研究論文紹介記事一覧
発表された国内外の研究論文のうち「CC BY CC BY-SA CC0」ライセンスが付与され、内容が要約できる研究論文を紹介しています。その他、毎時収集した研究論文一覧を見る
子宮内膜症と免疫・栄養の関わり——食事は症状管理の助けになるか
子宮内膜症は、本来は子宮の内側を覆っている組織に似た組織が、子宮以外の場所で増える慢性の炎症性疾患です。生殖年齢の女性のおよそ10%、世界全体ではおよそ1億9千万人が罹患しているとされ、慢性の骨盤痛や不妊、生活の質の低下と関わる病気として知られています。ポーランドのウッチ医科大学に所属する研究者らが…
公開日: 2026年09月08日 17:27
ヒラタケで小麦や米を発酵させると栄養成分はどう変わるのか
食用きのこのヒラタケ(Pleurotus ostreatus)は、食材としてだけでなく、穀物などの基質を発酵させる「発酵担い手」としても注目されています。ヒラタケの菌糸が穀物の中で成長する過程で、栄養成分や抗酸化にかかわる物質がどのように変化していくのかを、時間を追って詳しく調べた研究がフロンティア…
公開日: 2026年09月08日 15:24
海藻に含まれる成分は健康に役立つのか 最新研究をまとめたレビュー論文を読む
コンブやワカメ、ノリといった海藻は日本の食卓に馴染み深い食材ですが、世界的にも「機能性成分の宝庫」として研究対象になっています。今回紹介するのは、海藻由来の生理活性化合物がヒトの健康にどのような働きを持ちうるかを、2020年から2026年にかけての研究をもとに整理した総説(レビュー)論文です。硫酸化…
公開日: 2026年09月08日 08:23
赤タマネギ由来の食物繊維、肥満ラットの腸内細菌と代謝を変える 短鎖イヌリン系オリゴ糖の動物実験
タマネギに含まれる食物繊維が、肥満によって乱れた腸内細菌のバランスを整え、体重やコレステロール値の改善につながる可能性を示した動物実験の研究が、学術誌「フーズ」に2026年8月に掲載予定です。研究チームはタイのチェンマイ大学などに所属しており、地元産の赤タマネギ(Allium cepa L. var…
公開日: 2026年09月08日 08:22
ヨーグルトは『長寿食』の元祖?歴史と最新科学から見る腸内代謝と高齢化社会への意味
ヨーグルトは特定の乳酸菌の働きによって牛乳などの乳を発酵させてつくられる、長い歴史を持つ発酵乳製品です。今回、米国ブリガム・アンド・ウィメンズ病院およびハーバード大学医学大学院の研究者らが、ヨーグルトと人の健康の関わりを歴史・文化・科学の三つの視点から整理した総説を発表しました。単なる栄養素の話にと…
公開日: 2026年09月08日 07:38
乳児用ミルクに含まれるビタミンCを正確に測る:新しい分析手法の開発研究
乳児用調製粉乳や母乳バンクで扱われる加熱処理済みのドナーヒトミルクには、赤ちゃんの健康にとって欠かせない抗酸化物質であるアスコルビン酸(ビタミンC)が含まれています。ところが、この物質の量を正確に測定することは、実は簡単ではありません。ミルクという成分の込み入った液体の中では測定の妨げとなる要因が多…
公開日: 2026年09月08日 07:37
牛乳中の抗生物質クロラムフェニコールを電気化学センサーで素早く検出する試み
クロラムフェニコールは、幅広い種類の細菌に効く抗生物質として長く使われてきた薬剤です。ただしこの薬には再生不良性貧血や遺伝毒性・発がん性への懸念といった深刻な副作用が知られており、多くの国で食用動物への使用が規制されています。それでも土壌や地下水、排水などの環境中からこの薬剤の残留が検出される例が報…
公開日: 2026年09月08日 07:36
多菌種プロビオティクスヨーグルト、高脂肪食ラットで肝臓と代謝の指標が改善したと報告
脂肪肝、特に食べ過ぎや運動不足を背景に起こる「代謝異常関連脂肪性肝疾患(MASLD)」は世界で最も多い慢性肝疾患とされています。肝臓に脂肪がたまり、インスリンの効きが悪くなり、炎症が続くことで、対処が遅れると脂肪肝炎や線維化、さらには肝硬変にまで進むことがあると考えられています。近年、腸内環境を整え…
公開日: 2026年09月08日 07:34
種無しレモン『ギュルシェン』は常温・低温でどこまで日持ちするか 貯蔵法と包装を比較した研究
レモンは輸送や貯蔵の過程で水分が抜けたり、カビが生えたり、酸味や色合いが変わったりします。生産者や流通の現場では、こうした変化をできるだけ抑えて、できるだけ長く品質を保つ方法が求められています。今回紹介するのは、トルコで栽培される種無しレモンの一品種『ギュルシェン』を対象に、貯蔵方法や包装の違いが果…
公開日: 2026年09月08日 07:32
パーム油の抗酸化成分は免疫にどう働く? 直近5年間の研究を整理したレビュー論文
揚げ物や加工食品の油としておなじみのパーム油は、実は世界で最も生産量の多い食用油のひとつで、年間生産量は7000万トンを超えるとされています。心血管への影響をめぐる議論が長く続いてきた一方で、パーム油に含まれるトコトリエノールやカロテノイド、フェノール化合物といった成分が、免疫の働きに関わっている可…
公開日: 2026年09月08日 07:31
妊娠糖尿病の食事療法、食べる順番と炭水化物の分割摂取でケトン尿が改善したという報告
妊娠糖尿病と診断されると、食後の血糖値を上げないようにと炭水化物を極端に減らしてしまう妊婦が少なくありません。しかしエネルギーや炭水化物が不足すると、体は脂肪を分解してケトン体という物質を作り出し、尿中にケトン体が検出される「ケトン尿」という状態になります。ケトン体は胎児に影響しうる物質とされ、母体…
公開日: 2026年09月08日 07:30
老化を遅らせるヒントは昆虫に?食品科学の視点から見えてきた研究の現在地
世界的に高齢化が進むなか、「健康に年を重ねる」ための素材探しが活発になっています。植物由来の抗酸化成分は既に広く研究されていますが、栽培に時間がかかり供給量にも限界があるため、代わりとなる持続可能な資源が求められてきました。そこで近年注目されているのが、昆虫です。繁殖サイクルが速く、環境負荷が低く、…
公開日: 2026年09月08日 07:28