研究論文紹介記事一覧
発表された国内外の研究論文のうち「CC BY CC BY-SA CC0」ライセンスが付与され、内容が要約できる研究論文を紹介しています。その他、毎時収集した研究論文一覧を見る
腸内細菌が作る『胆汁酸』はディフィシル菌感染とどう関わるのか——食事との接点を探る研究解説
抗生物質を使った後に起こる下痢の中でも、クロストリディオイデス・ディフィシル感染症(CDI)は再発を繰り返しやすいことで知られています。腸内細菌のバランスが崩れることが再発の大きな要因とされていますが、その仕組みの中で近年注目されているのが「胆汁酸」という物質です。ルーマニアのグリゴレ・T・ポパ医科…
公開日: 2026年09月03日 07:33
地中海食は喫煙による「見た目の老化速度」を和らげるか——エピジェネティック時計を使った横断研究
年齢の割に体が老けている、あるいは若々しい——こうした「生物学的な老化の進み具合」を血液のDNAメチル化パターンから推定する手法が「エピジェネティック時計」です。近年はこの手法を使い、生活習慣が老化速度にどう影響するかを調べる研究が増えています。今回紹介する研究では、酸化ストレスの代表的な原因である…
公開日: 2026年08月31日 17:08
重症急性栄養不良から回復した子どものビタミンD状態を調査 ザンビア・ジンバブエでの横断研究
栄養不足が深刻な状態、いわゆる重症急性栄養不良(SAM)から回復しつつある子どもたちは、感染症への抵抗力が弱まったり、発達に影響が出たりすることが知られています。その背景にビタミンDの不足が関わっているのかどうかは、これまではっきりしていませんでした。プロス・ワンに掲載予定の今回の研究は、アフリカ南…
公開日: 2026年08月31日 14:36
EU「RELISH」プロジェクト、料理レシピを通じて欧州の食文化遺産を伝える広報・活用計画を改訂
料理のレシピは、単なる調理手順ではなく、地域の歴史や暮らしを伝える文化遺産としての側面を持っています。欧州連合(EU)が資金提供する研究プロジェクト「RELISH(Reframing European gastronomy Legacy through Innovation, Sustainabil…
公開日: 2026年08月31日 14:24
都市化するインドネシアの食卓:伝統食と加工食品はどう共存しているのか
経済発展が進む国々では、都市化とともに食のあり方が大きく変わり、それが心血管代謝疾患(心臓病や糖尿病など)の増加とも関わっていると考えられています。ただし、こうした食システムの変化は一様でも一直線でもなく、近代化が進む食環境の中で伝統的な食習慣が残り続けている地域も少なくありません。今回紹介する研究…
公開日: 2026年08月29日 13:27
天然に熟したバナナとカーバイド処理バナナ、香りの化学成分をGC-MSと電子鼻で比較した研究
店頭に並ぶバナナの中には、収穫後にカルシウムカーバイド(炭化カルシウム)を使って人工的に追熟を早めたものが存在すると言われています。より早く、より多くの利益を得るために追熟を人工的に促進する方法がしばしば用いられる一方で、品質や安全性への懸念も指摘されてきました。今回紹介する研究は、インドで栽培され…
公開日: 2026年08月29日 03:30
ミルクシスルとベニバナサルギアを加えたヨーグルト「THISAME」、嗜好性と成分を検証
非アルコール性脂肪肝疾患(NAFLD)は、食生活や代謝の状態と深く関わっていると考えられています。プロバイオティクスを含むヨーグルトの摂取は肝臓に関連する指標や代謝パラメータの改善と関連づけられてきたことから、機能性食品としての応用が注目されています。今回紹介する研究では、抗酸化性を持つ成分を含むと…
公開日: 2026年08月28日 02:44
重度肥満とテストステロン低下、OMAD断食・減量・トリゴネリン摂取後に総テストステロン値が上昇した症例報告
重度の肥満がある男性では、血液中のテストステロン濃度が低下していることがしばしば見られます。これは体組成やインスリン感受性、脂肪組織が持つホルモン分泌的な働きなど、複数の代謝因子が関係すると考えられています。今回紹介する論文は、重度肥満のある54歳男性1名について、食事パターンの変更や体重減少、そし…
公開日: 2026年08月28日 02:38
ミルクシスルと紅参を加えた機能性ヨーグルト「THISAME」、官能評価と栄養成分を調べた研究
非アルコール性脂肪肝疾患(NAFLD)は、食生活や代謝の状態と深く関わっていると考えられています。プロバイオティクスを含むヨーグルトは、肝機能に関わる指標や代謝パラメーターの改善と関連づけられてきたことから、機能性食品としての応用が期待される食品の一つです。今回紹介する研究では、抗酸化性を持つとされ…
公開日: 2026年08月28日 02:35
動物園の動物の食事に「食物繊維」は足りているか──野生の食生活を模す新たな指標をめぐる考察
動物園で飼育される動物たちは、野生の仲間と同じ種であっても、口にしている食事の中身は大きく異なることがあります。今回紹介する論文は、伴侶動物(ペット)や産業動物、そして動物園動物に共通してみられるある栄養素の不足に着目し、その栄養素こそが「野生の食事をどれだけ再現できているか」を測るものさしになりう…
公開日: 2026年08月28日 00:30
代替タンパク質の工場、どこに建てるべきか──立地決定の要因を調べた研究
植物由来肉や培養肉、微生物発酵によるタンパク質など、「代替タンパク質」と呼ばれる新しい食品の生産が世界的に注目されています。しかし、これらを作る工場をどこに建てるかという決定は、企業の商業的成功だけでなく、地域社会や環境にも大きな影響を及ぼします。今回紹介する研究は、食品加工施設の立地を決める際にど…
公開日: 2026年08月27日 05:31
診断前の血中ビタミンD濃度と前立腺がんの生存率の関連を調べた大規模統合解析
ビタミンDは骨の健康に関わる栄養素として知られていますが、がんとの関係についても長年研究が続けられてきました。これまでの研究では、血中のビタミンD濃度が高い男性ほど前立腺がんと診断されるリスクが高いという報告もあり、ビタミンDと前立腺がんの関係は単純ではないことが示唆されています。しかし、すでに前立…
公開日: 2026年08月23日 19:32