研究論文紹介記事一覧
発表された国内外の研究論文のうち「CC BY CC BY-SA CC0」ライセンスが付与され、内容が要約できる研究論文を紹介しています。その他、毎時収集した研究論文一覧を見る
葉緑体は食品原料になるのか──光合成器官の栄養価と食への応用可能性を探るレビュー
葉緑体といえば、学校の理科で「光合成を行う場所」として習った記憶がある人も多いのではないでしょうか。太陽の光エネルギーを、糖という化学エネルギーに変換する、植物にとって欠かせない小さな器官です。今回紹介するのは、この身近でありながら食品としてはほとんど意識されてこなかった葉緑体を、食品原料として活用…
公開日: 2026年08月22日 05:03
発酵食品は本当に安全か?―世界の研究をまとめて調べたレビュー論文
キムチ、ヨーグルト、味噌、チーズ、発酵ソーセージ…。発酵食品は世界中の食文化に根づき、健康志向の高まりとともにその栄養的・機能的な特性が注目されています。一方で、発酵という工程自体が食品の保存性や安全性を高めるとされる反面、微生物や化学物質によるリスクを心配する声も根強くあります。今回紹介する論文は…
公開日: 2026年08月22日 01:26
食料システムは目標を達成できるか——44指標で世界の進捗を評価した研究
「食」は健康だけでなく、環境や経済、社会の公正さにも深く関わっています。近年、各国や国際機関は食料システム(生産から流通、消費までの一連の仕組み)を持続可能な形に変えていこうという取り組みを進めてきました。しかし、こうした取り組みがどれだけ進んでいるのかを測る「共通のものさし」は、実はこれまで十分に…
公開日: 2026年08月12日 19:32
竹繊維は消化されにくいのに腸内細菌を活性化する? 消化と発酵を調べた研究
近年、食品にはさまざまな「食物繊維」が使われるようになっています。野菜や穀物由来のものだけでなく、竹の繊維も持続可能な食品原料として注目され、食品への配合が広がりつつあります。しかし、竹繊維が実際に人の消化管でどのように扱われ、腸内細菌にどう働きかけるのかは、これまで十分に調べられていませんでした。…
公開日: 2026年08月07日 01:31
貝殻が語る昔の食卓——ノルマンディー地方の遺跡が示す海産物利用の歴史
私たちが普段何気なく食べているムール貝やカキ、アサリの仲間。こうした海産物を、遠い昔の人々はどのように利用していたのでしょうか。フランス北西部・ノルマンディー地方の低地(バス・ノルマンディー)で発掘された遺跡からは、大量の貝殻をはじめとする海の生き物の痕跡が見つかっており、考古学者たちはこれらを手が…
公開日: 2026年08月05日 22:27
サワードウパンは血糖に良い?イースト発酵パンとの比較を調べたシステマティックレビュー
パンは私たちの食生活に欠かせない、炭水化物を多く含むエネルギー源です。炭水化物が豊富な食品は血糖値に影響を与えやすいと考えられていますが、実は「どんなパンか」によってその影響は異なるかもしれない、という指摘があります。中でも注目されてきたのが、パン酵母(イースト)ではなく乳酸菌などを使って長時間発酵…
公開日: 2026年08月04日 15:26
食品添加物のアルデヒド成分、細胞実験でレプチンの働きを弱める可能性 新研究
肥満は世界的な健康課題として知られていますが、その背景には食欲や代謝を調整するホルモン「レプチン」の働きが関わっていることをご存じでしょうか。レプチンは脂肪細胞から分泌され、脳に「満腹」の信号を伝える役割を担っていますが、このシグナルがうまく伝わらなくなる「レプチン抵抗性」が、肥満の一因として注目さ…
公開日: 2026年07月26日 03:39
キヌアと米で作るグルテンフリークスクス、栄養価を最適化する研究
クスクスといえば小麦から作られる粒状のパスタ食品として世界中で親しまれていますが、小麦を使う以上、グルテンを避けたい人にとっては選択肢になりません。近年、南米原産の穀物「キヌア」は必須アミノ酸をバランスよく含む優れた栄養価で知られていますが、クスクスのような伝統的な穀物加工食品への活用はまだ限られて…
公開日: 2026年07月12日 17:34
地中海式の食習慣・ライフスタイルと睡眠の質・不眠症の重さの関連は?10カ国4010人調査から
よく眠れないという悩みは、多くの人にとって身近なものです。睡眠は単に「何時間眠ったか」だけでなく、寝つきの良さ、途中で目が覚めないか、ぐっすり眠れた感覚があるかなど、いくつもの側面を持つ複雑な健康領域だと考えられています。そして、睡眠には生活習慣や心理的な状態、食事のとり方などさまざまな要因が関わっ…
公開日: 2026年07月04日 18:29
一さじのはちみつは、雨の記憶を持っている
ペルーのアマゾン奥地、ワヤガ川流域の森で、ある小さなハチが研究者の注目を集めています。針を持たないミツバチの一種で、体長はわずか数ミリ。2019年10月から2023年4月にかけて行われた調査で、このハチが生み出すはちみつの量が、季節ごとの降雨量と強く連動していることが報告されました(トロピカル・アン…
公開日: 2026年06月15日 10:36
植物食でポリフェノールはどう変わる?研究が示す新たな視点
毎日の食事に含まれる植物由来の成分が、体の中でどのように吸収されているのか——そんな素朴な疑問に、科学の光が当たり始めています。近年注目されているのがポリフェノール(植物が持つ色素や苦み・渋みのもととなる生理活性成分の総称)の摂取量と、食事スタイルの関係です。
公開日: 2026年05月29日 22:32