研究論文紹介記事一覧
発表された国内外の研究論文のうち「CC BY CC BY-SA CC0」ライセンスが付与され、内容が要約できる研究論文を紹介しています。その他、毎時収集した研究論文一覧を見る
パキスタンの小売牛肉から見つかったサルモネラ菌、多剤耐性と遺伝的多様性を調査した研究
サルモネラ菌(Salmonella enterica)は食中毒の原因として世界的に知られる細菌で、汚染された食肉を介してヒトに感染することがあります。パキスタン・ペシャワール地域の研究チームは、小売市場で販売されている牛肉に含まれるサルモネラ菌がどの程度存在し、抗菌薬にどれだけ耐性を持ち、どのような…
公開日: 2026年08月31日 21:31
中国伝統酒『竹葉青酒』の抽出物、高尿酸血症モデルで尿酸値低下と腎保護を示す ― マウス・細胞実験の報告
プリン体の代謝異常で血中の尿酸値が上がる高尿酸血症は、痛風だけでなく慢性腎臓病や高血圧、心血管疾患のリスクにも関わるとされています。治療薬としてアロプリノールやフェブキソスタットといったキサンチンオキシダーゼ(XOD、尿酸をつくる酵素)阻害薬が使われていますが、長期使用では過敏症や心血管への影響が懸…
公開日: 2026年08月31日 21:29
コラーゲンペプチド配合食品は膝の痛みを抱える高齢者のバランス能力を支えるか ランダム化比較試験の結果
加齢とともに関節が衰え、歩行や日常動作に支障が出てくる状態は「ロコモティブシンドローム(運動器症候群)」と呼ばれ、その代表的な原因のひとつが膝関節の変化とされています。膝には体重を支える大きな負荷がかかり続けるため、日本国内でも40歳以上の男性の42.6%、女性の62.4%が何らかの膝の変化を抱えて…
公開日: 2026年08月31日 21:27
「ヘザーはちみつ」は本物か? ギリシャ市販はちみつを花粉・成分・抗菌力から調べた研究
スーパーで「ヘザーはちみつ」「オレンジはちみつ」「モミはちみつ」といったラベルを見かけても、それが本当にその花や木に由来する蜜なのか、消費者が確かめる手立てはほとんどありません。ギリシャ・パトラス大学の研究チームは、実際に市場に流通している市販はちみつを買い集め、花粉の顕微鏡分析から成分の化学分析、…
公開日: 2026年08月31日 21:26
クチナシの実をコンブチャの発酵原料に――苦味の強い漢方素材から機能性飲料はできるか
クチナシ(Gardenia jasminoides Ellis)は中国南部を原産とするアカネ科の常緑低木で、その果実は「山梔子(サンシシ)」として2000年以上にわたり中国の伝統医学で使われてきました。イリドイド配糖体(主にゲニポシド)やクロシン、フラボノイド、ポリフェノール、有機酸、多糖類など多様…
公開日: 2026年08月31日 21:25
同じ県で1年おきに起きた食中毒、遺伝子解析で「別の菌株」と判明――ゲノム解析が食中毒調査にもたらす精度
お弁当や仕出し料理が原因となる食中毒のニュースは珍しくありませんが、原因菌が「どこから来て、どう広がったのか」を正確に突き止めるのは簡単ではありません。今回紹介するのは、沖縄県で発生した2件のセレウス菌群による食中毒事例について、ゲノム(遺伝情報全体)を詳しく読み解くことで感染源の関係を調べた研究で…
公開日: 2026年08月31日 20:38
大腸がん・ポリープの早期発見に腸内細菌を活用する試み――便検査の新たな可能性を検証した総説
大腸がんは世界で罹患数が3番目に多く、がん死亡数では2番目に多いとされています。年間190万人が新たに診断され、90万人以上が亡くなっているとの報告があります。日本を含むアジアや東ヨーロッパでは罹患率が高く、5年生存率もアジアでは46.5%とヨーロッパの89%以上に比べて低いとされ、その差は診断時の…
公開日: 2026年08月31日 20:37
老朽化した建物の給水設備が原因に―札幌のビルで発生したノロウイルスGII.17食中毒を検証した研究
牡蠣などの二枚貝を介したノロウイルス食中毒はよく知られていますが、今回紹介する研究が扱っているのは少し違うケースです。北海道札幌市の商業ビルで2024年12月末から2025年1月初めにかけて発生した、水道水そのものが汚染されたことによる集団食中毒について、札幌市保健福祉局の研究チームが調査結果をまと…
公開日: 2026年08月31日 20:35
チモール入りコーティングでカットキュウリは長持ちするか、研究結果を読む
コンビニやスーパーで売られているカット野菜は、切った瞬間から鮮度が落ち始めます。表面が乾いてしなびたり、傷んだ切り口から微生物が増えたりするためです。こうした劣化を遅らせる方法として、食品の表面に薄い膜(可食性フィルムやコーティング)をまとわせる技術が研究されています。今回紹介する研究は、天然由来の…
公開日: 2026年08月31日 20:33
有機肥料と化学肥料の組み合わせでココナッツの収量は本当に増えるのか、バングラデシュでの2年間の栽培試験
ココナッツ(Cocos nucifera)は熱帯・亜熱帯地域の農業を支える多年生の高価値作物で、実だけでなく油・水・繊維まで幅広く利用されています。ただし1本の木が何年にもわたって実をつけ続けるため、土壌の養分は消耗しやすく、化学肥料だけに頼る従来の栽培では土壌中の有用微生物が減ったり、土の保水力が…
公開日: 2026年08月31日 20:32
ヒマワリ由来タンパク質を発酵で活かす:2種の微生物が生む栄養・機能面の変化とは
ヒマワリの種子から油を搾った後に残る「脱脂ヒマワリミール」は、タンパク質を豊富に含みながらも、これまで人の食用としてはあまり注目されてこなかった副産物です。この研究では、そのタンパク質抽出物を微生物によって発酵させることで、栄養価や機能性がどのように変わるのかを調べています。食品廃棄物や副産物を有効…
公開日: 2026年08月31日 20:30
サジー(シーバックソーン)の栄養価は品種と年によってどう変わるのか——3年間の追跡調査
サジー(Hippophae rhamnoides L.)は、オレンジ色の小さな実をつける低木で、カロテノイドやビタミンC(アスコルビン酸)を豊富に含むことで知られています。抗酸化作用や抗炎症作用、組織の修復に関わる働きが報告されており、医薬品や機能性食品の原料として注目を集めている植物です。ただし、…
公開日: 2026年08月31日 20:29