掲載誌:Corona Jurnal Ilmu Kesehatan Umum Psikolog Keperawatan dan Kebidanan

ライセンス: CC BY-SA 対象: 公開論文 確認元: OpenAlex

何を明らかにしようとした研究か

体格指数(BMI)が標準の範囲にあっても、血糖や血圧、脂質などの代謝指標に異常が見られる人がいます。こうした状態は「代謝的に肥満の標準体重(Metabolically Obese Normal Weight、略してMONW)」と呼ばれます。見かけの体重だけでは把握しにくいため、注意が向きにくい状態だといえます。

著者らは、交代勤務(シフト勤務)に従事する人はMONWになりやすいと指摘しています。そこでこの研究は、交代勤務者におけるMONWの予測因子を、食事摂取、体脂肪率、睡眠の質という三つの側面から分析することを目的としました。

どのように調べたか

研究チームは、インドネシアのCV Tri Terra Kendalで働く交代勤務者45人を対象に、横断研究を実施しました。横断研究とは、ある一時点の状態をまとめて調べる方法です。対象者は総サンプリング(条件に合う人全員を選ぶ方法)によって選ばれました。

食事摂取は半定量食物摂取頻度調査票(SQ-FFQ)で評価し、体脂肪率は生体電気インピーダンス法(体に微弱な電流を流して体組成を推定する測定法)で測定しました。睡眠の質はピッツバーグ睡眠質問票(PSQI)という国際的に使われる指標で評価しています。得られたデータは、単変量解析、カイ二乗検定による二変量解析、そして二項ロジスティック回帰による多変量解析で分析されました。多変量解析は、複数の要因を同時に考慮して、それぞれが独立して結果と結びついているかを調べる方法です。

報告された主な結果

論文によれば、対象者45人のうち36人(80%)がMONWに該当しました。

二変量解析では、たんぱく質摂取(p=0.047)、ナトリウム摂取(p=0.024)、食物繊維摂取(p=0.011)がMONWと有意に関連していたと報告されています。一方、それ以外の変数については有意な関連は認められませんでした。

多変量解析では、ナトリウム摂取と食物繊維摂取がMONWの独立した予測因子として特定されました。ナトリウム摂取が適正な場合は、過剰な場合と比べてMONWのオッズが低くなるという関連が示されています(オッズ比0.140、95%信頼区間0.022〜0.884)。オッズ比は、ある要因があるときとないときで結果の起こりやすさを比べた値で、1より小さいほどその結果が起こりにくい関連を示します。

食物繊維については、摂取が少ない場合に仮説とは逆向きの関連が見られたと著者らは述べています(オッズ比0.078、95%信頼区間0.008〜0.760)。著者らは、ナトリウム摂取が最も一貫した予測因子であった一方、食物繊維に関する所見はさらなる検討を要すると結論づけています。

この研究が示すこと

著者らの報告は、体重が標準の範囲にある交代勤務者の間でもMONWが広く見られ、その予測因子として食事中のナトリウム摂取が浮かび上がったことを示しています。BMIだけでは見えない代謝の状態に目を向ける必要があることを、交代勤務という具体的な働き方の文脈で示した研究といえます。同時に、食物繊維について予想と逆向きの関連が得られた点は、著者ら自身が追加の検討課題として残しています。

著者:Triya Ulva Kusuma、Sri Hesthi Sonyo Rini、Radiati Moviana

※本記事は原著論文をもとに、日本語で要約・説明を加えた研究紹介です。 出典(原著論文):Triya Ulva Kusuma, Sri Hesthi Sonyo Rini, Radiati Moviana Analisis Prediktor Metabolically Obese Normal Weight (MONW) pada Pekerja Shift: Peran Asupan Makan, Persen Lemak Tubuh dan Kualitas Tidur. Corona Jurnal Ilmu Kesehatan Umum Psikolog Keperawatan dan Kebidanan 2026-09-22. DOI: 10.61132/corona.v4i3.2566. 原著ライセンス:CC BY-SA 4.0.

本紹介記事の文章(題名・見出しを含む)は、CC BY-SA 4.0で提供します。原著論文をもとにNutriMap Japanが日本語で要約・説明を加えています。対象は本紹介記事の文章に限り、ヒーロー画像・サイトのロゴ・画面デザイン・他の記事・データベース全体は含みません。