研究論文紹介記事一覧
発表された国内外の研究論文のうち「CC BY CC BY-SA CC0」ライセンスが付与され、内容が要約できる研究論文を紹介しています。その他、毎時収集した研究論文一覧を見る
バジルとエキノフォラの精油をキトサンのナノカプセルに包む――冷蔵バーガーの保存性を調べた研究
肉やその加工品は、加工中や冷蔵保存の間に脂質やタンパク質の酸化が進みやすく、風味・食感・栄養価が損なわれることがあります。また微生物による腐敗も起こりやすく、変色や不快なにおいのもとになる揮発性の成分が生じます。こうした背景から、合成の保存料や酸化防止剤に代えて、植物由来の天然成分を使う研究が各国で…
公開日: 2026年09月16日 05:16
エルゴチオネインが実験的大腸炎を和らげる――腸のバリア・炎症・腸内細菌への多面的な働きを報告
炎症性腸疾患(IBD)は腸に炎症が起こる病気で、腹痛や下痢、体重減少といった症状が現れます。研究チームによれば、世界で約800万人が影響を受けており、都市化や生活様式の変化を背景に有病率は上昇し続けているとされています。腸の上皮バリアの機能低下、腸内細菌のバランスの乱れ、免疫応答の異常が中心的な病態…
公開日: 2026年09月16日 05:11
海藻の保存方法をめぐる総説 ― 栄養・安全性・保存期間への影響を整理する
海藻は食品としての栄養価に加え、医薬・化粧品・肥料などの原料としても関心を集めており、著者らによれば世界の海藻生産量の97%(3580万トン)が養殖によるもので、市場規模は118億ドルと報告されています。寒天やカラギーナン、アルギン酸といった「ハイドロコロイド」(食品にとろみやゲル状の性質を与える多…
公開日: 2026年09月16日 05:06
穂肥を1回にまとめても収量と窒素利用効率は保てるか——中国南部のハイブリッドイネ試験
イネ栽培では、窒素肥料を生育段階ごとに何度も分けて施す方法が、収量と窒素利用効率(施した窒素がどれだけ収量に結びつくかを示す指標)を高めるうえで有効とされてきました。しかし研究チームは、中国の農村で労働力不足が進み、農業者の高齢化や大規模経営化が進むなかで、施肥の回数が多い技術は現場で敬遠されつつあ…
公開日: 2026年09月16日 04:52
データが限られる中で短命なアキアミ資源を評価する — 渤海湾での体長ベース調査
アキアミ(Acetes chinensis)は北西太平洋の沿岸域に生息する小型のエビの仲間で、中国・日本・韓国の海域で生態的にも経済的にも重要な位置を占めています。論文によれば、中国の海産エビ類の漁獲量のおよそ20%をこの種が占め、そのうち約40%が渤海だけでもたらされているとされます。中国全体の水…
公開日: 2026年09月15日 23:50
お茶でニンニクのにおいをやわらげる――香り成分の変化を調べた研究
ニンニクは料理に深みを与える食材として広く使われていますが、その強い刺激的なにおいは扱いにくさの原因にもなります。研究チームによれば、このにおいは、ニンニクの組織が壊れたときに酵素のはたらきで生じるアリシンや、そこから変化してできる硫黄を含む揮発性の成分(空気中に飛び散りやすい成分)に主に由来します…
公開日: 2026年09月15日 22:29
ザクロの搾りかす由来成分とプロバイオティクスを一緒に包んだマイクロカプセル——胃酸に耐えて腸へ届ける工夫
プロバイオティクスは、十分な量を摂ったときに腸内で定着し、腸内細菌のバランスを整えて健康に寄与するとされる生きた微生物です。ただし論文によれば、腸に届く生菌数は1グラムあたり10の6乗〜10の7乗個以上が必要とされる一方で、菌は高温、低いpH、酸素、胃酸、胆汁酸塩、消化酵素といった過酷な環境にさらさ…
公開日: 2026年09月15日 20:29
食べ物は肌の老化を支えられるか——機能性食品と生理活性成分に関する総説の紹介
肌の老化は、年齢とともに自然に進む変化(内因性老化)と、紫外線や大気汚染、喫煙、睡眠、ストレス、食事といった外からの要因(外因性老化)が重なって起こると、著者らは整理しています。見た目としては乾燥、小じわ、しわ、弾力の低下、きめの粗さ、色むら、そして肌を守るバリア機能の回復力の低下として現れます。
公開日: 2026年09月15日 19:04
食品の血糖への影響を抑える「デグリケーション」——総説が示す枠組み
精製された炭水化物や添加糖を多く含む高度に加工された食品の広がりが、食事に関連する非感染性疾患の世界的な増加と強く結びついていると、この総説の著者らは指摘しています。こうした食品は食後の血糖値を急激に上昇させ、酸化ストレスやインスリン抵抗性、炎症を招き、2型糖尿病や心血管疾患といった代謝性疾患の発症…
公開日: 2026年09月15日 18:59
多内分泌代謝性卵巣症候群(PMOS)の食事支援をめぐる栄養士の実践——妨げとなる要因と支えとなる要因の調査
多内分泌代謝性卵巣症候群(PMOS)は、生殖年齢の女性にみられる頻度の高い内分泌(ホルモン)の疾患です。国際的な根拠にもとづく診療指針では、食事や栄養を含む生活習慣への働きかけが第一に選ばれる対応として位置づけられています。そのため、栄養の専門資格をもつ管理栄養士・栄養士(ダイエティシャン)は、こう…
公開日: 2026年09月15日 18:54
父親の食事は次の世代に影響するか——精子の質とエピジェネティックな調節をめぐる研究の整理
脂質、タンパク質、微量栄養素は人の栄養に欠かせない要素であり、そのバランスのとれた摂取が健康の維持に重要だと著者らは述べています。そのうえで、慢性的な栄養の偏りは本人の健康だけでなく、その後の世代の健康にも悪影響を及ぼしうると指摘しています。
公開日: 2026年09月15日 18:51
目の健康と天然の油脂 ― 成分・研究の現状を整理した総説の紹介
植物や陸上動物、海洋生物に由来する天然の油脂は、単一の物質ではなく複数の成分が混ざった「脂質の集合体」です。その主成分はトリアシルグリセロール(脂肪酸が三つ結びついた脂質の基本形)で、どのような脂肪酸が含まれるかは原料によって異なります。さらに、リン脂質(水になじむ部分と油になじむ部分を併せ持つ脂質…
公開日: 2026年09月15日 18:47