研究論文紹介記事一覧

発表された国内外の研究論文のうち「CC BY CC BY-SA CC0」ライセンスが付与され、内容が要約できる研究論文を紹介しています。その他、毎時収集した研究論文一覧を見る

超音波と電解水で卵の鮮度をどこまで保てるか——常温5週間の貯蔵試験 研究論文OpenAlexトルコ

超音波と電解水で卵の鮮度をどこまで保てるか——常温5週間の貯蔵試験

殻付き卵は、殻にある無数の小さな穴(気孔)を通じて水分と二酸化炭素が少しずつ抜けていきます。その結果、卵白のpHが上がり、卵白を包むゲル状の構造がゆるんで水っぽくなり、卵黄を包む薄い膜(卵黄膜)も弱まって卵黄が平たくつぶれていきます。著者らは、こうした劣化が卵の商品価値を下げるだけでなく、微生物汚染…

公開日: 2026年09月24日 09:06

失神患者におけるイブキジャコウソウ精油の影響を調べた小規模臨床研究 研究論文OpenAlexセルビア

失神患者におけるイブキジャコウソウ精油の影響を調べた小規模臨床研究

立ちくらみや一過性の意識消失(失神)の背景には、自律神経系のはたらきの乱れ(自律神経機能障害)があることが少なくありません。自律神経系は、心拍や血圧のように意識して調節することのできない体のはたらきを担う神経のしくみで、その調節がうまくいかないと、立ち上がったときに血圧が下がる起立性低血圧などが起こ…

公開日: 2026年09月24日 09:02

東山島の沖合いかだ養殖をめぐる環境と費用の課題を整理した調査報告 研究論文OpenAlex中国

東山島の沖合いかだ養殖をめぐる環境と費用の課題を整理した調査報告

中国福建省漳州市に属する東山島は、長い海岸線を活かした海面養殖の重要拠点として知られています。著者らによれば、この島ではいかだに吊るして育てる方式、沖合の生けすを使う方式、陸上の高位置池を使う方式という三つの養殖形態が発達し、カキ、マルアジ、アワビ、海藻類などが育てられており、沿岸住民にとって漁業は…

公開日: 2026年09月24日 08:56

世界各地のソバを遺伝的に特徴づける——170系統のコレクションが示した多様性の地理 研究論文OpenAlexスイス

世界各地のソバを遺伝的に特徴づける——170系統のコレクションが示した多様性の地理

ソバ(Fagopyrum esculentum Moench)は、栄養価の高さや生態系への貢献、輪作や土壌の健全性への利点から評価されてきた作物です。生育期間が3〜4か月と短く、蜜源となって花粉媒介者を支え、人の食事ではグルテンを含まない穀類の代替になります。フランスのガレット、アルプスのピッツォッ…

公開日: 2026年09月24日 08:53

ヤギの筋肉内脂肪細胞の分化にかかわるRNA修飾の働きを調べた研究 研究論文OpenAlex中国

ヤギの筋肉内脂肪細胞の分化にかかわるRNA修飾の働きを調べた研究

ヤギ肉の品質や風味を左右する要素の一つに、筋肉の中に蓄えられる脂肪(筋肉内脂肪、IMF)があります。この脂肪は、脂肪細胞のもとになる前駆細胞が成熟した脂肪細胞へと変化し、脂質をためこむ過程を通じて蓄積されます。そのため、分化のしくみを分子のレベルで理解することが、肉質を考えるうえでの手がかりになると…

公開日: 2026年09月24日 08:49

精製EPAとEPA/DHA配合製剤は冠動脈疾患で結果が異なる——臨床試験の比較を整理した総説 研究論文OpenAlexアメリカ

精製EPAとEPA/DHA配合製剤は冠動脈疾患で結果が異なる——臨床試験の比較を整理した総説

冠動脈疾患(心臓に血液を送る冠動脈が狭くなる病気)は、世界の主要な死因・健康障害の一つであり続けています。スタチンと呼ばれる薬で「悪玉コレステロール」(LDLコレステロール)を目標値まで下げても、なお心血管の発作を起こす患者がいることから、LDLコレステロール以外を標的とする追加の治療法に関心が集ま…

公開日: 2026年09月24日 08:45

マンゴーの追熟を支える分子メカニズム——収穫後の品質を左右する仕組みの総説 研究論文OpenAlexインド

マンゴーの追熟を支える分子メカニズム——収穫後の品質を左右する仕組みの総説

マンゴー(Mangifera indica L.)は熱帯を代表する果実で、著者らによれば、インドでは約230万ヘクタールで栽培され、年間生産量はおよそ2072万トンに達します。果肉にはプロビタミンAとして働くカロテノイド、ビタミンC、糖、有機酸、ミネラルが豊富に含まれ、栽培地域の食生活を支える重要な…

公開日: 2026年09月24日 08:40

ミツバチの腸内で糖の分布を測る「生きたセンサー」——共生細菌を改変して微小スケールの勾配を可視化 研究論文OpenAlexスイス

ミツバチの腸内で糖の分布を測る「生きたセンサー」——共生細菌を改変して微小スケールの勾配を可視化

ミツバチの腸には、比較的単純で種類の限られた細菌の集まり(腸内細菌叢)が暮らしています。研究チームによれば、この細菌叢はミツバチの栄養や病原体への抵抗力、免疫などに関わることが知られています。ところが、その細菌たちが腸の中で実際にどんな栄養環境に置かれているのかは、これまでよく分かっていませんでした…

公開日: 2026年09月24日 08:35

塩分濃度の違いが豆チの微生物と香りをどう変えるか——中国の伝統的発酵大豆食品を微生物解析と代謝物解析で調べた研究 研究論文OpenAlex中国

塩分濃度の違いが豆チの微生物と香りをどう変えるか——中国の伝統的発酵大豆食品を微生物解析と代謝物解析で調べた研究

豆チ(トウチ)は、大豆を発酵させてつくる中国の伝統的な調味食品です。研究チームの説明によれば、その起源は漢代までさかのぼり、炒め物や魚・肉・野菜の料理、缶詰などの風味づけに広く使われてきました。使われる微生物の種類によっていくつかの型に分けられ、広東省の陽江豆チは、コウジカビ(アスペルギルス)を用い…

公開日: 2026年09月24日 08:32

セレンはトウガラシのカドミウム被害をどう和らげるか——長鎖ノンコーディングRNAに着目した研究 研究論文OpenAlex中国

セレンはトウガラシのカドミウム被害をどう和らげるか——長鎖ノンコーディングRNAに着目した研究

カドミウム(Cd)は農地土壌の主要な重金属汚染物質の一つで、植物の生育を妨げるだけでなく、食物連鎖を通じて人の健康にも影響しうると考えられています。トウガラシ(Capsicum annuum L.)はカドミウムを蓄積しやすい野菜作物として知られており、対策が課題となっています。

公開日: 2026年09月24日 08:23

工業廃棄物による農地土壌の汚染と食の安全 ― レビュー論文が整理した課題 研究論文OpenAlexトルコ

工業廃棄物による農地土壌の汚染と食の安全 ― レビュー論文が整理した課題

著者らは、近代農業が品種改良や肥料・灌漑の普及によって収量を大きく伸ばしてきた一方で、工業廃棄物に由来する汚染物質が農地の土壌に蓄積し、食の安全や生態系の安定、人の健康を脅かしていると指摘しています。この論文は新たな実験を行ったものではなく、世界各地の研究報告を集めて整理・統合したレビュー(総説)で…

公開日: 2026年09月24日 08:19

代謝物の「ばらつき」を測る新しい指標 ― ジニ係数でエルゴチオネインを読み解く 研究論文OpenAlexイギリス

代謝物の「ばらつき」を測る新しい指標 ― ジニ係数でエルゴチオネインを読み解く

ジニ係数はもともと経済学で、富や所得の分布の偏り(不平等)を表すために使われてきた指標です。値は0から1の間をとり、全員が同じ値を持つときは0に近づき、ごく一部だけが大きな値を持つときは1に近づきます。研究チームはこれまで遺伝子発現データの解析にこの指標を応用してきましたが、今回はそれを血中や尿中の…

公開日: 2026年09月24日 08:15