研究論文紹介記事一覧
発表された国内外の研究論文のうち「CC BY CC BY-SA CC0」ライセンスが付与され、内容が要約できる研究論文を紹介しています。その他、毎時収集した研究論文一覧を見る
ヤム芋の栄養と機能性成分を整理、農産業への活用可能性を探る総説
ヤム芋と呼ばれる作物をご存じでしょうか。Dioscorea属に含まれる塊茎作物で、熱帯・亜熱帯地域を中心に古くから栽培されてきました。日本でもヤマノイモ科の芋は馴染み深い食材ですが、世界的にはより多様な種が食用・産業用に利用されています。今回紹介する総説論文は、こうしたヤム芋のうちD. alata、…
公開日: 2026年09月10日 08:42
超加工食品をよく食べる人ほど、食品を捨てやすいのか?イタリア成人200人の調査から
「超加工食品(UPF)」という言葉を耳にする機会が増えています。スナック菓子や清涼飲料、即席麺のように、工業的な加工を経て作られる食品群を指す分類です。健康面での議論が多いUPFですが、今回紹介する研究はやや異なる角度からこのテーマに切り込んでいます。着目したのは「家庭で出る食品廃棄」との関係です。…
公開日: 2026年09月10日 08:30
国ごとの『食料の豊かさ』と認知症の関係は?109カ国のデータで探った研究
肥満や糖尿病といった代謝の病気が世界的に増えていることは広く知られていますが、こうした「食べ物が豊富にある環境」が脳の健康、とりわけ認知症とどう関わっているのかは、まだよくわかっていません。個人の食事内容と認知症リスクを結びつけた研究はこれまでにもありましたが、国全体としての「食料の入手しやすさ」と…
公開日: 2026年09月09日 06:34
多層栽培のジャガイモにLED補光を当てると何が起きるか——収量と成分をオミクス解析で追跡
温室の中でジャガイモを何段にも積み重ねて育てられれば、限られた面積でより多く収穫できます。しかし棚を重ねると下段には光が届きにくくなり、光合成が滞って生育が悪くなる恐れがあります。この課題に対して、イタリア・ナポリ・フェデリコ2世大学などの研究グループが、下段に赤色と青色のLEDで補光した場合、ジャ…
公開日: 2026年09月09日 05:32
カットリンゴの包装材料はポリフェノールをどう左右するか——環境負荷との両立を探る研究
スーパーで売られているカット済みのリンゴは、切ってから時間が経つと切り口が茶色くなったり、風味が落ちたりします。これは酸素に触れることで酵素が働き、リンゴに含まれるポリフェノールが変化してしまうためです。一方で、包装材料には食品を守る役割だけでなく、廃棄後の環境負荷という側面もあります。イタリア・サ…
公開日: 2026年09月07日 04:48
枯草菌の脂質ペプチドに、細胞保護と抗菌の二面性 国際研究が分子レベルで解析
食品の保存性を高めたり、健康に役立つ機能性成分を微生物から見つけ出す研究は、天然由来の添加物や機能性食品素材への関心の高まりとともに進んでいます。今回紹介する研究は、バチルス属(Bacillus)の菌が作り出す『リポペプチド(脂質とペプチドが結合した化合物)』という物質に着目し、その細胞への影響や抗…
公開日: 2026年09月07日 03:31
アフリカの伝統発酵食品に微生物の力でビタミンB2を補う研究
アフリカ各地には、穀物や豆などを原料にした伝統的な発酵食品が数多くあります。こうした家庭発酵食品は主食として日常的に食べられていますが、地域によってはビタミンB群、とりわけビタミンB2(リボフラビン)の摂取不足が課題として指摘されています。今回紹介する研究は、発酵に使われる微生物そのものの働きを利用…
公開日: 2026年09月06日 21:25
遠くの国ほど高く売れるチーズ、その常識は「食文化の近さ」で変わる――イタリア産チーズ輸出の実証研究
貿易の世界には昔からよく知られた現象がある。同じ企業が同じ商品を輸出していても、輸送先が遠い国になるほど、輸送費や保険料を差し引いた本体価格(FOB価格)自体が高くなる傾向があるというものだ。運賃が上乗せされるからではなく、価格そのものが遠方向けに引き上げられているという点がポイントで、これまでは品…
公開日: 2026年09月05日 20:32
紙とセンサーで飲料中のポリフェノール量を測る―市販茶とジュースでの検出技術を検証
お茶や果汁飲料に含まれる没食子酸は、植物由来のポリフェノールの一種で、飲料の品質や保存状態を評価する指標として注目されることがある成分です。こうした成分を測るには通常、高価な分析機器と専門的な前処理が必要になりますが、今回紹介する研究では、紙と小型の電気化学センサーを組み合わせた、より手軽な測定方法…
公開日: 2026年09月05日 19:43
レンズ豆の種皮とトリトルデウム小麦を使った伝統菓子タラッリの機能性向上を検証した研究
タラッリは、南イタリア・プーリア地方などで親しまれてきたリング状の焼き菓子で、小麦粉をベースにシンプルな配合で作られる伝統食品です。近年、こうした伝統的な焼き菓子に、通常は廃棄されがちな農産物の副産物や、機能性が注目される代替穀物を組み合わせることで、栄養価や香り、食感を高めようとする研究が進められ…
公開日: 2026年09月05日 14:25
リンゴ果皮とレモン繊維をクラッカーに配合すると、ポリフェノールの損失を抑えられる可能性
果物や野菜を加工する際に出る皮や芯などの副産物には、まだ活用しきれていない栄養素が残っていることがあります。イタリア原産のリンゴ品種「アヌルカ」の果皮もそのひとつで、食物繊維やポリフェノール(フェノール化合物)を豊富に含むことが知られています。乾燥させて粉末にすれば、パンや焼き菓子などの栄養価を高め…
公開日: 2026年09月05日 05:28
子宮内膜症と腸内細菌の関係:エストロゲン代謝と食事成分をめぐる最新レビュー
子宮内膜症は、本来子宮の内側にあるはずの組織が卵巣や骨盤の腹膜、腸などに異所性に生着してしまう慢性の炎症性疾患です。世界保健機関(WHO)が2025年に更新した推計によると、生殖年齢の女性の約10%、世界で約1億9000万人がこの病気を抱えているとされ、慢性骨盤痛や月経困難症、性交痛、不妊の主要な原…
公開日: 2026年09月05日 02:36