研究論文紹介記事一覧
発表された国内外の研究論文のうち「CC BY CC BY-SA CC0」ライセンスが付与され、内容が要約できる研究論文を紹介しています。その他、毎時収集した研究論文一覧を見る
麻の実の搾りかすを使った植物性代替肉——高水分押出成形での加工特性と繊維状構造を調べた研究
ヘンプシード(麻の実)は油を搾るために使われることが多く、低温圧搾のあとには「ヘンプシードケーク」と呼ばれる搾りかすが大量に残ります。研究チームによれば、この搾りかすにはタンパク質や食物繊維、搾りきれずに残った油脂がまだ豊富に含まれているにもかかわらず、食品としての利用はあまり進んでいません。
公開日: 2026年09月29日 10:51
熟成年数の違う六堡茶の水抽出物が、ゼブラフィッシュのアルツハイマー病様の症状をどう変えたか
お茶に含まれるポリフェノールなどの成分が、アルツハイマー病に関わる酸化ストレスや神経の炎症をやわらげる可能性は、これまで数多く報告されてきました。ただし緑茶、白茶、黄茶、烏龍茶、紅茶、黒茶(後発酵茶)は製造法が異なるため成分の内訳も異なり、神経を守るはたらきの強さにもかなりの差があると論文は整理して…
公開日: 2026年09月29日 10:37
アーモンドの殻を二つの有用な糖類へ——熱水処理と微生物発酵を組み合わせた変換プロセスの報告
アーモンドの加工では大量の殻が副産物として生じます。研究チームによれば、この殻はセルロース約26〜38%、ヘミセルロース約23〜28%、リグニン約21〜29%という組成を持ち、有用な物質の原料となりうるにもかかわらず、現在は主に燃焼や炭の製造、補強材といった付加価値の低い用途に使われています。
公開日: 2026年09月29日 09:48
登熟期の水管理が香り米の食味と香気成分に与える影響——間断灌漑の効果を調べた研究
香り米は独特の香りと良好な食感から、市場で高い評価を受けている品種群です。その香りの決め手となるのが2-アセチル-1-ピロリン(2AP)と呼ばれる化合物で、著者らによれば、この成分の生成は品種の遺伝的性質だけでなく、栽培中の環境や農作業のやり方にも大きく左右されます。とくに水の管理は、2APの蓄積を…
公開日: 2026年09月29日 09:43
植物由来のタンパク質分解物とペプチドは腸の健康を支えられるか──低栄養に関する研究の整理
世界では5歳未満の子どもの約4500万人が消耗症(急激なやせ)、約1億4900万人が発育阻害(年齢に比した低身長)の状態にあると推定されています。著者らは、低栄養の問題がカロリー不足だけにとどまらない点に注目しました。低栄養は腸の粘膜バリアの機能低下や腸内細菌のバランスの乱れ、小腸内細菌異常増殖(S…
公開日: 2026年09月29日 09:39
光の当て方が褐藻ワカメ類の成分と遺伝子にどう影響するか——ノコギリモクを使った培養実験の報告
研究チームが対象としたのは、北西太平洋沿岸に広く分布する大型の褐藻ノコギリモク(学名Sargassum muticum)です。この海藻は沿岸の藻場を構成する主要な種であり、生物多様性の維持や水質浄化といった役割を担う一方、さまざまな生理活性物質を含むことでも知られています。なかでも量が多く活性も高い…
公開日: 2026年09月29日 09:35
ムクナ豆(ベルベットビーン)の機能性食品としての可能性を整理した総説
この論文は、ムクナ豆(学名 Mucuna pruriens、英名ベルベットビーン)という、これまで十分に活用されてこなかったマメ科作物について、栄養面と生理機能面の知見を整理した総説です。著者らは、この豆を「機能性食品」と「神経疾患への治療的関心」をつなぐ素材として位置づけ、現時点で何が報告され、何…
公開日: 2026年09月29日 09:25
コラーゲン入りローゼル飲料の品質はどう変わるか――配合・加熱殺菌・6か月保存の影響を調べた研究
ハイビスカス・サブダリファ(ローゼル、ベトナム語で「ブップ・ザム」)の赤いがくには、アントシアニンと呼ばれる赤い色素成分が豊富に含まれています。この色素は抗酸化作用などの生理的な働きが報告されている一方、加工中や保存中に壊れやすいという性質があります。近年、加水分解コラーゲン(コラーゲンを分解して小…
公開日: 2026年09月29日 09:14
プロポリス抽出液で処理した包装用紙の抗菌性を調べた研究
食品を守る包装材には、外からの汚れや衝撃を防ぐ役割に加えて、近年は中身に働きかける「活性包装」としての機能が期待されています。活性包装とは、包装材そのものが微生物の増殖を抑える成分を放出したり、余分な水分や酸素を取り除いたりするしくみを備えたものです。研究チームは、この抗菌成分として天然物であるプロ…
公開日: 2026年09月29日 09:06
ヘンプとオーツの搾りかすを乳酸発酵させると何が変わるのか——タンパク質と機能性を調べた研究
植物油をしぼったあとに残る「プレスケーキ(搾りかす)」は、タンパク質や食物繊維、有用な成分を多く含んでいます。それにもかかわらず、多くは廃棄されたり家畜のえさなど付加価値の低い用途にとどまっている、と著者らは指摘しています。なかでもヘンプ(麻の実)を低温圧搾した搾りかすは、タンパク質を20〜40%含…
公開日: 2026年09月29日 09:01
カボチャ粉末を加えるとタチウオのすり身ゲルはどう変わるか
タチウオ(Trichiurus haumela)は中国で漁獲量・加工量ともに多い魚で、生食のほかに魚肉だんごや魚肉ソーセージ、カニ風味かまぼこといった「すり身製品」へ加工されます。こうした製品の品質は、魚肉のたんぱく質(筋原線維たんぱく質)が加熱によって網目状に固まる力、すなわちゲル形成能に大きく左…
公開日: 2026年09月29日 08:53
ヤマブシタケの液体培養から13種の新規イソインドリノン系アルカロイドを報告
食用でもあり薬用でもあるキノコ、ヤマブシタケ(Hericium erinaceus)は、中国の伝統医学で胃の不調に対して千年以上にわたり用いられてきたと論文は述べています。この菌は多様な成分をつくり、なかでもイソインドリノン系アルカロイドと呼ばれる一群は、特徴的な芳香族の骨格をもつ化合物として注目さ…
公開日: 2026年09月29日 08:48