研究論文紹介記事一覧
発表された国内外の研究論文のうち「CC BY CC BY-SA CC0」ライセンスが付与され、内容が要約できる研究論文を紹介しています。その他、毎時収集した研究論文一覧を見る
使用済み茶葉から作った炭でトマトの鮮度を保つ試み
収穫後の果実や野菜が傷んで廃棄される量は世界的に大きな問題となっています。その大きな要因のひとつが、植物ホルモンの一種である「エチレン」です。エチレンは気体として果実から放出され、熟成や老化を進める働きを持ちます。トマトのように収穫後も熟し続ける果実(クリマクテリック型と呼ばれます)では、エチレンが…
公開日: 2026年09月17日 13:59
腸内細菌と食事は、小児がん経験者の長期的な認知・心理社会的な問題にどう関わるか——総説による整理
小児の血液・腫瘍分野では治療法の進歩と治療プロトコルの強化が進み、生存率が大きく向上しました。その一方で、治療を終えたあとに長い年月をかけて現れる合併症が課題として浮かび上がっています。とくに思春期・若年成人(AYA)にあたる小児がん経験者では、時間をおいて現れる神経認知面の低下——集中力や記憶の働…
公開日: 2026年09月17日 13:55
チコリ由来イヌリンを食品に使うと品質はどう変わるか――既存研究を整理したレビュー
著者らは、チコリの根から得られるイヌリン、市販のイヌリン、そしてイヌリンを含むチコリ抽出物が、さまざまな食品の品質にどのような影響を与えるかを、既存の研究をもとに整理しました。
公開日: 2026年09月17日 13:51
押出加工でインスタント化する黄色ワキシーコーン粉 ― 湯を注いだときのダマと分離を抑える構造変化
ワキシーコーン(もちとうもろこし)は中国原産の作物で、枝分かれの多いデンプン(アミロペクチン)や食物繊維、ビタミン、ミネラルを含み、もちもちとした食感で幅広い年代に好まれています。しかし研究チームによれば、その加工品は冷凍の穂や真空パックの粒に偏っており、深い加工による高付加価値の商品が少ないことが…
公開日: 2026年09月17日 13:47
体重は減っても栄養は足りているか — GLP-1治療時代の「隠れた栄養不良」を検討したナラティブレビュー
GLP-1受容体作動薬や、GIP/GLP-1の両方に作用する薬は、肥満や2型糖尿病の治療を大きく変えてきました。論文によれば、セマグルチドやチルゼパチドの臨床試験では、開始時の体重の15〜20%近い減量に加え、血糖コントロール、血圧、脂質、心血管リスクの指標の改善が報告されています。著者らは、これら…
公開日: 2026年09月17日 13:42
ハダカムギ粉を物理的に加工して小麦粉に混ぜると、麺はどう変わるか
ハダカムギ(highland barley、青稞)は、β-グルカンや食物繊維を多く含む穀物として、中国をはじめアジア各地で食べられてきました。研究チームは、こうした雑穀を主食に取り入れる関心が高まる一方で、ハダカムギ粉にはグルテンとなるタンパク質が少なく食物繊維が多いため、麺やパンのような加工食品に…
公開日: 2026年09月17日 13:37
稲の一期作を飼料に、二期作を米に――「飼料・穀物兼用生産体系」に適した品種を探る
イネには、一度目の収穫のあとに刈り株に残った芽が伸びて、もう一度実らせる「再生二期作(再生稲)」という栽培法があります。中国・四川盆地では気候の温暖化にともなって再生稲を育てられる期間が延び、栽培に適した地域が北や西へ広がってきたと、これまでの研究で報告されています。田んぼを増やさずに年二回の収穫が…
公開日: 2026年09月17日 13:33
がん治療の補助としてのケトン食——期待される効果と代謝面のリスクを乳がんを例に整理した総説
著者らは、近年がん領域で関心が高まっている「ケトン食」について、現時点でどこまでのことが科学的に言えるのかを、既存の研究をたどりながら整理しました。ケトン食とは、炭水化物の摂取を大きく制限し、そのぶん脂質を多くとる食事法です。体はエネルギー源を糖から「ケトン体」と呼ばれる物質へ切り替え、絶食に近い代…
公開日: 2026年09月17日 13:29
慢性腎臓病にともなう認知機能の低下——臨床上の特徴と栄養管理の位置づけを整理した総説
慢性腎臓病(CKD)は、腎臓のはたらきが長期にわたって低下していく病気です。著者らは、この病気にともなって起こる認知機能の低下が、頻度が高く臨床的にも重要な合併症として、近年ますます認識されるようになっていると述べています。
公開日: 2026年09月17日 13:23
腸と皮膚をつなぐ「腸内細菌由来の代謝物」——食事由来成分と皮膚の加齢をめぐる総説
この論文は、腸と皮膚のあいだの双方向のやりとり(著者らが「腸-皮膚軸」と呼ぶもの)を、腸内細菌を中心に据えて整理した総説です。腸-皮膚軸とは、腸内細菌叢、細菌による代謝、免疫の調節、そして皮膚の生理機能が互いに影響し合うつながりを指します。
公開日: 2026年09月17日 13:19
思春期の植物性食生活をめぐる論点の整理――心血管・代謝への利点と成長面の課題
著者らは、思春期を食習慣が定まっていく重要な時期としてとらえています。この時期は体の成長、骨に骨のミネラルが蓄えられていく過程(骨量の獲得)、そして脳神経の発達を支えるために、栄養素の必要量が高い状態が続きます。一方で、植物性中心の食生活を選ぶ若い世代は増えています。
公開日: 2026年09月17日 13:15
コーヒーの成分は腸内細菌とどう関わるのか──腸内微生物と代謝をめぐる総説の紹介
コーヒーは世界で最も広く飲まれている飲み物の一つで、著者らはこれを生体に働きかける成分の主要な食事由来源だと位置づけています。具体的には、カフェイン、クロロゲン酸類、トリゴネリン、消化されにくい多糖類、そして焙煎の過程で生じるメラノイジンといった成分が挙げられています。
公開日: 2026年09月17日 13:10