研究論文紹介記事一覧
発表された国内外の研究論文のうち「CC BY CC BY-SA CC0」ライセンスが付与され、内容が要約できる研究論文を紹介しています。その他、毎時収集した研究論文一覧を見る
ルイボスを使った下味が豚ロースの酸化と味わいに与える影響を調べた研究
肉を加熱すると、肉に含まれる脂質が酸素と反応して変化する「脂質酸化」が進みます。この変化は、風味の劣化などにつながるものとして食品の分野で注目されてきました。酸化を抑えるために合成の保存料が使われることがありますが、植物由来の天然素材で代わりになるものを探す試みが続いています。
公開日: 2026年09月15日 06:15
乾燥地に育つ草本リギウム・スパルツムのフェノール成分を調べた研究
研究チームは、地中海地域の乾燥・半乾燥地に広く分布する多年生のイネ科植物リギウム・スパルツム(Lygeum spartum L.)を対象に、その化学成分と生物活性を調べました。この植物は砂質土壌を安定させて侵食や砂漠化を抑える生態学的な役割を担い、丈夫な繊維から飼料や編み細工にも使われてきましたが、…
公開日: 2026年09月15日 05:22
腸の炎症を鎮める方向へ――細菌とω-3脂肪酸を組み合わせた発酵物を、潰瘍性大腸炎患者の組織で試した研究
潰瘍性大腸炎(かいようせいだいちょうえん)は、大腸の粘膜に慢性的な炎症が続く病気で、クローン病などとともに炎症性腸疾患(IBD)と総称されます。論文によれば、IBDは世界で680万人が罹患しており、サリチル酸製剤やステロイドが第一選択の治療として使われてきましたが、これらは病気の自然経過そのものを変…
公開日: 2026年09月14日 19:29
子どもの食事パターンと血液中の代謝物との関連を調べた研究
食事の内容を客観的にとらえる方法として、血液などに含まれる多数の代謝物(体内で食べ物や物質が分解・合成される過程で生じる小さな分子)をまとめて測る「メタボロミクス」という手法が注目されています。研究チームは、この手法が食事摂取や栄養に関連する健康リスクを客観的に評価する有望な方法になり得ると述べてい…
公開日: 2026年09月14日 18:44
グルテンフリーのソルガムパンを乳酸菌の多糖で改良する試み
小麦を避ける必要がある人向けのグルテンフリー食品は需要が高まっている一方で、食物繊維やたんぱく質が少なく、血糖値を上げやすいという課題が指摘されてきました。研究チームは、乾燥に強く食物繊維や機能性成分を多く含む雑穀ソルガム(モロコシ)に注目し、これをグルテンフリーのパンづくりに活かす方法を検討しまし…
公開日: 2026年09月14日 17:09
尿中の細胞外小胞に含まれるmiRNAと終末糖化産物との関連を調べた研究
超加工食品が広く食べられるようになったことで、終末糖化産物(AGEs)への曝露が増えていると考えられています。AGEsは、食品の加工や加熱の過程などで生じる物質で、体内では酸化ストレスや慢性的な軽度の炎症を引き起こす主要な仲介役とされています。
公開日: 2026年09月14日 16:51
「自分は健康的に食べている」という感覚は何に支えられているのか——イタリアの成人1,000人を対象とした調査
普段の食生活について「自分はわりと健康的に食べているほうだ」と感じている人は少なくありません。しかし、その自己認識が実際の食べ方とどこまで一致しているかは、必ずしも明らかではありません。研究チームは、この「自己認識」と「実際の行動」の間にある隔たりを重要な空白と位置づけ、そこに焦点を当てました。
公開日: 2026年09月14日 02:57
高カロリーな「超加工食品」は、頭の中でより鮮やかに味わわれる——イタリア語話者99人を対象とした食べ物の言葉の実験
私たちが「ポテトチップス」や「りんご」といった言葉を目にしたとき、頭の中では単に辞書的な定義が呼び出されているわけではないかもしれません。「身体化認知(グラウンデッド・コグニション)」と呼ばれる考え方によれば、概念は、過去に経験した感覚や身体運動の一部が部分的に再現されることによって предста…
公開日: 2026年09月14日 02:44
肥満のある成人における三つの食事法と鉄の代謝——地中海食・ケトン食・間欠的断食を比較した系統的文献レビュー
肥満は世界で6億5000万人を超える成人に及ぶ健康課題です。著者らはその一方で、食事から十分な、あるいは過剰なほどのエネルギーを摂っている人々のあいだで、標準体重の人に比べて鉄不足が多いという「逆説」に注目しました。論文によれば、この鉄不足は食事から摂る鉄の量の違いでは説明できず、慢性的な軽度の炎症…
公開日: 2026年09月13日 23:33
生分解性マルチと紙マルチは加工用トマトの収量・品質・水生産性をどう変えるか——地中海地域の2年間の圃場試験
農業は世界の淡水取水量のおよそ7割を占めており、2050年に向けた人口と食料需要の増加は水資源への負担をさらに強めると予測されています。論文はこうした状況を出発点に、干ばつが起こりやすい地中海地域に注目しています。加工用トマトは1作期あたりおよそ400〜600ミリメートル(1ヘクタールあたり4,00…
公開日: 2026年09月13日 21:41
天然色素を守る「分子のカプセル」——シクロデキストリン活用研究の総説
食品の着色料として、合成色素ではなく植物などに由来する天然色素を求める声が高まっています。著者らは、消費者が原材料表示の分かりやすさや自然由来であることを重視するようになった背景に加え、天然色素の多くが色をつける働きだけでなく生理活性をもつ点にも関心が集まっていると整理しています。
公開日: 2026年09月13日 21:25
ソレント在来トマトの多様性を品種内部まで調べた研究
トマトは世界で最も経済価値の高い野菜作物とされ、論文はFAOSTATの数値として2024年の総生産額が1360億米ドル、栽培面積が約510万ヘクタール、生産量が1億8800万トン超であると紹介しています。南欧は二次的な多様化の中心地とされ、イタリアでは気候や文化の違いを背景に、果実の形や用途が異なる…
公開日: 2026年09月13日 18:42