研究論文紹介記事一覧
発表された国内外の研究論文のうち「CC BY CC BY-SA CC0」ライセンスが付与され、内容が要約できる研究論文を紹介しています。その他、毎時収集した研究論文一覧を見る
高強度運動後の血中「酸化した脂質」を、ポリフェノール強化アマニ油の摂取が抑えた——女性19人の交差試験
激しい運動をすると、体内で「酸化ストレス」と呼ばれる状態が一時的に強まります。これは、酸素を使ってエネルギーをつくる過程で生じる反応性の高い分子が急増し、細胞の成分を傷つけやすくなる現象です。食品に含まれる抗酸化成分がこうした酸化の急増から体を守りうることは、これまでにも指摘されてきました。
公開日: 2026年09月27日 07:15
加工に向く果実をどう育てるか──主要果樹の加工形質をめぐる遺伝・分子研究の整理
果物はジュース、ピューレ、濃縮果汁、乾燥品、冷凍品などに加工され、収穫後の損失を減らしたり、季節による供給の波をならしたりする役割を担っています。著者らはまず、世界の果実生産が2022年に9億3000万トンを超えた一方で、収穫後の損失が世界全体で20〜30%と見積もられている点を指摘します。ただし著…
公開日: 2026年09月27日 07:10
昆虫食への「なじみ」と購入意向の関係——韓国の伝統食ポンテギを手がかりにした全国調査
持続可能なたんぱく源をめぐる議論は、環境や技術の問題として語られることが多いものです。しかし研究チームは、実際に食べてもらえるかどうかは、その食品が「食べられるもの」「おいしいもの」「この場面で食べてよいもの」という既存の感覚に収まるかどうかで決まると指摘しています。環境価値を理解していても購入には…
公開日: 2026年09月27日 07:03
砂質土で育てたゼラニウムに、アゾラとモリンガの抽出液を土壌施用した研究
ゼラニウム(Pelargonium graveolens L.)は、地中海地域を原産とする常緑の多年草で、精油を採るために広く栽培されています。この精油にはゲラニオール、シトロネロール、リナロールといった香り成分が多く含まれ、香水や化粧品、アロマセラピーの分野で使われています。論文によれば、ゼラニウ…
公開日: 2026年09月27日 06:59
英国の食事調査データからセレン摂取量を評価する――推定方法をめぐる課題
セレンは体に必要な微量元素ですが、不足しても摂りすぎても問題が生じるとされ、安全とされる摂取量の幅が狭いという特徴があります。近年、英国の人々の食事からのセレン摂取が十分かどうかについて懸念が示されてきました。著者らは、安全域が狭いからこそ、摂取量をできるだけ正確に測れることが重要だと述べています。
公開日: 2026年09月27日 06:49
ロボットハンドで扱ったトマトとイチゴの収穫後品質を多角的に調べた研究
収穫した野菜や果物を人の手ではなくロボットのハンド(グリッパー)でつかんで運ぶ技術は、収穫後の損失を減らす手段として期待されています。しかし機械が果実に加える力は、見た目では分からない内部の傷みを引き起こす可能性があり、その影響を確かめる必要があると研究チームは指摘しています。
公開日: 2026年09月27日 06:43
海藻グラシラリアの品質を高める加工技術と排水処理の取り組み — インドネシア・シドアルジョ県ジャボン地区での報告
インドネシア東ジャワ州シドアルジョ県のジャボン地区は、グラシラリア属(Gracilaria sp.)という海藻の養殖の中心地です。しかし著者らは、この地域の海藻が主に原料のまま販売され、しかも不純物が多く混ざっているため、経済的な価値が低いままにとどまっていると指摘しています。
公開日: 2026年09月27日 06:39
食品選びの環境影響をどう捉えているか——ポルトガルとブラジルの都市で行われた消費者意識の調査
都市の食のしくみは、まちの持続可能性を左右する重要な要素です。しかし研究チームは、消費者が自分の食品選択による環境への影響を誤って見積もることが多いと指摘しています。
公開日: 2026年09月27日 06:32
発酵に関わる乳酸菌がつくるうま味ペプチドの受容メカニズムを探る研究
味噌などの大豆発酵食品づくりでは、塩分の高い環境でも育つ乳酸菌Tetragenococcus halophilusが重要な働きをしています。研究チームは、この菌が自分の内部でつくり出すペプチド(アミノ酸がいくつかつながった短い分子)の代謝が、発酵食品の風味形成に関わっているのではないかと考えました。
公開日: 2026年09月27日 06:26
カカオ由来の酵母を比較する研究——糖の消費と香り成分のちがいを調べる
チョコレートの風味は、カカオ豆の発酵の段階でつくられる「前駆物質」と呼ばれる化学成分に大きく左右されます。この発酵には酵母をはじめとする微生物が関わっていますが、研究チームは、カカオに由来する個々の酵母株がそれぞれどのような働きをしているのかは、まだ十分に解明されていないと述べています。
公開日: 2026年09月27日 06:22
牛乳の脂肪球膜からコレステロールを除き植物ステロールに置き換えると何が起きるか
牛乳の中で脂肪は「脂肪球」という小さな粒として存在し、その表面は乳脂肪球膜(MFGM)と呼ばれる薄い膜で覆われています。この膜にはコレステロールが含まれており、膜の中で脂質が規則正しく並んだ領域(液体秩序ドメイン)をつくる役割を担うと考えられています。
公開日: 2026年09月27日 06:18
リョクトウ由来のタンパク質繊維で乳タンパク質ゲルを強くする——中性条件での複合ゲル研究
食品の多くは、タンパク質が加熱によって網目状の構造をつくり、水を抱え込んで固まる「ゲル」としての性質を利用しています。乳由来のホエイタンパク質分離物(WPI、乳清タンパク質を精製したもの)は、そうしたゲルをつくる代表的な素材です。ただし中性(pH7)付近の条件では、WPIだけを加熱してできるゲルは構…
公開日: 2026年09月27日 06:12