
カットリンゴの包装材料はポリフェノールをどう左右するか——環境負荷との両立を探る研究
スーパーで売られているカット済みのリンゴは、切ってから時間が経つと切り口が茶色くなったり、風味が落ちたりします。これは酸素に触れることで酵素が働き、リンゴに含まれるポリフェノールが変化してしまうためです。一方で、包装材料には食品を守る役割だけでなく、廃棄後の環境負荷という側面もあります。イタリア・サ…
公開日: 2026年09月07日 04:48
藻類スピルリナから見つかった新規ペプチド、糖代謝関連酵素を阻害する可能性を報告
近年、世界的に2型糖尿病の患者数が増え続けており、副作用の少ない治療法や予防的なアプローチへの関心が高まっています。血糖値の調節に関わる酵素のひとつがDPP-IV(ジペプチジルペプチダーゼ-IV)で、これを阻害する薬(グリプチン系薬剤)は既に糖尿病治療で使われていますが、消化器症状やアレルギー反応な…
公開日: 2026年09月07日 04:46
水産物や脂肪酸の摂取量と加齢による難聴に関連はあるか、日本の大規模調査から
魚介類に多く含まれるn-3系多価不飽和脂肪酸には、炎症を抑えたり酸化ストレスを軽減したりする働きがあると考えられており、加齢に伴う難聴(加齢性難聴)を防ぐ可能性が以前から議論されてきました。加齢性難聴は聞こえにくさそのものだけでなく、認知症や社会的孤立、生活の質の低下とも関連が指摘される身近な健康課…
公開日: 2026年09月07日 03:42
ケトジェニック食の比率と過活動膀胱・夜間頻尿の関係を大規模データで調べた研究
ケトジェニック食(高脂肪・低炭水化物の食事法)は、体重管理や血糖コントロールへの関心から広く注目されてきました。しかし脂質異常症(高脂血症)を抱える人において、この食事パターンが脂質や血糖、炎症状態にどう影響するかは、これまでの研究でも結果が一致していませんでした。さらに、頻尿や膀胱の過活動といった…
公開日: 2026年09月07日 03:40
台湾ではなく西カリマンタン、シンカワン華人の食に見る『味の記憶』とアイデンティティ研究
インドネシア・西カリマンタン州のシンカワン市は、多民族が共存する地域として知られています。この街に暮らす華人系住民の食文化を、単なる料理習慣としてではなく『無形文化遺産』として捉え直し、街のアイデンティティ形成にどう関わっているのかを検討した研究が、ジャーナル・キャシム教育・社会人文学ジャーナルに2…
公開日: 2026年09月07日 03:39
青い花から生まれる天然食品着色料――チョウマメの色素成分と抗酸化能を整理した研究
食品の見た目は味と同じくらい購買意欲を左右します。近年、合成着色料への懸念から植物由来の色素が注目される中で、鮮やかな青色を安定して出せる天然素材は業界にとって長年の課題でした。今回紹介する論文は、東南アジアなどで知られるマメ科植物チョウマメ(Clitoria ternatea L.)を取り上げ、そ…
公開日: 2026年09月07日 03:37
腐った野菜や果物にはどんな菌がいる?キトサンと緑茶を使った新しい保存コーティングの研究
買ってきた野菜や果物が数日でしなびたり傷んだりするのは、誰もが経験する身近な悩みです。この傷みの背後には目に見えない微生物の働きがありますが、実際にどんな菌が関わっているのかは意外と知られていません。インドのタミル・ナードゥ州にある研究機関の研究チームは、市場で腐敗したトマト・キュウリ・バナナ・ブド…
公開日: 2026年09月07日 03:35