研究論文紹介記事一覧
発表された国内外の研究論文のうち「CC BY CC BY-SA CC0」ライセンスが付与され、内容が要約できる研究論文を紹介しています。その他、毎時収集した研究論文一覧を見る
「時間がないから加工食品を選ぶ」——エクアドル都市部の食生活調査から見えた合理的な選択
健康的な食事の代表格といえば、新鮮な野菜や果物を中心にした「手作り」の食事だろう。ではなぜ都市に暮らす人々は、加工食品や食品産業(アグロインダストリー)が作る製品を日常的に選ぶのか。この問いに対して、味の好みや栄養知識の不足のせいだと片付けてしまいがちだが、エクアドルのグアヤキル市で行われた調査は、…
公開日: 2026年09月05日 03:26
野生のスモモ「ブラックソーン」、生育環境で成分や汚染物質はどう変わるのか
ヨーロッパの野山や道端に自生する野生果実「ブラックソーン(Prunus spinosa L.)」をご存じでしょうか。ルーマニアでは広く分布していながら、機能性食品の原料としての可能性はまだ十分に調べられていない果実です。今回紹介する研究は、ルーマイン・クルージュ地方の5つの採取地から得たブラックソー…
公開日: 2026年09月05日 03:24
2025-2030年版アメリカ食事ガイドラインを実践すると食費はいくらかかるのか
アメリカでは5年ごとに国の「食事ガイドライン(Dietary Guidelines for Americans)」が改定され、健康的な食生活の指針として広く参照されています。2025-2030年版では、加工度の低い栄養密度の高い食品が重視され、動物性たんぱく質や脂質が推奨される一方、糖類や精製穀物、…
公開日: 2026年09月05日 02:38
動物の消化を経たコーヒー豆はなぜ高値で取引されるのか——安全性と倫理をめぐる研究レビュー
ジャコウネコが食べたコーヒーの実の種子から作られる「コピ・ルアク」や、ゾウの消化管を通したコーヒーは、世界で最も高価なコーヒーとして知られています。今回紹介するのは、こうした「動物消化コーヒー」について、生産の仕組みから安全性、商業的価値、動物福祉まで幅広く整理した批評的なレビュー論文です。著者はG…
公開日: 2026年09月05日 02:37
子宮内膜症と腸内細菌の関係:エストロゲン代謝と食事成分をめぐる最新レビュー
子宮内膜症は、本来子宮の内側にあるはずの組織が卵巣や骨盤の腹膜、腸などに異所性に生着してしまう慢性の炎症性疾患です。世界保健機関(WHO)が2025年に更新した推計によると、生殖年齢の女性の約10%、世界で約1億9000万人がこの病気を抱えているとされ、慢性骨盤痛や月経困難症、性交痛、不妊の主要な原…
公開日: 2026年09月05日 02:36
「健康な献血者」にも隠れた栄養リスク?698人調査でわかった体格・食生活のばらつき
献血は今の医療を支える欠かせない仕組みですが、世界で年間1億1800万単位以上の血液が集められている一方、多くの国で献血者の確保は簡単ではありません。献血には健康状態を確認する適格基準がありますが、この基準は明らかな病気を除外することが目的で、体重や生活習慣、食事内容といった、時間をかけて献血者の健…
公開日: 2026年09月05日 02:35
低炭水化物を続ける筋トレ愛好者、体脂肪は少ないが筋力にも差?研究が示した意外な関係
糖質制限というと減量目的のイメージが強いですが、日常的に筋力トレーニングをしている人が長期間にわたって低炭水化物の食事を続けた場合、体組成や筋力にどんな違いが見られるのでしょうか。これまでの研究の多くは、数週間程度の短期的なケトジェニックダイエット(極端な糖質制限食)を対象にしたものが中心で、日常生…
公開日: 2026年09月05日 02:33
高温加熱した大豆タンパク質、マウスの実験で社会性行動に変化の可能性を示唆
豆腐や大豆ミートなど、大豆タンパク質を使った食品は加工の過程でしばしば高温にさらされます。100℃を超える高温処理は殺菌や食感づくりに欠かせない工程ですが、こうした熱がタンパク質としての栄養価にどう影響するのかは、実はあまり詳しく分かっていません。今回紹介する研究は、大豆から作られた分離タンパク質(…
公開日: 2026年09月05日 02:32
モンキージャック果実の抽出物、パンガシウス魚肉団子の日持ちを延ばす天然保存料になるか
魚肉を丸めた「フィッシュボール(魚肉団子)」は、バングラデシュをはじめアジア各地で古くから親しまれてきた惣菜・スナックだ。原料となるパンガシウス(Pangasianodon hypophthalmus)は成長が早く、タンパク質や不飽和脂肪酸を含む食材として知られる一方、脂質を多く含む食品全般と同じく…
公開日: 2026年09月05日 02:31
食べられる花のサプリメントに含まれる微量元素、体はどれだけ吸収できるのか
タンポポ(Taraxacum officinale)やハイビスカス(Hibiscus sabdariffa)は、サラダや飲み物、ハーブ製品として世界各地で食べられてきた植物です。近年ブラジルでは、これらの花を粉末にしてカプセル入りのサプリメントとして販売する動きが広がっています。しかし、こうした「食…
公開日: 2026年09月05日 02:29
植物性食への切り替え、体はどう適応するのか——鉄・クレアチン・タンパク質・腸内細菌をめぐる研究
肉や魚を減らして植物性の食事に切り替えると、鉄やクレアチン、必須アミノ酸、あるいは食物繊維の発酵によって作られる栄養素が不足するのではないか、という懸念がしばしば語られます。これは「食事からの摂取量が減れば、体内で使える量もそのまま減る」という前提に基づく見方です。今回紹介する総説論文は、この前提を…
公開日: 2026年09月05日 02:28
紅海のアオサ「Ulva intestinalis」に抗酸化・抗菌の可能性、スーダンの研究チームが成分を分析
海藻は昔から食用や薬用として利用されてきましたが、その成分や働きが科学的にどこまで裏付けられているかは、種や産地によって差があります。今回紹介するのは、スーダンの紅海沿岸で採取された緑藻の一種「Ulva intestinalis(旧称Enteromorpha intestinalis)」を対象に、栄…
公開日: 2026年09月05日 02:26