研究論文紹介記事一覧
発表された国内外の研究論文のうち「CC BY CC BY-SA CC0」ライセンスが付与され、内容が要約できる研究論文を紹介しています。その他、毎時収集した研究論文一覧を見る
紅藻キリンサイの生臭さを抑える工夫とは 消毒・脱臭処理と品質評価の研究
キリンサイ(Kappaphycus alvarezii、別名Doty Doty)は栄養や機能性成分を豊富に含む海藻として知られていますが、独特の強い生臭さがあるため、生の状態で食べる用途には広がっていませんでした。スリランカのペラデニヤ大学食品科学技術学科などの研究グループは、この生臭さを抑えつつ衛…
公開日: 2026年09月09日 05:33
多層栽培のジャガイモにLED補光を当てると何が起きるか——収量と成分をオミクス解析で追跡
温室の中でジャガイモを何段にも積み重ねて育てられれば、限られた面積でより多く収穫できます。しかし棚を重ねると下段には光が届きにくくなり、光合成が滞って生育が悪くなる恐れがあります。この課題に対して、イタリア・ナポリ・フェデリコ2世大学などの研究グループが、下段に赤色と青色のLEDで補光した場合、ジャ…
公開日: 2026年09月09日 05:32
パストゥルマの品質は『部位』より『作り手』で決まる? トルコ・カスタモヌの伝統発酵肉を科学的に比較
パストゥルマは、牛肉を塩漬けにしたのち乾燥・熟成させ、チェメンと呼ばれる香辛料ペーストで表面を覆って仕上げるトルコの伝統的な保存食肉です。特に北部の街カスタモヌは古くからの産地として知られていますが、同じパストゥルマでも作る生産者によって味や食感が違うと感じたことがある人は多いはずです。この違いが実…
公開日: 2026年09月09日 05:30
肥育牛の飼料添加物、抗生物質モネンシンの代替になるか——エッセンシャルオイルとα-アミラーゼの組み合わせを検証
牛肉の生産現場では、肥育期間中の飼料に穀物の割合を高めることで、成長速度やエネルギー効率を高める工夫が進んでいる。しかしこの手法は、ルーメン(第一胃)内が酸性に傾く「ルーメンアシドーシス」という消化器のトラブルを招きやすいという問題を抱えている。これを防ぐために長年使われてきたのが、モネンシンナトリ…
公開日: 2026年09月09日 05:28
フィリピンの若者を対象にした調査、超加工食品の摂取と体脂肪や体形指標との関連を報告
菓子パンやスナック菓子、清涼飲料水など、工業的な加工を重ねて作られた「超加工食品」は、世界的に食生活の中で存在感を増しています。フィリピンでもこうした食品の消費が増えているとされ、肥満や高血圧といった生活習慣病の増加と時期が重なっていることから、両者の関係に関心が寄せられてきました。今回、マニラの若…
公開日: 2026年09月09日 05:27
経管栄養は子どものARFID治療でどう使われているのか―神経性やせ症との違いを比べた研究
食べ物への強い苦手意識や興味の乏しさから栄養不足に陥る「回避・制限性食物摂取障害(ARFID)」は、2013年に診断基準として登場した比較的新しい概念です。やせ願望や体型へのこだわりを特徴とする神経性やせ症(AN)とは異なる背景を持つにもかかわらず、多くの病院ではAN向けに作られた栄養回復プログラム…
公開日: 2026年09月09日 05:25
冠動脈疾患の患者ではビタミンA・C・Kなどの摂取が少ない傾向、メキシコの横断研究
心臓病の予防というと、脂質やコレステロールの話が中心になりがちですが、ビタミンやミネラルといった微量栄養素が心血管の健康にどう関わっているかは、これまであまり注目されてきませんでした。今回紹介する研究は、冠動脈疾患(心臓を養う血管が狭くなったり詰まったりする病気)を持つ人と持たない人とで、実際に食事…
公開日: 2026年09月09日 05:07
母乳に含まれる糖「HMO」、腸内細菌を介して腸のバリア機能を助ける仕組みとは―乳児と成人で違いも
母乳には「ヒト母乳オリゴ糖(HMO)」と呼ばれる糖の一種が豊富に含まれており、赤ちゃんの腸内でビフィズス菌などの善玉菌を増やす働きがあることが知られています。オランダのフローニンゲン大学医療センター、ワーヘニンゲン大学、マーストリヒト大学の研究者らによる研究グループは、HMOの中でも代表的な「2′-…
公開日: 2026年09月09日 05:05
腸内細菌に働きかける『ニュートリバイオティクス』『ファーマバイオティクス』と体組成の関係とは
肥満や筋肉量の減少(サルコペニア)、メタボリックシンドロームといった体組成の変化は、単にカロリー収支だけで決まるわけではないと考えられるようになってきました。近年注目されているのが、腸内細菌叢(マイクロバイオータ)がエネルギーの使われ方や炎症、腸のバリア機能を通じて、体の脂肪量や筋肉量の分布に影響し…
公開日: 2026年09月09日 05:02
オレガノ精油の乳化コーティングでカツオの切り身は長持ちするのか——冷蔵保存を伸ばす天然由来の工夫を検証した研究
刺身や切り身として食卓に並ぶ魚は、脂質やたんぱく質を豊富に含む一方で、脂質の酸化や微生物による腐敗が進みやすく、冷蔵庫に入れていても品質が落ちるスピードが速いという弱点があります。ポルトガル沿岸で多く水揚げされるカツオの一種であるSarda sarda(英名Atlantic bonito)も例外では…
公開日: 2026年09月09日 05:00
まき網漁に真空ポンプを導入すると何が変わるのか——マレーシア・サバ州の商業船で検証
魚を船に引き揚げる作業は、これまで人手による「玉網(たまあみ)すくい」が主流でした。しかし労働負担が大きく、漁業の担い手不足が進む中で、この作業をどう効率化するかは水産業の重要な課題です。今回紹介する研究は、マレーシア・サバ州の商業まき網漁船を対象に、真空式の魚ポンプ(吸い上げて魚を運ぶ機械)を導入…
公開日: 2026年09月09日 04:58
小麦に頼らない「混合粉」は途上国の食料問題を救えるか——国際研究チームが現状と課題を整理
パンや麺など、小麦粉を使う食品は世界中で日常的に食べられていますが、多くの発展途上国では小麦を輸入に頼っており、経済の不安定さや気候変動の影響を受けやすいという弱点があります。こうした状況を背景に、キャッサバや雑穀、豆類など地域で手に入る作物を小麦粉に混ぜ合わせた「コンポジット粉(混合粉)」が、途上…
公開日: 2026年09月09日 04:57