研究論文紹介記事一覧
発表された国内外の研究論文のうち「CC BY CC BY-SA CC0」ライセンスが付与され、内容が要約できる研究論文を紹介しています。その他、毎時収集した研究論文一覧を見る
L-フコースの摂取が慢性的な社会的ストレスによるうつ様症状を和らげる可能性、マウス実験で報告
強い対人ストレスが続くと気分の落ち込みが慢性化していく過程には、脳内の炎症反応が関わっていると考えられています。今回、東北医科薬科大学大学院薬学研究科のグループなどによる研究チームが、マウスを使った実験で、体内の糖代謝の乱れがこのプロセスに関与している可能性を報告しました。注目されたのは「L-フコー…
公開日: 2026年09月03日 11:22
市場経済化が進む農村で見られた慢性炎症の違い ラオス北部の調査から
経済発展とともに、これまで自給的な農業や採集に頼ってきた農村地域にも市場で売られる食品が入り込み、食生活が大きく変わりつつあります。こうした食の変化は、生活習慣病のリスクに関わる『慢性炎症』を高める可能性があると指摘されています。今回紹介する研究は、ラオス人民民主共和国北部の3つの村を対象に、市場と…
公開日: 2026年09月03日 10:23
余ったご飯がナゲットに?米を主原料にした「ライスナゲット」の受容性を調べた研究
食べ残しや作りすぎで余った白いご飯を、そのまま捨てずに別の料理に作り替えられたら――という発想から生まれたのが、今回紹介する研究です。フィリピンのシティ・カレッジ・オブ・アンジェレスのGeraldine D. Pili氏、Aira Joyce V. Tumang氏、Marvin C. Punsala…
公開日: 2026年09月03日 10:22
魚介類の種類によって死亡リスクとの関連は異なる? 日本の大規模追跡調査から
魚をよく食べる日本人の食生活は、心血管疾患のリスクが低いことと関連づけられることがあります。ただし「魚」とひとくくりにしても、青魚のようにn-3系多価不飽和脂肪酸(n-3 PUFA)を多く含む魚もあれば、塩蔵品のように加工された魚介類もあり、その種類によって健康との関連が異なるのかは十分にわかってい…
公開日: 2026年09月03日 09:27
シーバスの魚油をナノカプセルに閉じ込める――酸化を防ぐ新しい保存技術の研究
魚油には健康に良いとされる多価不飽和脂肪酸(PUFA)が豊富に含まれていますが、この種の脂肪酸は酸素や光、熱にさらされると酸化しやすく、風味の劣化や栄養価の低下を招くという弱点があります。魚油を食品や機能性素材として活用する際、いかに酸化を抑えて品質を保つかは長年の課題とされてきました。今回、タイの…
公開日: 2026年09月03日 09:26
ニジマスの切り身をより長持ちさせる包装フィルム、ZnOナノ粒子と茶ポリフェノールの効果を検証
魚は栄養価が高い一方で傷みやすく、冷蔵保存中でも数日で微生物の増殖や脂質の酸化が進み、風味や安全性が損なわれてしまいます。こうした課題に対して、食品を包む「フィルム」自体に抗菌・抗酸化の働きを持たせる『アクティブパッケージング』という考え方が研究されています。今回紹介する研究は、キトサンとゼラチンを…
公開日: 2026年09月03日 09:25
竹の廃材から生まれた食品コーティング剤、バナナとピーマンの鮮度維持に効果を報告
竹は成長が早く加工しやすい植物として知られていますが、竹材を加工する過程では大量の残渣(ざんさ)が発生します。この残渣にはセルロースやポリフェノールといった成分が豊富に含まれており、そのまま廃棄するのではなく有効活用できないかという発想から生まれたのが今回の研究です。中国の竹研究機関や食品科学系の大…
公開日: 2026年09月03日 09:23
色つき米ハッサウィ種は栄養価が高い? 主要イネ品種との比較研究
お米には白いものだけでなく、黒や赤みを帯びた色つきの品種も存在します。こうした色つき米には、天然のアントシアニンやポリフェノールなどの植物由来成分が含まれていることが知られており、育種の現場でも注目が集まっています。今回紹介する研究では、サウジアラビアで栽培される「ハッサウィ米」という在来品種に着目…
公開日: 2026年09月03日 08:37
フレンチオーク樽のチップで熟成させたミードは、伝統的ミードとポリフェノール量が変わらない――ブラジル産商業製品の比較調査
ミード(蜂蜜酒)は蜂蜜を水と混ぜて発酵させたアルコール飲料で、人類最古の酒のひとつとされています。近年はトロピカルフルーツやスパイスを使った新しいスタイルが登場し、熟成にオーク樽の代わりにオークチップを使う手法も広がっていますが、商業生産されたオーク熟成ミードの化学的な特徴を調べた研究はまだ少ないの…
公開日: 2026年09月03日 08:35
ヴィンサント醸造の乱れをどう抑えるか 酵母2種の混合スターターを試した研究
イタリア・トスカーナ地方の伝統的な甘口ワイン「ヴィンサント」は、収穫後に陰干しした干しブドウを使い、樽の中でゆっくりと時間をかけて発酵させる独特の製法で造られます。ところがこの製法には昔からの悩みがあります。糖度が非常に高い干しブドウの果汁は微生物にとって過酷な環境になりやすく、発酵が途中で止まった…
公開日: 2026年09月03日 08:34
腐る前に『わかる』——電子ガスセンサーと色センサーでマグロの鮮度を見分ける試み
刺身や寿司の材料として人気のマグロは、栄養価が高く味も良い一方で、傷みやすい魚でもあります。常温に置かれたマグロでは、菌の働きによってアミノ酸の一種であるヒスチジンが毒性のあるヒスタミンに変わっていくことがあり、この変化はわずか8〜20時間ほどで進むとされています。厄介なのは、ヒスタミンは加熱しても…
公開日: 2026年09月03日 08:32
サケの筋肉細胞を長期間培養できる新たな細胞株、胚から樹立される
魚の切り身は成長するにつれて筋肉が大きくなるだけでなく、新しい筋線維も一生を通じて作られ続けるという、哺乳類とは異なる成長様式を持っています。この仕組みを支えているのが、筋肉のもとになる前駆細胞(筋前駆細胞)です。しかし大西洋サケ(Salmo salar)のような養殖上重要な魚種では、長期間安定して…
公開日: 2026年09月03日 08:31