研究論文紹介記事一覧
発表された国内外の研究論文のうち「CC BY CC BY-SA CC0」ライセンスが付与され、内容が要約できる研究論文を紹介しています。その他、毎時収集した研究論文一覧を見る
ナマズの皮を保存料の運び手に――魚の食品ロス削減を目指す可食性コーティングの研究
魚をさばいたときに出る皮は、多くの場合そのまま廃棄されてしまいます。しかし近年、こうした水産加工の副産物を有効活用しようという研究が世界的に進められています。今回紹介するのは、ナマズの皮膚から作られる「ゼラチン」を使い、生のナマズの切り身(フィレ)を冷蔵保存する際の品質や保存性を高められないかを調べ…
公開日: 2026年07月27日 23:33
脊髄損傷・障害のある人の栄養研究、何が測られてきたのか——195件の研究を整理したスコーピングレビュー
脊髄損傷や脊髄の障害(SCI/D)を抱える人は、体重管理や代謝の変化など、栄養に関わるさまざまな健康上の課題に直面しやすいとされています。こうした課題に対応するためには、まず「これまでの研究で栄養状態のどんな側面がどのように測定されてきたのか」を把握することが欠かせません。しかし研究ごとに注目するア…
公開日: 2026年07月27日 05:29
米の農薬残留、洗浄と調理でどこまで減らせる? 品種別に調べた研究
お米は炊く前に研いだり、時には浸水させたりと、下ごしらえの過程がある食品です。こうした調理の工程が、もし米に残っている農薬の量を減らす効果を持っているとしたら――そんな視点から行われた研究が、学術誌「フード・アディティブス・アンド・コンタミナンツ パートA」に2026年07月に掲載予定です。農業や家…
公開日: 2026年07月27日 02:27
チョコレートとキャラメルに乳製品を配合すると何が変わる? 品質と好まれ方を調べた研究
チョコレートやキャラメルといったお菓子に、通常とは違う乳製品原料を加えたら、味や食感、そして食べる人の好みはどう変わるのでしょうか。今回紹介するのは、乳タンパク質を多く含む粉末原料や、乳製品づくりの過程で生まれる副産物を、チョコレートとキャラメルに取り入れて、その品質と消費者の受け入れやすさを調べた…
公開日: 2026年07月27日 01:28
若い女性の「調理頻度」は何で決まる?食リテラシーを測るアンケート調査から
忙しい毎日の中で、自炊をするかどうかは人によって大きく異なります。家庭で調理した食事を食べる頻度が高いほど食生活の質が良い傾向にあると言われていますが、では「どんな要因が調理の頻度を左右するのか」については、まだわかっていないことが多くあります。今回紹介する研究は、食や食品に関する知識・行動を測る「…
公開日: 2026年07月26日 02:29
地中海食やDASH食は肥満・糖尿病・心血管疾患のリスクとどう関わるのか——食事パターンに関する最新レビュー
「何を食べるか」は健康に関わる話題として、これまでも数えきれないほど取り上げられてきました。特定の食品や成分の効果を調べる研究は多いですが、実際に私たちが日々口にしているのは単一の食品ではなく、複数の食品が組み合わさった『食事パターン』です。今回紹介する論文は、地中海式食事やDASH食といった代表的…
公開日: 2026年07月24日 02:34
「魚をたくさん食べる南アジア」で心血管代謝リスクが高いのはなぜか―論文紹介
魚は心臓や血管の健康によいとされ、特に脂の多い魚を日常的に食べる沿岸地域の集団では、その恩恵が知られています。ところが南アジアでは、世界でも屈指の魚介類消費量を誇るにもかかわらず、欧州の集団であれば病気のリスクが上がるとされる体格指数(BMI)よりもかなり低い段階から、心血管代謝系(心臓病や糖尿病な…
公開日: 2026年07月21日 20:27
HIV陽性男性の腸内環境を調べる:短鎖脂肪酸と脂質代謝の関係とは
私たちの腸には無数の細菌がすみ着いており、食べ物を分解する過程で「短鎖脂肪酸(SCFA)」と呼ばれる物質を作り出しています。この短鎖脂肪酸は、体のエネルギー代謝や健康状態と深く関わっていると考えられている物質です。今回紹介する研究は、抗レトロウイルス療法(HAART)を受けているHIV陽性の男性たち…
公開日: 2026年07月18日 17:42
慢性膵炎の腹痛に食事療法で介入する試み──空腸栄養と成分栄養食の可能性を探る総説
慢性膵炎は、膵臓に慢性的な炎症が続くことで、つらい腹痛や食後の症状悪化、さらには栄養不良までも引き起こすことがある病気です。治療といえば痛み止めの使用や、膵臓が作る消化酵素を薬で補う『酵素補充療法』が中心に行われてきました。しかし今回紹介する総説では、少し違う切り口から――『そもそも膵臓を刺激しすぎ…
公開日: 2026年07月18日 17:37
都市化が腸内細菌に与える影響、南アジア10地域の調査からわかったこと
私たちの腸には無数の細菌が棲んでおり、これらは「腸内マイクロバイオーム」と呼ばれ、食事や生活習慣の変化に応じて変わることが知られています。近年、農村部から都市部への移住のような大きな生活の変化(都市化)が、腸内細菌にどのような影響を与えるのかが注目されていますが、こうした反応が地域や文化が異なっても…
公開日: 2026年07月17日 00:34
コチュジャンが大腸がんモデルマウスで腫瘍抑制に関与か——腸内細菌の多様性回復に頼らない仕組みを報告する研究
キムチや味噌のような発酵食品と腸の健康との関係は、これまでも多くの研究者の関心を集めてきました。腸内細菌が作り出す「短鎖脂肪酸(SCFA)」は、大腸の壁を健やかに保ったり、炎症を抑えたりするうえで重要な役割を果たすとされています。そして大腸がんでは、こうしたSCFAの働きやそれを感知する受容体(GP…
公開日: 2026年07月15日 14:32
ホウレンソウの根の育ちを助ける『バイオスティミュラント』、効果は品種しだい? 温室実験からの報告
野菜の栽培では、土や培地に施す肥料だけでなく、植物の生育を助ける「バイオスティミュラント」と呼ばれる資材が近年注目されています。海藻由来の抽出物やフミン酸をベースにした製品は、根の働きや養分の吸収を高める目的で商業的に広く使われていますが、実際にどの程度、どんな作物に効果があるのかは、作物や品種ごと…
公開日: 2026年07月14日 19:28