研究論文紹介記事一覧
発表された国内外の研究論文のうち「CC BY CC BY-SA CC0」ライセンスが付与され、内容が要約できる研究論文を紹介しています。その他、毎時収集した研究論文一覧を見る
戦後台湾における大豆研究の変遷――冷戦下の多期作と国際協力をたどる歴史研究
この研究は、1945年以降の台湾で大豆をめぐる科学と政策がどのように展開したのかを、歴史学の視点から明らかにしようとするものです。台湾は大豆の消費量が多い地域ではなく、耕地面積も限られていました。それにもかかわらず、中華民国(ROC)政府が大豆の生産と研究に力を入れたのはなぜか。著者は、この一見不思…
公開日: 2026年09月25日 22:21
コートジボワール北部で食べられる2種の野生葉菜、栄養成分と植物化学成分を比較した研究
サハラ以南のアフリカでは、野生の葉菜が食生活を支え、食事の多様化に貢献しています。しかし論文の著者らは、地域で実際に食べられている種の多くについて、科学的なデータがまだ乏しいと指摘しています。これまでの研究は、どんな植物がどう使われているかの目録づくりや、成分の一部の測定にとどまることが多かったとい…
公開日: 2026年09月25日 22:14
体重は標準でも代謝に異常がある状態「MONW」——交代勤務者を対象に予測因子を調べた研究
体格指数(BMI)が標準の範囲にあっても、血糖や血圧、脂質などの代謝指標に異常が見られる人がいます。こうした状態は「代謝的に肥満の標準体重(Metabolically Obese Normal Weight、略してMONW)」と呼ばれます。見かけの体重だけでは把握しにくいため、注意が向きにくい状態だ…
公開日: 2026年09月25日 22:09
ナイジェリア南部の成人における食事パターンと心血管代謝異常の重なりを調べた研究
研究チームは、ナイジェリア・リバーズ州イクウェレ地方行政区に暮らす成人の食生活に、実際のデータからどのような「食事パターン」が浮かび上がるのかを調べました。ここでいう食事パターンとは、特定の一品ではなく、ふだん一緒に食べられやすい食品群のまとまりのことです。
公開日: 2026年09月25日 22:04
妊娠中のビタミンD補給と出産・新生児の状態に関する前向き研究の紹介
ビタミンDは、血液中のカルシウムやリンの量を調節して骨の形成を支える栄養素として知られています。著者らは、妊娠中のビタミンDの状態が胎児や新生児に与える影響について議論が続いていると述べています。原著によれば、妊娠中のビタミンD不足は早産や在胎不当過小(SGA、妊娠週数に比べて体格が小さいこと)、新…
公開日: 2026年09月25日 21:59
子どもの肥満はなぜ起こり、どのような影響をもたらすのか——リスク要因と健康への影響を整理した総説
子どもの肥満は、重要な公衆衛生上の課題として浮上していると著者らは述べています。この論文は、子どもの肥満がどのような要因によって生じるのかについて、これまでに積み重ねられてきた研究の知見を整理し、あわせて身体面・心理面にどのような影響が伴うのかを示すことを目的とした総説(レビュー)です。
公開日: 2026年09月25日 21:53
「食品ロスゼロ」の知識は調理実践にどうつながるか——インドネシアの調理教育専攻学生を対象とした調査
食べ物が捨てられるとき、失われるのは食材そのものだけではありません。そこまでに使われた水、エネルギー、土地、労働力、時間、費用、そして栄養も一緒に失われます。著者らはこの点を出発点に、廃棄の段階で対処するのでは遅く、必要量の計画、購入、保管、調理、提供、余剰の活用に至るまでの各段階で「そもそも無駄を…
公開日: 2026年09月25日 21:49
5か国の食事と腸内細菌叢を同じ方法で比べた大規模研究
腸内細菌叢(腸の中にすむ微生物の集まり)は、食事や生活環境の影響を受けて人の代謝や免疫に関わることが知られています。しかし、国や文化による食生活の違いが腸内細菌叢とどう結びつくのかは、はっきりしていませんでした。
公開日: 2026年09月25日 21:44
飼料のフェニルアラニン量を変えると豚肉の質はどう変わるか——肥育豚での検証
豚肉は世界で最も広く食べられている肉の一つで、色や軟らかさ、風味、多汁性といった「食べたときの質」が消費者の選択を左右します。こうした性質は、筋肉内脂肪(サシ)の量や脂肪酸の組み合わせ、と畜後の筋肉のpHの変化など、肉そのものが持つ性質に大きく影響されると考えられています。
公開日: 2026年09月25日 21:36
サトウキビ搾りかす由来のキサンタンガムで、食品包装用フィルムの性能を高める試み
石油などの化石資源からつくられる従来のプラスチック包装に代えて、環境負荷の小さい再生可能な材料を使いたいという要望が高まっています。著者らは、その候補として生分解性の高分子(微生物などの働きで分解される高分子材料)に注目しています。ただし、こうした材料は有望である一方、強度などの機械的性能や、水蒸気…
公開日: 2026年09月25日 21:21
没薬(ミルラ)樹脂の精油、抽出法の違いで収率・成分・活性が変わる ― ソマリア・モガディシュでの比較研究
ミルラ(没薬)は、カンラン科のコンミフォラ属の樹木から採れる樹脂で、古くから香料や伝統的な用途に使われてきました。この樹脂から精油(植物に含まれる揮発性の芳香成分を集めた油)を取り出すには複数の方法がありますが、どの方法を選ぶかによって得られる油の性質が変わる可能性があります。
公開日: 2026年09月25日 21:13
伝統飲料「ダウェット・ジャブン」の博物館を再出発させる——ビジュアルとデジタル発信を軸にした地域支援の取り組み
インドネシア・ポノロゴ県ムララック郡ジャブン村には、地域に伝わる伝統的な飲み物「ダウェット・ジャブン」があります。これを食文化遺産として守り伝えるため、2024年に「ダウェット・ジャブン博物館」が設立されました。しかし著者らによれば、この博物館は開設からおよそ1か月で運営が止まってしまいました。その…
公開日: 2026年09月25日 21:08