研究論文紹介記事一覧
発表された国内外の研究論文のうち「CC BY CC BY-SA CC0」ライセンスが付与され、内容が要約できる研究論文を紹介しています。その他、毎時収集した研究論文一覧を見る
赤身肉・加工肉を減らす食生活への移行が英国の健康にもたらす影響を試算した研究
肉の摂取を減らし、植物性の食品を増やすことは、慢性疾患の予防と環境面の持続可能性という二つの観点から、ヨーロッパ各国で優先課題とされています。これまでの研究でも、政策による働きかけが人々の食のパターンを肉の削減目標に近づけうることは示されてきました。しかし研究チームによれば、そうした食の変化が実際に…
公開日: 2026年09月18日 09:37
考古学における「非定形炭化物」の研究手順を国際的に統一する試み
考古学の一分野に、遺跡から出土した植物の遺存体を調べる考古植物学があります。従来この分野では、種子や果実、木炭、脱穀のときに出る殻や茎といった、形がはっきり残っている材料が主に研究されてきました。しかし論文によると、実際の試料にはそれ以外に、炭になった有機物(ときには無機物を含む)の破片が含まれてお…
公開日: 2026年09月17日 12:19
インドネシアの「ブルーフード」消費——誰が、どれだけ食べているのか
「ブルーフード」とは、海や川、湖など水の中で採れる動物や植物を指す言葉です。魚介類のほか、海藻なども含まれます。研究チームは、こうした水産由来の食品が、良質なたんぱく質だけでなく微量栄養素やオメガ3脂肪酸を供給するため、低・中所得国の栄養不足を改善する力を持つと説明しています。一方で、産地や季節、価…
公開日: 2026年09月16日 06:40
世界の水田から出るメタン、60年で3倍に — 一方で「コメ1キロあたり」の排出は低下
メタンは二酸化炭素に次いで地球温暖化に寄与する気体で、論文によれば、これまでの世界平均地上気温の上昇に0.5℃以上分を寄与してきたとされています。大気中にとどまる期間が9〜12年と比較的短い一方、20年の時間スケールでみた温暖化への影響は二酸化炭素の84倍とされ、排出を抑えることが近い将来の気候対策…
公開日: 2026年09月15日 09:34
アスタキサンチンの供給源によって変わる大西洋サケの粘膜と健康――飼料試験の報告
養殖される大西洋サケ(Salmo salar)の飼料には、赤い色素であるアスタキサンチンが加えられます。この色素には化学的に合成されたものと、微細藻類ヘマトコッカス・プルビアリス(Haematococcus pluvialis)に由来する天然のものがあります。研究チームは、同じ色素でも供給源が違えば…
公開日: 2026年09月14日 22:10
ヨルダンの2型糖尿病患者における食事由来ビタミンDと血糖コントロールの関連を調べた横断研究
2型糖尿病は、インスリンの分泌不足や効きにくさ(インスリン抵抗性)によって血糖値が高い状態が続く慢性の代謝疾患です。著者らによれば、ヨルダンでの2型糖尿病の割合は世界平均を上回り、とくに中高年で公衆衛生上の大きな課題になっています。同時に、ヨルダンではビタミンD不足も広くみられ、その背景として日光を…
公開日: 2026年09月14日 21:21
亜麻仁を与えた鶏の肉と卵に、植物ポリフェノール抽出物を加えると何が変わるか
鶏の肉や卵にオメガ3系脂肪酸を多く含ませたいという消費者の関心が高まっており、その手段として飼料への亜麻仁(フラックスシード)の添加が広く用いられています。亜麻仁はα-リノレン酸を豊富に含む油糧種子で、鶏はこれを体内でEPAやDHAといった長鎖脂肪酸へ変換できると報告されています。
公開日: 2026年09月14日 17:47
遺伝的な体質と食事の糖質・脂質の摂り方は、肥満とどう関わるか——スリランカの成人を対象とした調査
肥満のなりやすさには、生まれ持った遺伝的な体質と、日々の食事の両方が関わると考えられています。ただし、その二つがどのように組み合わさって影響するのか——いわゆる「遺伝と食事の相互作用」——については、地域によって分かっていることの量に差があります。
公開日: 2026年09月14日 15:11
2050年の暮らし方を「時間の使い方」から考える研究
この研究は、私たちが一日の時間をどう使っているかという視点から、暮らしが生み出す温室効果ガス排出と、そこから得られる満足感の両方を捉えようとしたものです。著者らは、時間の使い方の分析が、暮らしの排出量とその暮らしの心地よさを理解するうえで、直感的で分かりやすい方法だと位置づけています。
公開日: 2026年09月14日 01:12
食の文化と「食がもつ文化的価値」は同じか——ギリシャと英国での聞き取り調査
著者らは、スーパーマーケット以外の流通経路である「オルタナティブ・フード・ネットワーク(AFN)」と、そこで事業を営む中小企業が、人々を食と、そして食を介して他者と結び直す役割を果たしうるのかを検討しました。あわせて、食に関わる文化的価値がどのように生まれるのかを問い、地域や国としての「食の文化」が…
公開日: 2026年09月14日 01:07
代謝の乱れと食事要因は膵臓がんのリスクとどう関わるか——既存レビューを束ねた検証
膵臓は、消化を助ける酵素を出す働きと、インスリンなどのホルモンで血糖を調節する働きをあわせもつ臓器です。この組織ががん化したものが膵臓がんで、著者らは、進行が速く予後が悪い悪性腫瘍だと説明しています。診断の時点で手術による切除が可能な段階にある患者は2割に満たず、多くはすでに局所進行や転移をきたして…
公開日: 2026年09月13日 22:07
酵母の細胞に閉じ込めた精油でハムを保存する — 天然素材による食品保存の新しい試み
食品の廃棄は現代社会の大きな課題であり、その一因が微生物による腐敗です。論文の著者らは、合成の化学保存料に対する消費者の不安が高まるなかで、代わりとなる天然素材が求められている状況を出発点としています。候補として注目されているのが精油(エッセンシャルオイル)で、植物から得られる香りの成分を多く含み、…
公開日: 2026年09月13日 20:58