研究論文紹介記事一覧
発表された国内外の研究論文のうち「CC BY CC BY-SA CC0」ライセンスが付与され、内容が要約できる研究論文を紹介しています。その他、毎時収集した研究論文一覧を見る
食品由来成分フィセチンと「細胞老化」――慢性腎臓病を手がかりに可能性と課題を整理した総説
イチゴやリンゴ、ブドウ、タマネギ、キュウリなどの植物性食品に含まれる「フィセチン」は、フラボノールと呼ばれる成分の一種です。近年、加齢にともなう生物学的な変化に働きかける可能性があるとして注目されてきました。この論文は、Mohammedら著者3名によるミニレビュー(短い総説)で、フィセチンの栄養学的…
公開日: 2026年09月26日 06:55
高脂肪食のマウスで腸内細菌Phocaeicola dorei が糖・脂質の乱れをやわらげたとの報告
血糖と脂質のバランスが崩れた状態は「糖脂質代謝異常」と呼ばれ、研究チームによれば、インスリン抵抗性(インスリンが効きにくくなること)や慢性的な炎症、腸内細菌のバランスの乱れなどが関わるとされています。既存の薬としてオルリスタットやメトホルミンがあり効果ははっきりしているものの、著者らは長期使用時の忍…
公開日: 2026年09月26日 06:47
加熱処理した乳酸菌由来素材がマイクロ・ナノプラスチックを捕まえる――培養腸細胞と口の中での概念実証
マイクロプラスチックとナノプラスチックは、食品や飲料を通じて日常的に体内へ入り込む汚染物質として広く存在しています。しかし、研究チームによれば、消化管がこれらにさらされる量を実際に減らすための現実的な手立てはまだ限られています。
公開日: 2026年09月26日 06:43
チャの害虫被害で葉と害虫の腸内の成分はどう変わるか――GC-MSによる代謝物の比較分析
チャ(Camellia sinensis)は世界的に重要な換金作物ですが、論文によれば、これまでに1,060種を超える節足動物の害虫が記録されており、収量の損失は11~55%に達するとされています。著者らは、インド・西ベンガル州ダージリン地区の茶園で問題となる二種の吸汁性害虫に注目しました。一つはハ…
公開日: 2026年09月26日 06:39
気候変動下で変わる中国の作付回数の可能性——2025〜2050年を5kmの細かさで推計
気候変動は、世界各地で「一年に何回作物を育てられるか」という条件を変えつつあります。著者らは、高緯度地域では温暖化によって栽培できる期間が延びる一方、熱帯では水に関する制約が働くとして、こうした変化が作付回数の可能性を組み替えていると述べています。
公開日: 2026年09月26日 06:33
紫外線UV–Cの照射でイチゴの日持ちはどう変わるか——常温保存での品質を調べた研究
イチゴ(Fragaria × ananassa Duch.)は収穫後に傷みやすい果実で、日持ちのしにくさが流通のうえでの制約になっています。研究チームは、この課題に対して紫外線の一種であるUV–C光の照射が有効かどうかを確かめようとしました。
公開日: 2026年09月26日 06:27
米粉の乾燥と冷凍保存が粉の性質とグルテンフリーパンに与える影響を調べた研究
湿式の気流粉砕(水分を含んだ状態の米を、高速の空気の流れでぶつけ合って細かくする方法)で作られる米粉は、デンプンの損傷が少ないという特徴があります。ここでいう「デンプンの損傷」とは、粉砕の際にデンプンの粒が壊れることで、水の吸い方やパンの膨らみ方に関わる性質です。
公開日: 2026年09月26日 06:23
酵母の細胞壁由来プレバイオティクスを与えた実験用ラットの状態を調べた研究
家畜の飼育では、抗菌薬の使用が耐性菌のリスクから厳しく制限されるようになり、病気になってから治すのではなく、あらかじめ健康を保つ工夫が重視されています。そうした工夫のひとつが「プレバイオティクス」です。これは胃で消化されずに腸まで届き、腸内の有益な細菌のえさとなって、その増殖や働きを助ける飼料成分を…
公開日: 2026年09月26日 06:19
ユーカリの葉の成分は季節でどう変わるか――収穫時期を探る研究
ユーカリの一種であるEucalyptus camaldulensis(ウナギユーカリ)は、葉から採れる精油や生理活性成分が医薬品・化粧品・食品の各分野で利用される、経済的に重要な樹木です。しかし研究チームによれば、収穫時期と葉の成分の関係を、成分分析・精油組成・データ解析による最適化まで含めて一体的…
公開日: 2026年09月26日 06:15
車いすバスケットボール選手の食生活を調べた研究 ― スペイン1部リーグ選手の食品摂取と推奨との比較
車いすバスケットボールは、下肢に何らかの障がいのある選手が車いすを使って行う、強度の高い断続的なチームスポーツです。スピードや敏捷性、筋力、持久力に加え、こぎ出しやターン、ドリブル、パス、シュートといった技術も求められます。競技には機能分類制度があり、選手は競技動作を遂行する能力に応じて1.0点から…
公開日: 2026年09月26日 06:10
食品のたんぱく質量をより正確に計算するために:窒素-たんぱく質換算係数のデータベース「NiCE」
食品にどれだけたんぱく質が含まれているかを正確に求めるには、たんぱく質を構成するアミノ酸の量を足し合わせるか、食品に含まれる窒素の総量に適切な換算係数をかける方法があります。この換算係数は「窒素-たんぱく質換算係数(NCF)」と呼ばれ、窒素の量からたんぱく質の量を見積もるための倍率にあたります。
公開日: 2026年09月26日 06:00
こんにゃく由来成分・アロエベラ・モリンガを加えたうどんの性質を調べた研究
うどんは小麦粉・水・塩というごく単純な材料からつくられる伝統的な主食で、でんぷんを多く含みます。その一方で、ミネラルや機能性成分といった栄養面では不足しがちだと指摘されてきました。研究チームは、健康に役立つとされる天然素材を加えることで、血糖値の上がりやすさを示す指標を低く抑え、抗酸化のはたらきを高…
公開日: 2026年09月26日 05:55