研究論文紹介記事一覧
発表された国内外の研究論文のうち「CC BY CC BY-SA CC0」ライセンスが付与され、内容が要約できる研究論文を紹介しています。その他、毎時収集した研究論文一覧を見る
副産物ココナッツ果肉から作る「ココナッツフラワー」、魚肉ソーセージの新素材になるか
ココナッツミルクを作る過程では、しぼった後の果肉が大量に残ります。この残渣は、多くの場合廃棄されてしまう副産物ですが、乾燥させて粉状に加工すれば「ココナッツフラワー」として食品に活用できる可能性があります。今回紹介する研究は、このココナッツフラワーを魚肉ソーセージ(ティラピアを使用)に加える機能性素…
公開日: 2026年07月22日 23:30
発酵キャベツ由来の乳酸菌が作る短鎖脂肪酸、パーキンソン病モデル魚で神経保護の可能性を示唆
パーキンソン病は、脳内のドーパミン神経細胞が徐々に失われていくことで運動機能などに支障が出る、進行性の神経変性疾患です。近年の研究では、酸化ストレスや脳の炎症に加えて、腸内細菌のバランスの乱れ(ディスバイオシス)がこの病気の進行に関わっている可能性が指摘されており、「腸と脳が互いに影響し合う」という…
公開日: 2026年07月22日 15:29
「栄養精神医学」とは何か——食事とメンタルヘルスの関係を扱う研究分野を紹介する論文
近年、「何を食べるか」が気分や心の健康にどう関わっているのかという話題をよく耳にするようになりました。こうしたテーマを扱う研究領域は「栄養精神医学(Nutritional Psychiatry)」と呼ばれ、食事の内容とうつ症状や不安といった精神的な状態との関連性を探る分野として注目されています。今回…
公開日: 2026年07月22日 03:28
発酵肉・発酵水産食品を見直す——伝統食品が『機能性食品』として再注目される理由
ハムやサラミ、塩辛や魚醤など、世界には肉や魚介類を発酵させてつくる伝統食品が数多く存在します。もともとは冷蔵技術のない時代に食品を長く保存するための知恵でしたが、近年は「発酵」がもたらす独特の風味や健康面での可能性が改めて注目され、世界的な食品市場でも存在感を増しているといいます。今回紹介する総説論…
公開日: 2026年07月21日 18:34
未熟ジャックフルーツ粉入りチャパティ、前糖尿病の人の食後血糖に関する研究
チャパティはインドや南アジアで日常的に食べられる全粒粉の薄焼きパンです。主食として食べられる機会が多いだけに、血糖値への影響が気になる人も多い食品といえます。今回紹介する研究では、まだ熟していない「未熟ジャックフルーツ」を粉にしてチャパティに混ぜ込み、前糖尿病(糖尿病の一歩手前とされる状態)の人を対…
公開日: 2026年07月20日 00:28
南インドの発酵シコクビエ飲料「ケルヴァラグ・クーズ」、高齢者への聞き取りで伝統の知恵を記録
インドには、地域に根ざした発酵食品が数多く存在します。今回紹介する研究は、南インド・タミル・ナードゥ州で古くから飲まれてきた「ケルヴァラグ・クーズ」という発酵飲料に着目したものです。原料となるシコクビエ(インドでは「ラギ」と呼ばれる)は、ミネラルやカルシウムが豊富な穀物として知られ、消化のよさから「…
公開日: 2026年07月19日 21:28
生鮮食品はなぜ届かなくなるのか——デジタル技術でサプライチェーンの弱点を補う可能性を探る研究
スーパーに並ぶ牛乳や肉、魚介類。これらの生鮮食品が私たちの手元に届くまでには、生産者から加工、輸送、保管、販売に至る長い「サプライチェーン」があります。しかし近年、技術的なトラブルや需要の急な変動、設備の故障、人手不足など、さまざまな要因でこの流れが滞ることが増えていると指摘されています。生鮮食品は…
公開日: 2026年07月17日 13:40
未利用の野菜「オオトゲウリ」に隠れた栄養価とは?46系統の比較から見えた育種のヒント
インドの食卓に古くから親しまれてきながら、栄養面での研究があまり進んでいなかった野菜がある。ウリ科の「オオトゲウリ(Trichosanthes dioica Roxb.)」だ。緑色の細長い実をつけるこの野菜は、実は栄養価が高い可能性を秘めていながら、これまで「未利用(underutilized)」な…
公開日: 2026年07月17日 01:35
都市化が腸内細菌に与える影響、南アジア10地域の調査からわかったこと
私たちの腸には無数の細菌が棲んでおり、これらは「腸内マイクロバイオーム」と呼ばれ、食事や生活習慣の変化に応じて変わることが知られています。近年、農村部から都市部への移住のような大きな生活の変化(都市化)が、腸内細菌にどのような影響を与えるのかが注目されていますが、こうした反応が地域や文化が異なっても…
公開日: 2026年07月17日 00:34
非熱処理技術でプロバイオティクスの生存性は高められるか——食品中での安定性を検証したレビュー研究
ヨーグルトや発酵飲料などに含まれる「プロバイオティクス」(腸内環境などに関わるとされる生きた微生物)は、製造・保存の過程で数が減ってしまうことが課題とされています。加熱処理は殺菌や品質保持に役立つ一方で、生きた菌自体にはダメージを与えやすいこともあり、近年は加熱を伴わない「非熱処理技術」を使って菌の…
公開日: 2026年07月14日 15:30
絶滅危惧種ナマズClarias magurの養殖、プロバイオティクス菌で成長や免疫に変化 研究報告
魚の養殖現場では、病気の予防や成長促進のために「プロバイオティクス」と呼ばれる有用微生物を飼料に添加する試みが広がっています。今回紹介するのは、インドに生息するナマズの一種「Clarias magur(クラリアス・マグール)」を対象に、特定の菌株を飼料に加えることでどのような変化が起きるかを調べた研…
公開日: 2026年07月12日 07:29
コメの鉄・亜鉛を高める『優良ドナー品種』とは? 有機・無機栽培で探る栄養強化イネ研究
世界の多くの地域で主食となっているコメですが、精米には鉄分や亜鉛といった微量栄養素があまり多く含まれていないことが知られています。鉄や亜鉛の不足は、コメを主食とする地域で栄養面の課題として指摘されており、品種改良によってコメ自体に含まれる鉄・亜鉛の量を高める『バイオフォーティフィケーション(生物学的…
公開日: 2026年07月12日 04:49