研究論文紹介記事一覧

発表された国内外の研究論文のうち「CC BY CC BY-SA CC0」ライセンスが付与され、内容が要約できる研究論文を紹介しています。その他、毎時収集した研究論文一覧を見る

運動ニューロン疾患における栄養状態のモニタリング —— 血液検査値の活用を探った縦断研究 研究論文OpenAlexイギリス

運動ニューロン疾患における栄養状態のモニタリング —— 血液検査値の活用を探った縦断研究

運動ニューロン疾患(MND)は、体を動かす神経細胞が徐々に失われていく進行性の病気です。筋力の低下は手足だけでなく、飲み込みや呼吸にかかわる筋肉にも及びます。論文によれば、MNDのある人の16〜55%が低栄養の影響を受けると推定されています。嚥下障害や噛む力の低下、腕を動かしにくくなることで食事の量…

公開日: 2026年09月19日 08:51

食べ物の画像をどれだけ覚えているか——高カロリー食への「記憶の偏り」を測る新しい検査の開発と検証 研究論文OpenAlexシンガポール

食べ物の画像をどれだけ覚えているか——高カロリー食への「記憶の偏り」を測る新しい検査の開発と検証

食べるという行動は、育ってきた環境や心理状態だけでなく、記憶のはたらきにも左右されると考えられてきました。研究チームは、とくに「エピソード記憶」と呼ばれる、自分が経験した出来事を思い出す記憶が、食べ物の選択や食欲に関わることを先行研究として挙げています。食品の広告は、この記憶のしくみを利用して将来の…

公開日: 2026年09月19日 08:47

菜種油の脱ガム法を比べる:リン脂質の回収と有用成分の行方 研究論文OpenAlex中国

菜種油の脱ガム法を比べる:リン脂質の回収と有用成分の行方

菜種油は不飽和脂肪酸を多く含む食用油として広く使われていますが、搾ったばかりの粗油には、油の主成分であるトリアシルグリセロールのほかに、リン脂質、トコフェロール、植物ステロール、カロテノイドといった微量成分が含まれています。このうちリン脂質は、水と油の両方になじむ性質をもち、精製の工程では「ガム」と…

公開日: 2026年09月19日 08:43

肝臓が出すホルモン様タンパク質「ヘパトカイン」が脂肪肝と2型糖尿病をつなぐ――総説論文の紹介 研究論文OpenAlexルーマニア

肝臓が出すホルモン様タンパク質「ヘパトカイン」が脂肪肝と2型糖尿病をつなぐ――総説論文の紹介

著者らは、代謝機能障害に関連する脂肪性肝疾患(MASLD)と2型糖尿病という二つの病気が、どのように互いを悪化させ合っているのかを、肝臓が分泌するタンパク質に注目して整理しました。MASLDは、以前は非アルコール性脂肪性肝疾患(NAFLD)と呼ばれていた病気で、画像検査や組織検査で肝臓に脂肪がたまっ…

公開日: 2026年09月19日 08:40

銀・硫化銀ナノ粒子で植物病原菌を抑える――トマト萎凋病への応用を検討した研究 研究論文OpenAlexメキシコ

銀・硫化銀ナノ粒子で植物病原菌を抑える――トマト萎凋病への応用を検討した研究

農作物の生産は病害虫によって大きく制限されており、なかでも植物に寄生する病原菌(糸状菌)は収量と品質の損失をもたらす深刻な要因です。従来の防除では殺菌剤の多用によって病原菌に薬剤耐性が生じたり、環境が汚染されたりする問題が指摘されてきました。著者らは、耐性が生じにくく環境負荷の小さい代替手段が求めら…

公開日: 2026年09月19日 08:36

漂着した侵略的海藻から高品質アルギン酸ナトリウムを回収する——モロッコ沿岸のウラボシアミジ類を用いた抽出条件の比較 研究論文OpenAlexモロッコ

漂着した侵略的海藻から高品質アルギン酸ナトリウムを回収する——モロッコ沿岸のウラボシアミジ類を用いた抽出条件の比較

北西太平洋を原産とする褐藻ルグロプテリクス・オカムラエ(Rugulopteryx okamurae、日本名フクリンアミジ)は、モロッコの地中海側および大西洋側の沿岸で確認されて以来、急速に分布を広げてきました。海底を密に覆い、海岸には大量の打ち上げ海藻(漂着バイオマス)が堆積します。著者らによれば、…

公開日: 2026年09月19日 08:32

近赤外分光法でキャッサバ品種の品質をすばやく見分ける――67品種で検証した予測モデルの試み 研究論文OpenAlex中国

近赤外分光法でキャッサバ品種の品質をすばやく見分ける――67品種で検証した予測モデルの試み

キャッサバは熱帯・亜熱帯地域の重要ないも類で、世界で10億人を超える人々の主食となっている作物です。国連食糧農業機関(FAO)によれば2022年の世界生産量は3億トンを超えました。その塊根は乾物の大部分がでんぷんで、食品用途にも非食品用途にも広く使われています。

公開日: 2026年09月19日 08:23

L-テアニンは認知・気分・睡眠にどう関わるか——ヒト試験の証拠をまとめた総説 研究論文OpenAlexアメリカ

L-テアニンは認知・気分・睡眠にどう関わるか——ヒト試験の証拠をまとめた総説

L-テアニンは、チャノキ(Camellia sinensis)や一部のキノコに自然に含まれるアミノ酸です。タンパク質を作る材料にはならない「非タンパク質性アミノ酸」と呼ばれる種類にあたります。お茶が世界中で広く飲まれてきたこと、そして心身の調子を整える目的で長く伝統的に用いられてきたことを背景に、こ…

公開日: 2026年09月19日 08:19

ラクダ乳の脂肪を使った母乳脂質の代替品づくり — 母乳との類似性を比べた研究 研究論文OpenAlex中国

ラクダ乳の脂肪を使った母乳脂質の代替品づくり — 母乳との類似性を比べた研究

母乳は乳児の栄養の基準とされますが、著者らによれば、生後0〜6か月で完全母乳育児を受けている乳児は44%にとどまります。母乳が得られない場合には育児用ミルク(乳児用調製粉乳)が代わりに用いられます。乳児のエネルギー摂取のおよそ半分は脂肪が占めるため、脂肪の質をどこまで母乳に近づけられるかが課題になり…

公開日: 2026年09月19日 08:15

生ハムのスライス端材を活かした高たんぱくバーの試作研究 研究論文OpenAlexイタリア

生ハムのスライス端材を活かした高たんぱくバーの試作研究

イタリアの原産地名称保護(PDO)製品であるパルマ産生ハムは、スライスして包装する工程で、形の整わない端材が一定量生じます。論文によると、こうした製造上の損失は元の製品全体の約10%に達すると見積もられており、現在これらの端材は動物飼料や詰め物入りパスタの原料として安価に取引されています。一方で端材…

公開日: 2026年09月19日 08:10

産地の違いで変わるか — 中国貴州省8産地のイガナシ(刺梨)果実由来多糖の比較研究 研究論文OpenAlex中国

産地の違いで変わるか — 中国貴州省8産地のイガナシ(刺梨)果実由来多糖の比較研究

イガナシ(学名 Rosa roxburghii Tratt.、中国名「刺梨」)は、中国南西部の山地で栽培されるバラ科の果実で、現在の商業生産の中心は貴州省です。この果実にはビタミンC(アスコルビン酸)やポリフェノールなどとともに「多糖」が多く含まれます。多糖とは糖がいくつもつながった大きな分子のこと…

公開日: 2026年09月19日 08:07

超音波と加熱を組み合わせたソラマメたんぱく質の構造改変 —— 機能性・消化性とコレステロール代謝への影響を調べた研究 研究論文OpenAlex中国

超音波と加熱を組み合わせたソラマメたんぱく質の構造改変 —— 機能性・消化性とコレステロール代謝への影響を調べた研究

植物由来のたんぱく質への関心が高まるなか、ソラマメ(ファバビーン)はたんぱく質を多く含み、栽培の負担が比較的小さい原料として注目されています。ただし著者らによれば、ソラマメのたんぱく質は分子が固く折りたたまれた「球状」の構造をしており、水となじみにくく、消化酵素による分解も受けにくいという課題があり…

公開日: 2026年09月19日 08:01