研究論文紹介記事一覧

発表された国内外の研究論文のうち「CC BY CC BY-SA CC0」ライセンスが付与され、内容が要約できる研究論文を紹介しています。その他、毎時収集した研究論文一覧を見る

太陽光発電と園芸作物を同じ土地で育てる「園芸ボルタイク」——総説論文が整理した仕組みと報告例 研究論文OpenAlexインド

太陽光発電と園芸作物を同じ土地で育てる「園芸ボルタイク」——総説論文が整理した仕組みと報告例

著者は、太陽光パネルによる発電と、果樹・野菜・花きの栽培を同じ土地で同時に行う仕組みを「園芸ボルタイク(horticulture-voltaic)」と呼び、その技術と研究の蓄積を整理した総説を発表しました。土地の上に高く持ち上げたパネルで発電しながら、その下で作物を育てるという二重利用の考え方です。

公開日: 2026年09月23日 06:48

キュウリの「枝の世代」を切り替える剪定は、雌花と収量にどう働くか——ネパール西部での圃場試験 研究論文OpenAlexネパール

キュウリの「枝の世代」を切り替える剪定は、雌花と収量にどう働くか——ネパール西部での圃場試験

キュウリはネパールで作付面積の点から七番目に重要な野菜とされますが、論文によれば同国の単収は15.32 mt/haで、アジア平均(49.61 mt/ha)や世界平均(39.34 mt/ha)の半分にも届きません。著者らは、その低さの背景に雄花と雌花の数のかたより、すなわち「性表現」の不均衡があると述…

公開日: 2026年09月23日 06:43

果物と野菜を包む「食べられるコーティング」——収穫後の品質保持技術をめぐる総説 研究論文OpenAlexインド

果物と野菜を包む「食べられるコーティング」——収穫後の品質保持技術をめぐる総説

著者らは、果物や野菜を収穫した後の品質保持を目的とした「可食コーティング(食べられる被膜)」と「可食フィルム」について、これまでの研究を整理した総説を発表しました。可食コーティングとは、食べられる材料でつくった厚さ0.3ミリメートル未満の薄い層のことで、食品の表面を直接覆います。通常の包装と違い、皮…

公開日: 2026年09月23日 06:40

北スマトラ2県のトウモロコシ在来系統に見られた形態の多様性 研究論文OpenAlexインドネシア

北スマトラ2県のトウモロコシ在来系統に見られた形態の多様性

トウモロコシはインドネシアで家畜の飼料や食品産業の原料として広く利用される重要作物です。著者らによれば、国内の用途は飼料が約75%、飼料以外の用途と食品産業が約23%、残りが家庭での直接消費と種子にあたります。2023年のインドネシアの生産量は約1477万トンで、北スマトラ州は東ジャワ州・中部ジャワ…

公開日: 2026年09月23日 06:34

インドネシアの未利用果実パリジョト(Medinilla speciosa)の基礎データを測る——色・大きさ・成分と超音波抽出の収率 研究論文OpenAlexインドネシア

インドネシアの未利用果実パリジョト(Medinilla speciosa)の基礎データを測る——色・大きさ・成分と超音波抽出の収率

インドネシア・中部ジャワやスマトラで栽培される低木の果実、Medinilla speciosa Blume(現地名パリジョト)は、東南アジア原産ながらほとんど産業利用されてこなかった熱帯果実です。伝統的には文化的・薬用的な目的で、とくに妊婦によって食されてきた経緯があり、これまでの予備的な植物化学ス…

公開日: 2026年09月23日 06:28

大学生の生活習慣・食習慣と月経前症候群との関連を調べた研究 研究論文OpenAlexサウジアラビア

大学生の生活習慣・食習慣と月経前症候群との関連を調べた研究

月経前症候群(PMS)は、月経が始まる前の時期にあらわれるいらだち、疲労感、気分の変動、不安、乳房の張り、腹痛、頭痛などの心身の症状を指し、月経の開始後まもなく治まるのが一般的です。症状の程度には個人差が大きいものの、日常生活や生活の質に影響しうる身近な不調として知られています。著者らによれば、世界…

公開日: 2026年09月23日 06:24

マーシャル諸島における2型糖尿病の自己管理を阻むもの——社会文化的・構造的な壁を探る混合研究 研究論文OpenAlex

マーシャル諸島における2型糖尿病の自己管理を阻むもの——社会文化的・構造的な壁を探る混合研究

マーシャル諸島共和国では、2型糖尿病が最も深刻な健康課題とされています。研究チームが引用する2018年の全国調査によれば、18歳以上の27%が糖尿病を有し、35歳を超える層では50%に達していました。糖尿病全体の99.8%が2型であり、約65%は診断されておらず、自らの慢性疾患に気づいていないと報告…

公開日: 2026年09月23日 06:21

大腸がんの腸内細菌を「種」ではなく「遺伝子のまとまり」で見る――パンゲノム解析による研究 研究論文OpenAlexアメリカ

大腸がんの腸内細菌を「種」ではなく「遺伝子のまとまり」で見る――パンゲノム解析による研究

腸内細菌が大腸がん(CRC)の発症に関わることを示す証拠は積み重なってきましたが、それを予防や検査の道具に結びつけることは難しいままでした。著者らによれば、大腸がんと結びつく細菌の種類は研究ごとに異なりやすく、地域や対象者の属性、病歴によって結果が変わってきたといいます。

公開日: 2026年09月23日 06:15

木材廃棄物からナノセルロースを取り出し、土壌・排水処理・傷の治りを調べた研究 研究論文OpenAlexエジプト

木材廃棄物からナノセルロースを取り出し、土壌・排水処理・傷の治りを調べた研究

木材を加工する現場では、おがくずや削りくず、樹皮といった残りかすが大量に出ます。論文によれば、世界全体で年間およそ12億トンの廃棄物が発生し、加工される木材の20〜66%が製材や伐採の過程で廃棄物になると見積もられています。これらは燃やされたり埋め立てられたり、マルチ材や燃料といった価値の低い用途に…

公開日: 2026年09月23日 06:09

食品と飼料に潜むカビ毒(マイコトキシン)——複数同時汚染と気候変動を組み込んだリスク評価の整理 研究論文OpenAlex南アフリカ

食品と飼料に潜むカビ毒(マイコトキシン)——複数同時汚染と気候変動を組み込んだリスク評価の整理

カビ毒(マイコトキシン)とは、特定の糸状菌(カビ)がつくり出す有害な化合物のことです。著者らによれば、これまでに400種類以上が特定されており、そのうち健康や農業経済への影響が大きいものとして、アフラトキシン類、オクラトキシン類、ゼアラレノン、フモニシン類、そしてデオキシニバレノールやニバレノール、…

公開日: 2026年09月23日 06:06

海水から淡水へ――サクラマスの筋肉成分は季節でどう変わるか 研究論文OpenAlex

海水から淡水へ――サクラマスの筋肉成分は季節でどう変わるか

日本は温帯にあるため、サケ類の海面養殖は水温に強く制約されます。とくに宮崎県の沿岸は暖流が流れ、国内でもサケ養殖には厳しい水温条件にあたるため、海水での養殖期間は12月から4月ごろまでと短く限られます。そこで同県では、海水温が上がる前に魚を淡水の施設へ戻して飼育を続けるという、きわめて珍しい養殖方法…

公開日: 2026年09月23日 06:02

鉱山跡の土壌で育てたササゲへの天然放射性核種の移行を調べた研究 研究論文OpenAlexナイジェリア

鉱山跡の土壌で育てたササゲへの天然放射性核種の移行を調べた研究

ナイジェリアは、マメ科の作物であるササゲ(Vigna unguiculata)の世界最大の生産国であり消費国でもあります。著者らによれば、ナイジェリアの生産量はアフリカ全体の61%、世界全体の58%を占めており、ササゲは同国の食生活を支える重要な作物のひとつです。

公開日: 2026年09月23日 05:59