研究論文紹介記事一覧
発表された国内外の研究論文のうち「CC BY CC BY-SA CC0」ライセンスが付与され、内容が要約できる研究論文を紹介しています。その他、毎時収集した研究論文一覧を見る
酵素処理でゴマペーストを低温でつくる ― 品質を保ちつつ有害物質を抑える試み
ゴマペースト(練りゴマ)は、タンパク質やミネラル、不飽和脂肪酸、食物繊維を多く含む食品として、アジアやアフリカ、ヨーロッパ、南米など世界各地で広く食べられています。しかし、研究チームはこの食品に構造上の弱点があると説明しています。ゴマペーストは、タンパク質に富む親水性の固体粒子が油の中に分散した濃厚…
公開日: 2026年09月14日 01:22
食べごろを色と光で知らせる包装フィルム — 牛乳由来タンパク質と黒大豆の色素を組み合わせた研究
羊肉(マトン)は良質なタンパク質を含む一方で傷みやすく、冷蔵保存中にも酵素の働きや微生物の増殖によって品質が落ちていきます。傷みが進むとアルカリ性の揮発性アミンが生じ、pH(酸性・アルカリ性の度合い)が上がって異臭の原因になります。そこで、包装材そのものが鮮度の変化を知らせてくれる「スマートフィルム…
公開日: 2026年09月14日 01:16
2050年の暮らし方を「時間の使い方」から考える研究
この研究は、私たちが一日の時間をどう使っているかという視点から、暮らしが生み出す温室効果ガス排出と、そこから得られる満足感の両方を捉えようとしたものです。著者らは、時間の使い方の分析が、暮らしの排出量とその暮らしの心地よさを理解するうえで、直感的で分かりやすい方法だと位置づけています。
公開日: 2026年09月14日 01:12
食の文化と「食がもつ文化的価値」は同じか——ギリシャと英国での聞き取り調査
著者らは、スーパーマーケット以外の流通経路である「オルタナティブ・フード・ネットワーク(AFN)」と、そこで事業を営む中小企業が、人々を食と、そして食を介して他者と結び直す役割を果たしうるのかを検討しました。あわせて、食に関わる文化的価値がどのように生まれるのかを問い、地域や国としての「食の文化」が…
公開日: 2026年09月14日 01:07
炎症性腸疾患と「動物性か植物性か」——タンパク質の種類をめぐる研究の現在地
世界の食生活では、この70年ほどでタンパク質の摂取量が増え続けてきました。著者らは、40か国を対象にした系統的レビューで、北欧やアジアの一部では10年ごとに総エネルギーに占めるタンパク質の割合が0.5〜0.7%(およそ4〜6グラム分)増えてきたと報告されていることを紹介しています。同時に、環境への配…
公開日: 2026年09月14日 00:52
「低脂肪」「オーガニック」「砂糖不使用」表示は買い物をどう変えるか——バングラデシュの消費者調査
食品や飲料のパッケージには「低脂肪」「砂糖不使用」「オーガニック」といった健康を連想させる言葉がよく並びます。著者らは、こうした表示による販売手法が世界各地の消費者行動に大きな影響を与え続けており、バングラデシュも例外ではないと述べています。
公開日: 2026年09月14日 00:28
塩ストレス下で乳酸菌が示すチロシン代謝の変化を多層オミクスで探る
発酵食品には、原料のタンパク質が分解されてできるアミノ酸が蓄積します。その一つであるチロシンは、量が増えると製品の品質上の問題につながることが知られています。研究チームは、こうしたチロシンに関わる品質課題を管理する手がかりを得るため、発酵食品から分離した細菌に注目しました。
公開日: 2026年09月14日 00:25
ブドウ種子抽出物を加えたビスケット:生地の性質と品質への影響を調べた研究
ビスケットは手軽さと食べやすさから広く親しまれていますが、主な原料が精製した小麦粉・油脂・砂糖であるため、栄養面での利点は限られ、天然の抗酸化成分も比較的少ないと著者らは説明しています。さらに保存中の酸化による劣化は、風味や食感、全体的な品質を損なう要因になります。そのため、食べておいしいと感じられ…
公開日: 2026年09月14日 00:13
小麦をブレード式粉砕機で段階的に砕くと何が起きるか——粉砕時間と粉の性質の関係を調べた研究
小麦粉は、パンや麺、ビスケットなど多くの食品のもとになる素材です。小麦を粉にする「製粉」では、粒を砕いて細かくするだけでなく、どのくらいの大きさの粒がどれだけ含まれるか(粒度分布)を整えることが品質を左右します。従来はロール式の製粉機が主流ですが、近年は高速で回転する刃で叩き砕くブレード式の粉砕機も…
公開日: 2026年09月14日 00:09
「万人共通の食事療法」を超えて — 肥満治療における個別化栄養の現在地
この論文は、肥満の治療で長く使われてきた画一的な食事指導の限界を整理し、個人に合わせて食事を設計する「精密栄養(プレシジョン・ニュートリション)」という考え方を包括的に見渡すことを目的とした総説です。著者らは、生活習慣の改善が肥満治療の土台であることを前提としたうえで、同じ食事指導を受けても人によっ…
公開日: 2026年09月14日 00:04
キウイフルーツと血圧の関係を調べた無作為化試験の統合解析
血圧は心血管疾患の主要な危険因子であり、生活習慣の影響を強く受けます。果物や野菜を多く含む食事が血圧を下げることは以前から知られており、その背景としてカリウム摂取の増加や血管の拡張に関わる仕組みが挙げられてきました。キウイフルーツは食物繊維、カリウム、ビタミンCや各種の抗酸化成分を多く含む果物で、著…
公開日: 2026年09月14日 00:00
肥満に伴う腸内細菌と代謝ホルモン、食習慣のつながりを探る研究
肥満は、食べ過ぎと運動不足という単純な収支だけでは説明しきれない、複雑な代謝の状態だと考えられるようになっています。著者らは、食欲やエネルギー代謝を調節するホルモンと、腸にすむ細菌、そして日々の食習慣という三つの側面を、同じ参加者について同時に調べることを目指しました。
公開日: 2026年09月13日 23:55