研究論文紹介記事一覧
発表された国内外の研究論文のうち「CC BY CC BY-SA CC0」ライセンスが付与され、内容が要約できる研究論文を紹介しています。その他、毎時収集した研究論文一覧を見る
抗生物質に頼らない養殖へ――魚の腸内環境と免疫力を支える『機能性飼料』とは
スーパーで見かけるサーモンやタイなどの養殖魚。世界的な水産養殖の需要拡大にともない、限られた水域でより多くの魚を健康に育てる技術が求められています。とくに近年注目されているのが、抗生物質にできるだけ頼らずに魚の腸内環境や免疫力を高める『機能性飼料添加物』という考え方です。今回紹介するのは、こうした添…
公開日: 2026年07月03日 03:29
妊婦の貧血とエネルギー・鉄摂取の関係を探る——バンドンでの横断研究から
妊娠中の貧血は、世界的に見ても公衆衛生上の重要な課題のひとつとされています。世界保健機関(WHO)は、ヘモグロビン濃度が11 g/dL未満の状態を妊娠中の貧血と定義しており、世界全体では妊婦のおよそ40%がこの状態にあるとも言われています。貧血は母体だけでなく胎児の健康にも影響を及ぼしうるとされ、栄…
公開日: 2026年07月03日 03:29
完全植物性の病院食は実現できるか——多職種チームによる献立開発の試み
病院で提供される食事は、患者の回復を支える大切な要素です。近年、多くの病院が環境負荷の低い持続可能な食料政策と食事内容を両立させようとしていますが、そこには一つの壁があります。植物由来の食材だけで、必要なタンパク質量とアミノ酸バランスを満たし、なおかつ患者にとっておいしいと感じられる食事を作るのは簡…
公開日: 2026年07月03日 03:28
マレーシアのウォーターケフィアから見つかった乳酸菌、抗酸化力とプロバイオティクスの可能性を調査
ウォーターケフィアは、砂糖水に「ケフィア粒」と呼ばれる種を加えて発酵させる伝統的な発酵飲料です。この粒の中には多様な微生物が共生しており、なかでも乳酸菌(LAB:lactic acid bacteria)が豊富に含まれることが知られています。これまでの研究では、各サンプルから主に見つかる菌の種類を調…
公開日: 2026年07月03日 03:28
食品にひそむ『ナノ』の世界――ナノテクノロジーは食の未来をどう変えるのか、最新レビュー論文が整理
「ナノ」とは10億分の1メートルという、目には見えないごく小さなスケールを指す言葉です。物質はこのサイズになると、エネルギー状態や反応性、表面積といった性質が、私たちが普段目にする大きさのものとは大きく異なってくることが知られています。こうした特性を利用して、原子や分子のレベルで新しい形の物質を作り…
公開日: 2026年07月03日 03:27
サッカー・長距離走・ロードバイク、日本人男性アスリートのエネルギー収支と炭水化物摂取を調べた研究
アスリートにとって「食べる量」は競技力を支える土台のひとつと考えられています。トレーニングで消費したエネルギーをきちんと食事で補えているかどうかは、コンディション管理の観点からたびたび話題になるテーマです。今回紹介するのは、日本人男性のサッカー選手、長距離走選手、ロードバイク選手を対象に、実際のエネ…
公開日: 2026年07月03日 03:26
アフラトキシンB1がタイワンドジョウに与える影響とは? 血液・酸化ストレス・鰓の構造を調べた研究
アフラトキシンはカビが作り出す毒素の一種で、穀物や飼料が汚染される原因として世界的に注目されています。食品や飼料の安全性、そして養殖業の持続可能性に関わる問題として研究が進められていますが、魚に対してどのような影響を及ぼすのかはまだ十分にわかっていない部分があります。今回紹介する研究は、淡水魚の一種…
公開日: 2026年07月03日 03:25
大腸菌を工学的に改変し、植物残渣由来の糖からコハク酸を高濃度で作る研究
コハク酸は、食品や医薬品の原料、さらには生分解性プラスチックの一種であるポリブチレンサクシネートの原料としても使われる、応用範囲の広い化学品です。石油ではなく植物由来の資源から作る「バイオベース」の生産方法が注目されていますが、稲わらやトウモロコシの茎葉などの植物残渣(リグノセルロース系原料)を分解…
公開日: 2026年07月03日 02:24
発酵リンゴジュースとシドル葉粉末、糖尿病ラットの腸内細菌と神経障害に及ぼす影響を調べた研究
糖尿病は血糖のコントロールが難しいだけでなく、進行すると手足のしびれや痛みといった「糖尿病性神経障害」を引き起こすことがあり、患者にとって大きな負担となる合併症の一つとされています。近年では、こうした合併症の背景に腸内細菌叢(腸内フローラ)のバランスの乱れが関わっている可能性が指摘されており、食事や…
公開日: 2026年07月02日 21:24
魚介類やナッツの摂取、激しい運動は多発性硬化症と関連するか——イランでの症例対照研究
多発性硬化症(MS)は、脳や脊髄などの神経を包む組織が自分の免疫システムによって攻撃されてしまう慢性の炎症性疾患です。発症には遺伝的な要因だけでなく、食生活や生活習慣といった環境要因も関わっているのではないかと以前から議論されてきました。特に魚や乳製品などの食習慣、女性の生殖に関する経験、そして身体…
公開日: 2026年07月02日 16:24
生野菜・サラダに潜むリスク?モロッコの食品衛生調査データが示す傾向
スーパーやレストランで提供される食品は、国や地域ごとに衛生基準への適合性が検査・監視されています。では、どんな種類の食品が基準を満たしにくく、季節によって傾向は変わるのでしょうか。今回紹介するのは、モロッコのマラケシュ・サフィ地方における食品の微生物学的コンプライアンス(衛生基準への適合状況)を、7…
公開日: 2026年07月02日 15:24
カザフスタンの伝統発酵乳製品、どんな乳酸菌がすんでいる? 地域ごとの菌叢を調べた研究
チーズやヨーグルトなど、発酵させてつくる乳製品には、乳酸菌をはじめとするさまざまな微生物が関わっています。こうした発酵食品は世界各地に独自の伝統があり、その土地ならではの菌が住み着いていることも少なくありません。今回紹介するのは、中央アジアのカザフスタンに伝わる伝統的な発酵乳製品や発酵飲料に、どのよ…
公開日: 2026年07月02日 05:25