研究論文紹介記事一覧
発表された国内外の研究論文のうち「CC BY CC BY-SA CC0」ライセンスが付与され、内容が要約できる研究論文を紹介しています。その他、毎時収集した研究論文一覧を見る
GLP-1薬による体重減少、タンパク質摂取量の低下と『筋肉』への影響は?
近年、GLP-1(グルカゴン様ペプチド-1)受容体作動薬や、GIPとGLP-1の両方に作用するデュアル受容体作動薬が、2型糖尿病や肥満の治療薬として広く使われるようになりました。これらの薬剤は食欲を抑えることで大幅な体重減少をもたらすことが知られており、高齢者にも処方される機会が増えています。一方で…
公開日: 2026年08月23日 18:41
ルーマニアに自生するセイヨウジュウニヒトエ、香りと抗酸化性に着目した基礎研究
ハーブや野草の中には、まだ食品としての可能性が十分に調べられていない種が数多くあります。今回紹介する研究が注目したのは、シソ科の植物「セイヨウジュウニヒトエ(Ajuga reptans L.)」です。青紫の花を咲かせるこの植物は、ルーマニアの植物相に含まれるものの、これまであまり詳しく研究されてこな…
公開日: 2026年08月23日 18:34
465本の嚥下研究を分析してわかったこと──「食品のかたさ・とろみ」を扱う論文の現状とは
ものを飲み込む力、いわゆる「嚥下(えんげ)」は、加齢や病気によって弱まることがあり、食事の安全に直結する重要なテーマです。研究の現場では、液体のとろみや食品のかたさ(テクスチャー)を変えたときに嚥下がどう変化するかを調べる論文が数多く発表されてきました。今回紹介するのは、そうした研究そのものを一段上…
公開日: 2026年08月23日 06:29
肥満のなりやすさに関わる『FTO遺伝子』、脂肪組織の脂肪酸の質にも影響する?
「太りやすさは遺伝子で決まる」という話を聞いたことがある人は多いかもしれません。中でもFTO遺伝子は、肥満のリスクと関連することが知られている代表的な遺伝子です。では、この遺伝子の違いは、体にたまった脂肪そのものの『中身』にも影響するのでしょうか。今回紹介する研究は、この素朴な疑問に迫ったものです。
公開日: 2026年08月22日 11:36
葉緑体は食品原料になるのか──光合成器官の栄養価と食への応用可能性を探るレビュー
葉緑体といえば、学校の理科で「光合成を行う場所」として習った記憶がある人も多いのではないでしょうか。太陽の光エネルギーを、糖という化学エネルギーに変換する、植物にとって欠かせない小さな器官です。今回紹介するのは、この身近でありながら食品としてはほとんど意識されてこなかった葉緑体を、食品原料として活用…
公開日: 2026年08月22日 05:03
食事・腸内細菌・免疫・脳のつながりは加齢に伴う認知機能とどう関係するのか——最新レビュー論文を紹介
「腸は第二の脳」という言葉を耳にしたことがある方もいるかもしれません。近年の栄養神経科学の分野では、腸内細菌叢(腸内フローラ)が免疫系や脳の働きとどのように結びついているのかが注目されています。今回紹介する論文は、食事・腸内細菌・免疫・脳という4つの要素が加齢に伴う認知機能とどのように関わり得るかに…
公開日: 2026年08月22日 04:30
幼少期の砂糖摂取制限と成人期の不安・うつリスク:英国バイオバンクを用いたコホート研究
「幼い頃の食生活が、大人になってからの心の健康に影響するかもしれない」——そんな仮説を検証したユニークな研究が報告されました。手がかりとなったのは、かつて英国で実施されていた「砂糖配給制」です。第二次世界大戦後のイギリスでは食料が配給制となっており、砂糖もその対象でした。生まれた時期によって、人生の…
公開日: 2026年08月22日 04:29
カラシナの葉に豊富なタンパク質とポリフェノール、抗菌作用の可能性を報告する研究
カラシナ(Brassica juncea)は、独特の風味を持つ葉物野菜として世界各地で食べられている植物です。近年、こうした緑黄色葉野菜は単なる食材としてだけでなく、体に有用な成分を含む「機能性食品」としての側面からも研究が進んでいます。今回紹介する研究では、在来種のカラシナの葉を対象に、栄養成分や…
公開日: 2026年08月19日 01:34
とろみ調整食で栄養は本当に足りているのか?高齢者の嚥下障害と『摂取量ギャップ』を考える
飲み込みにくさ(嚥下障害)を抱える高齢者は、長期療養の現場で決して珍しくありません。誤嚥(食べ物や飲み物が気管に入ってしまうこと)を防ぐために、食事は「テクスチャー変更食(TMF)」と呼ばれる、とろみをつけたりペースト状にしたりした形態に調整されることがよくあります。国際的な基準であるIDDSI(国…
公開日: 2026年08月19日 01:28
被ばく後もがんリスクは変えられる? 生活習慣と放射線防護をめぐる考察論文を紹介
放射線に被ばくすると「がんになるリスクはもう決まってしまった」と感じてしまう方も少なくないかもしれません。しかし、その受け止め方は本当に正しいのでしょうか。2026年8月に学術誌『ラディエーション・アンド・エンバイロメンタル・バイオフィジックス』に掲載予定の論文は、放射線被ばく後のがんリスクは固定さ…
公開日: 2026年08月15日 19:26
キャロブ粉で作るグルテンフリーパスタ ― ヒヨコマメ・テフ配合に加えて食感や機能性は変わるのか
小麦アレルギーやセリアック病などの理由でグルテンフリーの食生活を送る人にとって、パスタは「食感が物足りない」「栄養バランスが偏りがち」といった悩みがつきものです。グルテンを含まない材料だけでコシのある麺を作るのは技術的に難しく、風味や食べ応え、さらには健康面での付加価値をどう高めるかは、食品研究の分…
公開日: 2026年08月14日 06:32
食料システムは目標を達成できるか——44指標で世界の進捗を評価した研究
「食」は健康だけでなく、環境や経済、社会の公正さにも深く関わっています。近年、各国や国際機関は食料システム(生産から流通、消費までの一連の仕組み)を持続可能な形に変えていこうという取り組みを進めてきました。しかし、こうした取り組みがどれだけ進んでいるのかを測る「共通のものさし」は、実はこれまで十分に…
公開日: 2026年08月12日 19:32