研究論文紹介記事一覧
発表された国内外の研究論文のうち「CC BY CC BY-SA CC0」ライセンスが付与され、内容が要約できる研究論文を紹介しています。その他、毎時収集した研究論文一覧を見る
巨大な野生ニンジンは薬になるか? アルジェリア産Daucus carota subsp. maximusの成分と機能性を調べた研究
ニンジンといえば食卓でおなじみの野菜だが、その野生種の中には食用のニンジンとは姿形も性質も異なるものが存在する。今回紹介する研究が対象とした「Daucus carota subsp. maximus」は、セリ科に属する二年生植物で、アルジェリアに自生する野生ニンジン亜種の中でも最大級の大きさを持つと…
公開日: 2026年09月02日 09:38
トルコに自生するシソ科植物Stachys germanicaに、ポリフェノールと抗酸化・酵素阻害作用を確認――LC-MS/MSで主要成分も特定
「ダウンティー」や「マウンテンティー」として親しまれてきたシソ科の植物、Stachys属(イヌゴマ属)には、伝統的に様々な薬効が言い伝えられてきました。この属はトルコ国内だけで90種以上が確認され、その約47%が固有種というほど多様性に富むグループです。イランの民間療法では、Stachys germ…
公開日: 2026年09月02日 09:33
ヤギに水素水を与えると乳の成分は変わるのか——初乳・常乳のペプチドを分析した研究
牛乳や山羊乳には、消化の過程でたんぱく質が分解されてできる『生理活性ペプチド』と呼ばれる小さな断片が含まれていることが知られています。その中には、血圧に関わる酵素の働きを妨げる『ACE阻害活性』を持つものがあり、食品分野での研究対象になってきました。今回紹介する研究では、ヤギに水素を溶かし込んだ水(…
公開日: 2026年09月02日 06:36
サンザシの健康成分、消化されるとどう変わる? 模擬消化実験で見えた変化
サンザシ(Crataegus属)の実は、ポリフェノールを豊富に含む果実として知られ、抗酸化作用や糖質分解酵素を抑える働きがこれまでの研究で報告されてきました。しかし、果実そのものに含まれる成分量が多くても、実際に口から取り込んで消化される過程でその成分がどれだけ体内で利用できる状態を保つかは、また別…
公開日: 2026年09月02日 03:34
ヒマワリ由来タンパク質を発酵で活かす:2種の微生物が生む栄養・機能面の変化とは
ヒマワリの種子から油を搾った後に残る「脱脂ヒマワリミール」は、タンパク質を豊富に含みながらも、これまで人の食用としてはあまり注目されてこなかった副産物です。この研究では、そのタンパク質抽出物を微生物によって発酵させることで、栄養価や機能性がどのように変わるのかを調べています。食品廃棄物や副産物を有効…
公開日: 2026年08月31日 20:30
乳酸菌は水耕栽培レタスの生育と栄養価を高めるか——3菌株の比較研究
野菜づくりの世界では近年、化学肥料に頼りすぎずに収量や品質を高める手段として「微生物バイオスティミュラント」への関心が高まっています。植物の根に有用な微生物を与えることで、栄養の吸収やストレス耐性を助けようという発想です。これまでこの分野では根圏微生物(PGPR)と呼ばれるBacillus属やPse…
公開日: 2026年08月31日 19:36
ジャガイモの新芽(マイクログリーン)に抗酸化成分はどれくらい?トルコの研究チームが基礎データを測定
ジャガイモといえば土の中で育つ「イモ」を食べる作物というイメージが強いですが、種イモから出たばかりの若い芽(マイクログリーン)を食用として活用できないかという研究が報告されました。マイクログリーンとは、発芽してごく初期の段階で収穫する野菜の新芽のことで、ブロッコリーやバジル、ラディッシュなど様々な植…
公開日: 2026年08月31日 18:28
オレガノの真正性をどう見分けるか:多元素分析でオリーブ葉混入を検出する試み
オレガノ(Origanum vulgare)は料理に欠かせない香草として高い価値を持つ一方、乾燥・粉砕された状態では見た目から植物種を識別することが難しくなり、経済的動機による混入(別の安価な植物を混ぜて量を水増しする不正)の標的になりやすいとされています。今回紹介する研究は、こうしたオレガノの真正…
公開日: 2026年08月28日 12:35
アダナ地方の産地でヒジャズザクロの色や抗酸化成分はどう違う?トルコの研究
ザクロ(Punica granatum L.)は栄養価の高さと生理活性成分の豊富さから、古くから世界各地で親しまれてきた果物です。トルコはインド、イラン、中国などと並ぶ主要な生産国のひとつで、年間およそ65万トンが生産されているとされています。地中海沿岸、エーゲ海、南東アナトリアといった地域が主な産…
公開日: 2026年08月27日 07:32
大豆粕を発酵タンパク質源に置き換えると乳牛の乳量や乳質はどう変わるか
乳牛の飼料には、タンパク質源として大豆粕(ダイズを搾油したあとに残る粕)が広く使われています。一方で、大豆粕以外のタンパク質源を活用できれば、飼料設計の選択肢を広げられる可能性があります。今回紹介する研究は、酵母で発酵させた蒸留粕由来のタンパク質源(論文中ではFPSと表記)を使い、大豆粕の一部を置き…
公開日: 2026年08月27日 02:29
AIチャットボットは肝硬変患者の食事プランを個別化できるか?管理栄養士との比較研究
近年、ChatGPTのような対話型AIに健康や食事の相談をする人が増えています。手軽に栄養アドバイスが得られる一方で、実際の治療現場で使われている専門的な「医療栄養療法」と同じレベルの個別対応ができるのかは、まだよくわかっていません。今回紹介する研究は、肝臓の機能が大きく低下した「非代償性肝硬変」で…
公開日: 2026年08月25日 23:37
コロナ禍で血糖値やコレステロール値は変わった?大規模検査データからみえてきたこと
新型コロナウイルス感染症(COVID-19)のパンデミックは、外出の制限や生活リズムの変化など、私たちの暮らし方に大きな影響を与えました。こうした生活の変化は、体を動かす機会や食事の内容にも及んだと考えられますが、それが実際に体の中の数値、たとえば血液検査でわかる血糖値やコレステロール値にどう表れた…
公開日: 2026年08月25日 22:32