研究論文紹介記事一覧
発表された国内外の研究論文のうち「CC BY CC BY-SA CC0」ライセンスが付与され、内容が要約できる研究論文を紹介しています。その他、毎時収集した研究論文一覧を見る
多菌種プロビオティクスヨーグルト、高脂肪食ラットで肝臓と代謝の指標が改善したと報告
脂肪肝、特に食べ過ぎや運動不足を背景に起こる「代謝異常関連脂肪性肝疾患(MASLD)」は世界で最も多い慢性肝疾患とされています。肝臓に脂肪がたまり、インスリンの効きが悪くなり、炎症が続くことで、対処が遅れると脂肪肝炎や線維化、さらには肝硬変にまで進むことがあると考えられています。近年、腸内環境を整え…
公開日: 2026年09月08日 07:34
種無しレモン『ギュルシェン』は常温・低温でどこまで日持ちするか 貯蔵法と包装を比較した研究
レモンは輸送や貯蔵の過程で水分が抜けたり、カビが生えたり、酸味や色合いが変わったりします。生産者や流通の現場では、こうした変化をできるだけ抑えて、できるだけ長く品質を保つ方法が求められています。今回紹介するのは、トルコで栽培される種無しレモンの一品種『ギュルシェン』を対象に、貯蔵方法や包装の違いが果…
公開日: 2026年09月08日 07:32
パーム油の抗酸化成分は免疫にどう働く? 直近5年間の研究を整理したレビュー論文
揚げ物や加工食品の油としておなじみのパーム油は、実は世界で最も生産量の多い食用油のひとつで、年間生産量は7000万トンを超えるとされています。心血管への影響をめぐる議論が長く続いてきた一方で、パーム油に含まれるトコトリエノールやカロテノイド、フェノール化合物といった成分が、免疫の働きに関わっている可…
公開日: 2026年09月08日 07:31
妊娠糖尿病の食事療法、食べる順番と炭水化物の分割摂取でケトン尿が改善したという報告
妊娠糖尿病と診断されると、食後の血糖値を上げないようにと炭水化物を極端に減らしてしまう妊婦が少なくありません。しかしエネルギーや炭水化物が不足すると、体は脂肪を分解してケトン体という物質を作り出し、尿中にケトン体が検出される「ケトン尿」という状態になります。ケトン体は胎児に影響しうる物質とされ、母体…
公開日: 2026年09月08日 07:30
老化を遅らせるヒントは昆虫に?食品科学の視点から見えてきた研究の現在地
世界的に高齢化が進むなか、「健康に年を重ねる」ための素材探しが活発になっています。植物由来の抗酸化成分は既に広く研究されていますが、栽培に時間がかかり供給量にも限界があるため、代わりとなる持続可能な資源が求められてきました。そこで近年注目されているのが、昆虫です。繁殖サイクルが速く、環境負荷が低く、…
公開日: 2026年09月08日 07:28
低所得高齢者向け住宅での栄養教育、10週間の取り組みが示したこと
年齢を重ねると、食料品店で成分表示を読み解いたり、栄養バランスの良い食事を自分で用意したりすることが難しくなる場合があります。特に収入が限られた高齢者向け住宅で一人暮らしをしている人にとっては、健康的な食生活を維持するための情報や自信そのものが不足しがちだと指摘されています。今回紹介する研究は、そう…
公開日: 2026年09月08日 07:27
小麦・ライ麦・大麦の食物繊維に含まれる『アラビノキシラン』、その細かな構造を読み解く新しい分析法
パンやシリアルの原料となる小麦、ライ麦、大麦などの穀物には、細胞壁を構成する食物繊維の一種として『アラビノキシラン(AX)』という多糖類が豊富に含まれています。アラビノキシランは、キシロースという糖が鎖状につながった背骨のような構造(キシロピラノース骨格)に、アラビノフラノースという糖が枝のように結…
公開日: 2026年09月08日 07:26
桑の根皮から美白成分を効率よく取り出す新しい抽出法とは
桑(Morus alba L.)の根の皮を乾燥させた「桑白皮(そうはくひ)」は、ポリフェノールを豊富に含む植物素材として知られています。ポリフェノールは食品や化粧品分野で注目される成分ですが、その抽出には従来メタノールやエタノールといった有機溶媒が使われてきました。今回紹介する研究では、こうした溶媒…
公開日: 2026年09月08日 07:24
オーツミルクをもっとなめらかに?超音波やマイクロ波と酵素処理を組み合わせた加工法を比較した研究
牛乳の代わりに豆乳やアーモンドミルクを選ぶ人が増えていますが、オーツ麦から作られる「オーツミルク」もその一つです。オーツミルクは栄養面や機能性の観点から植物性ミルクの選択肢として関心を集めていますが、原料であるオーツ麦にはでんぷんが多く含まれているため、製品がざらついたり、時間が経つと成分が分離して…
公開日: 2026年09月08日 07:23
水産練り製品の食感はどう作られる?物理加工技術の可能性を探るレビュー研究
かまぼこやちくわのような魚肉練り製品、カニ風味かまぼこなどのすり身加工食品、そして海藻由来のゲル食品は、水産資源を無駄なく活用するための重要な食品分野です。しかし、こうした食品づくりには古くからの課題があります。加熱時に熱がムラなく伝わりにくいこと、原料に含まれる酵素の働きで品質が劣化してしまうこと…
公開日: 2026年09月08日 06:37
ヒラタケ(シメジ)の菌糸体には何が含まれているのか——培養バイオマスの栄養と抗酸化力を調べた研究
きのこといえば食卓に並ぶ「かさ」と「柄」の部分を思い浮かべる人が多いはずです。しかし菌類の本体は、土壌や培地の中に張り巡らされる糸状の組織「菌糸体」にあります。この菌糸体は培養皿やタンクの中で管理された条件下で育てることができ、きのこ本体(子実体)を実らせるよりも短い期間で、成分を安定させたバイオマ…
公開日: 2026年09月08日 06:36
緑茶と体重管理をめぐる研究、20年間の広がりを俯瞰する
緑茶に含まれるカテキンの一種エピガロカテキンガレート(EGCG)は、体重管理や肥満に関する研究で長年注目されてきた成分です。今回紹介する研究は、こうした個々の実験結果ではなく、2005年から2024年までの20年間に発表された論文そのものを対象にした「書誌計量分析」です。つまり、緑茶(Camelli…
公開日: 2026年09月08日 06:34