研究論文紹介記事一覧

発表された国内外の研究論文のうち「CC BY CC BY-SA CC0」ライセンスが付与され、内容が要約できる研究論文を紹介しています。その他、毎時収集した研究論文一覧を見る

腸内細菌とミトコンドリアをつなぐ経路から神経変性疾患と網膜の病気を読み解く総説 研究論文OpenAlexインド

腸内細菌とミトコンドリアをつなぐ経路から神経変性疾患と網膜の病気を読み解く総説

私たちの消化管には100兆を超える微生物がすみついていると著者らは述べています。ヒト自身の遺伝子が約2万3000個とされる一方、腸内細菌の集団がもつ遺伝子は300万個以上にのぼるため、微生物の遺伝子がつくり出す代謝産物がヒトの健康に影響しうると論文は指摘します。微生物の数や種類は消化管の場所によって…

公開日: 2026年10月02日 07:34

食物繊維・プロバイオティクス・プレバイオティクスと消化器の健康――総説論文の紹介 研究論文OpenAlexナイジェリア

食物繊維・プロバイオティクス・プレバイオティクスと消化器の健康――総説論文の紹介

消化管は、食べたものを分解して栄養を取り込み、不要物を排出する器官として知られています。しかし著者らは、その働きがそれだけにとどまらないと指摘します。免疫の調節や代謝、体内環境の安定にも深く関わり、さらに腸内に住む膨大な微生物の集まり(腸内細菌叢)と、私たちが口にする食べ物とのやりとりが、こうした機…

公開日: 2026年10月02日 07:28

フィリピン・スピナッチ(Talinum fruticosum)を練り込んだ乾燥スナック「クロペック」の開発と評価 研究論文OpenAlexフィリピン

フィリピン・スピナッチ(Talinum fruticosum)を練り込んだ乾燥スナック「クロペック」の開発と評価

世界では栄養不足と過体重・肥満が同時に存在する「栄養の多重負荷」が広がっており、研究チームは論文の冒頭で、世界の子どもの約4分の1が低身長(発育阻害)であり、成人の3人に1人、子どもの10人に1人が過体重または肥満で、約9割の国が複数の栄養問題を抱えているという状況を紹介しています。こうした背景のも…

公開日: 2026年10月02日 07:23

カルシウムと複合微量栄養素サプリメントを同時に飲んでよいか——ブルキナファソとパキスタンで進む臨床試験の計画 研究論文OpenAlexブルキナファソ

カルシウムと複合微量栄養素サプリメントを同時に飲んでよいか——ブルキナファソとパキスタンで進む臨床試験の計画

低中所得国の多くでは、妊娠可能年齢の女性の食事に不足する微量栄養素が多く、妊娠中は胎児の成長に伴う需要の増加によって不足がさらに強まると著者らは説明しています。WHOは妊娠中に鉄と葉酸のサプリメント(IFA)を毎日摂取することを推奨していますが、近年は15種類の微量栄養素を含む「複合微量栄養素サプリ…

公開日: 2026年10月02日 07:17

搾りかすを資源として見直す——クランベリー果実の加工残渣に関する総説 研究論文OpenAlexドイツ

搾りかすを資源として見直す——クランベリー果実の加工残渣に関する総説

クランベリーはツツジ科スノキ属の低木になる果実で、北米で広く栽培されるアメリカンクランベリー(Vaccinium macrocarpon)と、北欧や中欧などに分布するヨーロッパ産のツルコケモモ(V. oxycoccos)が代表的です。著者らによれば、生果のまま食べられる割合は限られており、大半はジュ…

公開日: 2026年10月02日 07:07

慢性腎臓病にともなう骨の弱りに、薬以外でできること――著者らが示した10の工夫 研究論文OpenAlexデンマーク

慢性腎臓病にともなう骨の弱りに、薬以外でできること――著者らが示した10の工夫

慢性腎臓病(CKD)は、腎臓の働きが長期にわたって低下した状態を指します。論文によれば、このCKDにともなう骨の弱り(CKD関連骨粗鬆症)は、CKDの患者さん全体のおよそ25%にみられます。腎機能の低下が進むほど起こりやすくなり、高齢の透析患者さんでは有病率が最大75%に達すると著者らは述べています…

公開日: 2026年10月02日 06:58

肥満・代謝外科手術の後に残る「過食の症状」——ブラジルの横断研究が報告した食事・体組成・生活の質との関連 研究論文OpenAlexブラジル

肥満・代謝外科手術の後に残る「過食の症状」——ブラジルの横断研究が報告した食事・体組成・生活の質との関連

肥満・代謝外科手術(いわゆる減量手術。胃を小さくするスリーブ状胃切除や、胃と小腸をつなぎ替えるルーワイ胃バイパスなど)は、重度の肥満に対して最も効果の大きい治療と位置づけられています。ただし著者らは、術後に良好な状態が長く続くかどうかは手術の方法だけで決まるのではなく、食習慣や行動の変化が続くこと、…

公開日: 2026年10月02日 06:54

妊娠中の高食物繊維食が体重増加と体脂肪の増え方に与える影響を調べたパイロット試験 研究論文OpenAlexアメリカ

妊娠中の高食物繊維食が体重増加と体脂肪の増え方に与える影響を調べたパイロット試験

妊娠中に体重が増えすぎること(過剰な妊娠中体重増加)は、妊娠の経過が良くないことや、母親の肥満が増えることと関連していると報告されています。これまでにも体重増加を抑えるための取り組みは行われてきましたが、研究チームによれば、体重増加をある程度抑えることはできても、母親の健康状態そのものへの効果は限ら…

公開日: 2026年10月02日 06:47

食事の質と心の状態の関係を探る——479人の食習慣と疲労・抑うつ・ストレスの調査 研究論文OpenAlexポーランド

食事の質と心の状態の関係を探る——479人の食習慣と疲労・抑うつ・ストレスの調査

気分の落ち込みやストレス、疲労感といった心の負担は、生活の質を下げ社会的な費用も大きい問題として注目されています。こうした背景のもと、食事の質が脳の働きと関係するという研究が積み重なり、食事は心の健康を支えうる「変えられる要素」として関心を集めてきました。

公開日: 2026年10月02日 06:38

乳酸菌をどう見つけ、どう確かめ、どう使うか——分離から規制、応用までを整理した総説の紹介 研究論文OpenAlexブラジル

乳酸菌をどう見つけ、どう確かめ、どう使うか——分離から規制、応用までを整理した総説の紹介

発酵食品やヨーグルトの話題でよく耳にする「乳酸菌」は、学術的には乳酸菌(LAB:lactic acid bacteria)と呼ばれる細菌のグループです。著者らの総説は、この乳酸菌について、どこから採取するか(分離)、どの菌かを見分けるか(同定)、性質を調べるか(性状解析)、安全性をどう制度的に扱うか…

公開日: 2026年10月02日 06:33

自閉スペクトラム症のある子どもと青少年の微量栄養素摂取と「食の選択性」――ブラジル南部での横断研究 研究論文OpenAlexブラジル

自閉スペクトラム症のある子どもと青少年の微量栄養素摂取と「食の選択性」――ブラジル南部での横断研究

自閉スペクトラム症(ASD)のある人では、食事に関する困難、とくに食べられるものが限られる「食の選択性(偏食)」がよく報告されています。そのため、食事から摂れる栄養素、とりわけビタミンやミネラルといった微量栄養素の摂取が影響を受けているのではないか、という見方があります。

公開日: 2026年10月02日 06:29

ケトジェニック食で重度の高コレステロールが生じた3症例の報告 — 家族性高コレステロール血症との見分け 研究論文OpenAlexドイツ

ケトジェニック食で重度の高コレステロールが生じた3症例の報告 — 家族性高コレステロール血症との見分け

家族性高コレステロール血症(FH)は、遺伝的な要因でLDLコレステロール(いわゆる悪玉コレステロール、以下LDL-C)が著しく高くなる病気で、若いうちから動脈硬化による心臓や血管の病気が起こりやすくなります。そのため、臨床的・検査的にFHが疑われる場合には、遺伝子検査や早期のコレステロール低下治療を…

公開日: 2026年10月02日 06:26