研究論文紹介記事一覧
発表された国内外の研究論文のうち「CC BY CC BY-SA CC0」ライセンスが付与され、内容が要約できる研究論文を紹介しています。その他、毎時収集した研究論文一覧を見る
「いつ食べるか」を数値で捉える——イタリア成人の食事パターンを三元成分分析で読み解いた研究
地中海式の食文化が根づくイタリアでは、朝・昼・夕といった食事の時間構造が文化的に定着しています。著者らは、この時間構造が現代的な生活様式の圧力にさらされつつあるとしたうえで、食事データを「いつ・何を・誰が」という三つの側面から同時に分析することを目指しました。
公開日: 2026年09月25日 15:50
特定のプレバイオティクス繊維の摂取と大腸がんリスクとの関連――イタリアの症例対照研究
食物繊維の摂取が多いほど大腸がんのリスクが低いことは、これまでにも報告されてきました。この研究が着目したのは、そうした食物繊維の中でも「プレバイオティクス繊維」と呼ばれる一群です。プレバイオティクス繊維とは、人の消化酵素では分解されず、腸内細菌に選択的に利用される成分を指し、腸内環境の維持に関わる可…
公開日: 2026年09月25日 15:46
ドナーミルクのミネラル濃度は産後週数とともに低下する — 日本の母乳バンク試料を分析した報告
母親自身の母乳が得られないとき、早産児には他の母親から提供されたドナーミルク(DHM)が用いられます。母乳に含まれるカルシウム(Ca)、リン、亜鉛(Zn)は、骨の形成や酵素のはたらき、免疫機能などに欠かせない成分です。研究チームは、早産児は胎内でこれらのミネラルを蓄える時期(妊娠後期)が途中で終わっ…
公開日: 2026年09月25日 15:34
テヘランで流通する食用植物油のアフラトキシンB1濃度と摂取量を調べた研究
食用油は日常的な食事に欠かせない食品ですが、原料となる油糧種子は収穫前後や輸送・保管の過程でカビが生えることがあります。そうしたカビ(アスペルギルス属)がつくる毒素の一つがアフラトキシンB1(AFB1)で、国際がん研究機関(IARC)はこれをグループ1の発がん性物質に分類しています。
公開日: 2026年09月25日 15:29
マイクロ波乾燥と低圧アルゴン冷プラズマを組み合わせた詰め物パスタ(マントゥ)の加工に関する研究
トルコの伝統食品であるマントゥは、小麦粉の生地で牛ひき肉や大豆たんぱく、玉ねぎ、香辛料などの具材を包んだ小さな包み状のパスタです。常温で流通させるには水分を12%未満まで下げる乾燥が必要ですが、従来の熱風乾燥は高温に長くさらすため、脂質の安定性や色、戻したときの品質に悪影響が出ることがあると著者らは…
公開日: 2026年09月25日 15:24
アゼルバイジャンの農産物・食品輸出は伸びても、行き先は偏ったまま——輸出先の集中度を測った研究
石油や天然ガスに依存する経済では、外からの衝撃に弱くなることが課題になります。アゼルバイジャンでも石油以外の輸出を育てることが政策目標とされ、なかでも農産物・食品の輸出は輸出収入や地方の雇用、食料の安定確保にとって重要だと位置づけられています。ただし輸出額が伸びていても、売り先の国が少数に偏っていれ…
公開日: 2026年09月25日 15:19
モロッコの競技者におけるサプリメント利用――全国規模の探索的調査
スポーツの現場では、パフォーマンスの向上や疲労からの回復、栄養の不足を補う目的で、いわゆる栄養補助食品(サプリメント)が広く使われています。研究チームによれば、これらの製品は健康面と倫理面の双方で懸念を伴い、とりわけ「意図しないドーピング」のリスクが問題になります。論文は先行研究を引きながら、スポー…
公開日: 2026年09月25日 15:15
L-プロリンを1日最大12グラム、4週間とった場合の安全性を調べた試験
L-プロリンは、肉や乳製品、卵など日常の食品に含まれるアミノ酸で、体内でもアルギニンやグルタミンなどからつくられます。たんぱく質の材料になるだけでなく、グルタミン酸の前駆体としても働き、皮膚や血管、結合組織の主成分であるコラーゲンに多く含まれる成分でもあります。
公開日: 2026年09月25日 15:11
ムラサキオドリコソウの成分を調べた研究——ルテオリンと三つの酵素への作用
ムラサキオドリコソウ(学名 Lamium purpureum)は、シソ科オドリコソウ属の植物で、ヨーロッパ、アジア、北アフリカに広く分布し、民間療法で古くから使われてきました。この属の植物にはフェノール類と呼ばれる成分が豊富に含まれることが知られています。フェノール類は植物がつくる化合物のグループで…
公開日: 2026年09月25日 15:06
日差しの豊かな熱帯でもビタミンD不足は起きる――スリランカの病院受診者を対象とした後ろ向き調査
ビタミンDは、カルシウムやリンのバランスを保ち、骨の発達や筋骨格の健康を支える脂溶性の物質です。研究チームによれば、その働きは骨の代謝にとどまらず、免疫の調節や炎症、細胞の分化にも関わると考えられています。
公開日: 2026年09月25日 15:02
電子商取引の発展は食の「栄養と環境」の両立を進めるか——中国都市部のデータを用いた研究
インターネット通販(電子商取引、eコマース)は世界各地で急速に広がり、人々の買い物のしかたを変えてきました。とりわけ発展途上国では、インターネット利用の普及とデジタル決済の広がりが、その拡大を後押ししています。著者らによれば、世界の電子商取引市場は2019年以降、年15%の成長を続け、2024年には…
公開日: 2026年09月25日 14:58
ホエーとカボチャ粉末を使った機能性デザートの特性を調べた研究
チーズなどの製造過程で大量に生じるホエー(乳清)は、かつては廃棄物として扱われてきましたが、乳たんぱく質や乳糖、ビタミン、ミネラルを含む有用な原料です。研究チームは、このホエーを副産物として有効活用しながら、植物由来の材料だけで安定した食感をつくる乳デザートの開発が十分に進んでいない点を課題として取…
公開日: 2026年09月25日 14:54