研究論文紹介記事一覧

発表された国内外の研究論文のうち「CC BY CC BY-SA CC0」ライセンスが付与され、内容が要約できる研究論文を紹介しています。その他、毎時収集した研究論文一覧を見る

心の状態と食事は互いに影響し合う——慢性疾患の管理をめぐる総説 研究論文OpenAlex中国

心の状態と食事は互いに影響し合う——慢性疾患の管理をめぐる総説

肥満、2型糖尿病、心血管疾患、慢性の消化器疾患、慢性腎臓病といった慢性疾患は、世界の健康課題の中心にあります。著者らは、世界保健機関(WHO)のデータとして、2021年に非感染性疾患が世界で少なくとも4,300万人の死亡をもたらし、パンデミック関連を除く全死亡のおよそ75%を占めたと紹介しています。…

公開日: 2026年09月13日 17:20

自閉スペクトラム症のある成人女性への栄養研究の空白 ― ホエイプロテインとクレアチンをめぐる論点整理 研究論文OpenAlexブラジル

自閉スペクトラム症のある成人女性への栄養研究の空白 ― ホエイプロテインとクレアチンをめぐる論点整理

この論文は、自閉スペクトラム症(ASD)のある成人女性の栄養に関する研究がほとんど行われていない現状を問題として取り上げたオピニオン記事です。著者は、ASDが世界の人口のおよそ1〜2%にみられる生涯にわたる神経発達の特性でありながら、臨床研究や栄養研究の大半が男児を対象としてきたため、成人女性は診断…

公開日: 2026年09月13日 17:15

マテ茶の「実」を活かす — 溶媒の計算予測と実験を組み合わせた有用成分の抽出研究 研究論文OpenAlexブラジル

マテ茶の「実」を活かす — 溶媒の計算予測と実験を組み合わせた有用成分の抽出研究

マテ茶(イェルバ・マテ、学名 Ilex paraguariensis)は南米を中心に飲まれ、近年は世界にも広がっている常緑樹です。飲用に使われるのは主に葉と茎で、赤黒く熟す小さな果実はほとんど利用されていません。研究チームによれば、1本の木は葉7.5kgあたりおよそ1kgの果実をつけるとされ、現状で…

公開日: 2026年09月13日 16:55

バジルシードガムを加えたニンジン粉末パンケーキの品質を調べた研究 研究論文Europe PMCイラン

バジルシードガムを加えたニンジン粉末パンケーキの品質を調べた研究

ニンジンにはカロテノイドや食物繊維、ビタミン、抗酸化性をもつ成分が含まれており、乾燥させて粉にしたニンジン粉末は、焼き菓子類の栄養面を高める素材として注目されています。しかし著者らは、ニンジン粉末を加えると生地のふくらみが落ちたり、硬くなったり、内部の組織が不均一になったりして、食べる人の受け入れら…

公開日: 2026年09月13日 16:46

高脂肪飼料で育つキゴイ(コイ)に、L-カルニチンとフェノフィブラートは何をもたらすか 研究論文Europe PMC中国

高脂肪飼料で育つキゴイ(コイ)に、L-カルニチンとフェノフィブラートは何をもたらすか

養殖の現場では、エネルギー密度が高くタンパク質の節約にもつながることから、脂肪分の多い「高脂肪飼料」が広く使われるようになってきました。しかし研究チームは、高脂肪飼料を長く与え続けると魚の脂質代謝のバランスが崩れ、体内に脂肪がたまりすぎたり、酸化ストレス(体内で生じる活性酸素などによる負荷)が高まっ…

公開日: 2026年09月13日 16:42

腸の炎症をやわらげる酪酸菌「CB-a株」——腸内細菌と代謝産物のつながりから探る 研究論文OpenAlex中国

腸の炎症をやわらげる酪酸菌「CB-a株」——腸内細菌と代謝産物のつながりから探る

わたしたちの腸には、無数の細菌が複雑な生態系をつくっています。研究チームはその序論で、食事の大きな変化や化学的なストレスによってこのバランスが崩れる状態(ディスバイオシス)が、炎症性腸疾患(IBD、腸に慢性的な炎症が起きる病気)の成り立ちと関わると説明しています。バランスが崩れた腸では、細菌の多様性…

公開日: 2026年09月13日 16:38

コチュジャンで更年期症状は和らぐのか 韓国発の8週間ランダム化試験 研究論文DOAJ韓国

コチュジャンで更年期症状は和らぐのか 韓国発の8週間ランダム化試験

更年期に差しかかると、ほてりや発汗、気分の落ち込みなど様々な不調(更年期症状)に悩まされる女性は少なくありません。近年は食生活と腸内細菌叢(腸内フローラ)の関係が更年期の健康にも関わるのではないかという関心が高まっており、発酵食品がその橋渡し役として注目されることがあります。今回紹介するのは、韓国の…

公開日: 2026年09月10日 14:28

発芽ハダカムギの加熱方法で栄養成分はどう変わる?代謝物解析による研究 研究論文Europe PMC中国

発芽ハダカムギの加熱方法で栄養成分はどう変わる?代謝物解析による研究

ハダカムギ(裸麦)は食物繊維や機能性成分を含む穀物として知られ、発芽させることで栄養価がさらに変化することが注目されています。ただし発芽させたハダカムギを実際に食べられる形にするには加熱処理が欠かせません。電子レンジ、焙焼、炒め、蒸しといった調理法の違いが、栄養成分や体内での消化されやすさにどのよう…

公開日: 2026年09月10日 10:24

海藻のタンパク質、体内でどれだけ吸収されうるのか 消化性を種類別に調べた研究 研究論文OpenAlexスペイン

海藻のタンパク質、体内でどれだけ吸収されうるのか 消化性を種類別に調べた研究

海藻は、環境負荷の少ないタンパク質源として注目されています。しかし海藻を食べたとき、その中のタンパク質が実際にどれだけ体内で消化・吸収されうるのかは、これまで十分に分かっていませんでした。海藻の細胞は陸上植物とは異なる複雑な細胞壁構造を持っており、これが消化酵素のタンパク質へのアクセスを妨げている可…

公開日: 2026年09月10日 10:23

トマトの搾りかすが食品包装に? カゼイン酸塩フィルムに配合する研究 研究論文OpenAlexイタリア

トマトの搾りかすが食品包装に? カゼイン酸塩フィルムに配合する研究

トマトジュースやピューレを作る過程では、皮や種などの副産物が大量に発生します。こうした農産加工の副産物をどう活用するかは、食品産業にとって身近な課題です。今回紹介する研究は、このトマト副産物から得られる「オレオレジン」という抽出成分を、食品を包む生分解性フィルムの材料に混ぜ込み、その性質がどう変わる…

公開日: 2026年09月10日 10:22

ホエイを使ったアイスクリーム、酵素で質感は変わるのか 微生物トランスグルタミナーゼ添加の効果を調べた研究 研究論文OpenAlexポーランド

ホエイを使ったアイスクリーム、酵素で質感は変わるのか 微生物トランスグルタミナーゼ添加の効果を調べた研究

チーズ製造時に大量に発生する副産物「ホエイ(乳清)」は、栄養価の高いタンパク質を含みながらも廃棄や飼料利用にとどまることが多く、食品への有効活用が課題とされてきました。ホエイをアイスクリームの原料として使う試みはその一つですが、乳脂肪や乳タンパクを主体とする従来のアイスクリームと比べて、食感や安定性…

公開日: 2026年09月10日 09:39

予冷処理は西洋ナシとモモの鮮度をどう守るのか──収穫後の品質変化を調べた研究 研究論文OpenAlexスペイン

予冷処理は西洋ナシとモモの鮮度をどう守るのか──収穫後の品質変化を調べた研究

果物は収穫された瞬間から追熟や劣化が進み、輸送や貯蔵の間にどれだけ品質を保てるかは生産者にとって大きな課題です。収穫後すぐに果実の温度を下げる「予冷」という工程は、経験的に品質保持に役立つとされてきましたが、その効果を貯蔵期間や果実の種類ごとに詳しく検証した研究は限られています。今回紹介するのは、コ…

公開日: 2026年09月10日 09:38