研究論文紹介記事一覧
発表された国内外の研究論文のうち「CC BY CC BY-SA CC0」ライセンスが付与され、内容が要約できる研究論文を紹介しています。その他、毎時収集した研究論文一覧を見る
腸内細菌のバランスの乱れと慢性閉塞性肺疾患(COPD)——「腸と肺のつながり」をめぐる総説
慢性閉塞性肺疾患(COPD)は、気道の炎症が続き、空気の通りが悪くなる状態が進行していく病気です。著者らは、現在の治療が症状の緩和や急な悪化(急性増悪)の抑制には役立つ一方で、病気の進行そのものを止める効果は限られている点を出発点としています。そのうえで、新たな仕組みの手がかりとして「腸と肺のつなが…
公開日: 2026年09月18日 06:50
ショウガ科植物アルピニア・メンハイエンシスの根茎に含まれるポリフェノールと、その抗酸化・酵素阻害の働きを調べる
ショウガ科のアルピニア属(ハナミョウガ属)には230種を超える植物が知られており、その多くはアジアの熱帯・亜熱帯地域に分布しています。ナンキョウ(A. galanga)のように香辛料や薬草として利用される種もあり、各国の伝統医療でさまざまな不調の手当てに使われてきました。
公開日: 2026年09月18日 06:46
トウモロコシデンプンと天然ワックスの食用コーティングがパルマー種マンゴーの保存に与えた影響
マンゴーはクライマクテリック果実と呼ばれる種類の果物で、収穫後も呼吸が活発に続き、追熟が進んで色・香り・風味・食感が変化していきます。研究チームは、こうした生理的変化や輸送中の物理的な傷みによって、収穫から消費者に届くまでの流通過程で多くのマンゴーが失われている点を課題として挙げています。
公開日: 2026年09月18日 06:40
カキの葉に含まれるフラボノイドとタンニンは季節とともに変動する――韓国での栽培調査
カキ(Diospyros kaki)は東アジアで広く栽培される果樹で、果実だけでなく葉も健康茶や化粧品の素材として利用されてきました。研究チームによれば、カキの葉には有効成分としてフラボノイドとタンニンが含まれます。フラボノイドは植物がつくる色素成分の仲間で、タンニンは渋み成分として知られる物質群で…
公開日: 2026年09月18日 06:34
クコの枝ぶりを遺伝子操作で作り替える――ゲノム編集で「実の付き方」を変えた研究
クコ(ゴジベリー)はナス科の落葉性の低木で、薬用・栄養面で価値の高い果実をつけます。しかし研究チームによると、需要が伸びる一方で収穫作業が産業拡大の大きな壁になっています。中国・寧夏では収穫期が6月から10月まで続き、果実の熟し方がそろわないため毎週摘み取る必要があり、労力とコストがかさむと報告され…
公開日: 2026年09月18日 06:29
安定剤を使わないアイスクリームづくり――高圧処理と酵素処理を組み合わせた研究
アイスクリームは、氷の結晶、気泡、部分的にくっついた脂肪の粒が、濃縮された水分の中に散らばった複雑な構造をもつ食品です。そのなめらかな口あたりや、溶けにくさを保つために、一般には増粘剤・安定剤と呼ばれる添加物が少量使われます。しかし近年は、添加物表示を気にする消費者が増え、安定剤を使わない「クリーン…
公開日: 2026年09月18日 06:23
細菌の芽胞の内膜の「かたさ」は何で決まるのか——脂肪酸組成と耐性・発芽の関係を調べた研究
枯草菌(Bacillus subtilis)などの細菌がつくる芽胞(がほう)は、熱や薬剤に強い休眠状態の細胞です。加熱殺菌を経ても生き残った芽胞が保存中に発芽すると、食品の品質低下や、病原菌の場合は食中毒につながりうるため、食品保存の分野では長年の課題とされています。
公開日: 2026年09月18日 06:16
産地によって変わる「梅の砂糖漬け」の成分 ― 中国14産地の比較研究
果物は栄養価が高い一方で水分が多く傷みやすいため、加工による保存は古くから重要な役割を果たしてきました。砂糖漬け(キャンディング)は、高濃度の砂糖によって食品中の「水分活性」(微生物が利用できる水の量の指標)を下げ、腐敗の原因となる細菌やカビの増殖を抑える伝統的な保存法です。同時に、糖と有機酸の組成…
公開日: 2026年09月18日 06:11
乳酸菌ラクトコッカス・ラクティスによるビタミンK2生産――総説が整理した現状と課題
メナキノン(ビタミンK2)は、脂溶性ビタミンの一種で、ナフトキノンという環状の構造に、イソプレノイドと呼ばれる単位がつながった側鎖がついた分子です。側鎖の単位数をnとして「MK-n」と表記されます。著者らは、このメナキノンをチーズなどの発酵に広く使われる乳酸菌ラクトコッカス・ラクティス(Lactoc…
公開日: 2026年09月18日 06:05
タイの発酵魚食品から見つかった希少な乳酸菌「Enterococcus bulliens」——ゲノム解読と安全性の評価
東南アジアでは、魚を塩や米などとともに自然に発酵させた食品が古くから食べられています。こうした食品は、その土地にもともといる多様な微生物のはたらきで作られます。なかでも乳酸菌は、酸を作って食品を保存しやすくしたり、風味を生み出したりする役割を担っています。
公開日: 2026年09月18日 06:01
キャベツ由来の乳酸菌CAB701が体脂肪量に与える影響を調べた無作為化比較試験
肥満は世界的に増え続けている健康課題で、著者らは現在10億人を超える成人が該当するとの推計を紹介しています。食事や運動、薬による対策は進んでいるものの、長期にわたって体重を管理し続けることは依然として難しく、新たな選択肢が求められてきました。
公開日: 2026年09月18日 05:55
バーバス果実の中果皮からデンプンを取り出す――環境にやさしい6つの方法を比べた研究
バーバス(Attalea speciosa)はヤシ科の樹木で、その果実であるバーバスヤシの実はブラジルを中心に広く産出されます。実は外側の薄い外果皮、デンプンを多く含む中果皮、硬い内果皮、そして1〜8個の種子(核)から成りますが、産業として利用されているのはほぼ核だけです。核は実全体の重さのわずか7…
公開日: 2026年09月18日 05:50