研究論文紹介記事一覧
発表された国内外の研究論文のうち「CC BY CC BY-SA CC0」ライセンスが付与され、内容が要約できる研究論文を紹介しています。その他、毎時収集した研究論文一覧を見る
「健康な献血者」にも隠れた栄養リスク?698人調査でわかった体格・食生活のばらつき
献血は今の医療を支える欠かせない仕組みですが、世界で年間1億1800万単位以上の血液が集められている一方、多くの国で献血者の確保は簡単ではありません。献血には健康状態を確認する適格基準がありますが、この基準は明らかな病気を除外することが目的で、体重や生活習慣、食事内容といった、時間をかけて献血者の健…
公開日: 2026年09月05日 02:35
子宮内膜症のお腹の不調に「低FODMAP食」は役立つか、既存研究をまとめたレビュー
子宮内膜症は生殖年齢の女性のおよそ10人に1人が経験するとされる、女性ホルモンに関連した慢性の病気です。骨盤の痛みや不妊だけでなく、腹痛、お腹の張り、便秘、下痢、排便時の痛み、吐き気といった消化器の症状に長く悩まされる人も少なくありません。ホルモン療法や手術といった標準的な治療を受けても、こうしたお…
公開日: 2026年09月04日 08:27
食品への信頼、コロナ禍でどう変わった?欧州13カ国・6年間の調査
私たちは食品を口にするとき、生産者や販売者、そして国の監督機関をどれくらい信頼しているだろうか。食への信頼は、表示の見方や食品選びの行動にも関わるといわれるテーマだが、その水準が年々どう推移しているのかは意外と知られていない。今回紹介するのは、欧州12カ国とイスラエルを対象に、2019年から2024…
公開日: 2026年09月04日 05:29
妊娠中の食事パターンは4タイプに分類できる? ドイツの大規模コホート研究から
妊娠中に何を食べるかは、母親自身の体調だけでなく生まれてくる赤ちゃんの成長にも関わると考えられています。ただし、これまでの研究の多くは特定の栄養素や「健康的な食事指数」への当てはまりを見るもので、実際に妊婦がどのような食べ方の組み合わせをしているのかを、データからそのまま浮かび上がらせるような研究は…
公開日: 2026年09月03日 08:25
クルミはナッツの中でもカビ毒に弱い?ドイツ産ナッツへのAspergillus flavus接種実験
ナッツ類はタンパク質や不飽和脂肪酸、ビタミン、ミネラルを豊富に含む食品として世界中で消費されていますが、保存や輸送の過程でカビが生えると、健康に望ましくない物質が生成されることがあります。とくに問題視されているのが、Aspergillus(アスペルギルス)属のカビ、なかでもAspergillus f…
公開日: 2026年09月02日 01:40
低所得世帯の10代は食をどう体験しているか——ベルリンの若者の声を聞く研究
十分な食事がとれるかどうかは、大人が思う以上に子どもや若者の毎日の気分や体調に直結します。ドイツでは低所得世帯に対して公的な補助(ビュルガーゲルトなどの給付制度)が用意されていますが、その額が実際の食費をまかなうには不十分だという指摘は以前からありました。ただし、こうした状況を大人ではなく当事者であ…
公開日: 2026年08月31日 16:59
過体重女性の高タンパク質置換食、体組成に良い変化と関連か 大規模試験の二次解析
体重を減らすための食事療法では、タンパク質を多く摂る戦略が体組成の改善に役立つ可能性が指摘されてきました。しかし、こうした高タンパク質戦略が長期的にどのように継続され、体組成とどう関連するのかについて、特に過体重の女性を対象にした知見はこれまで限られていました。今回、ACOORHという多施設共同のラ…
公開日: 2026年08月29日 03:34
バナナの皮を捨てずに活かす:食物繊維原料化を阻む「褐変酵素」の正体と対策
バナナは世界で最も広く生産されている作物の一つです。皮をむいて食べるという特徴上、加工の過程で大量の「バナナの皮」が副産物として発生しますが、その多くはこれまで廃棄されてきました。バナナの皮には食物繊維とポリフェノールが豊富に含まれていることが知られており、食品原料としての活用が期待されています。し…
公開日: 2026年08月27日 08:32
診断前の血中ビタミンD濃度と前立腺がんの生存率の関連を調べた大規模統合解析
ビタミンDは骨の健康に関わる栄養素として知られていますが、がんとの関係についても長年研究が続けられてきました。これまでの研究では、血中のビタミンD濃度が高い男性ほど前立腺がんと診断されるリスクが高いという報告もあり、ビタミンDと前立腺がんの関係は単純ではないことが示唆されています。しかし、すでに前立…
公開日: 2026年08月23日 19:32
重症患者への高蛋白質投与、観察研究とRCTで結果が食い違う理由とは
集中治療室(ICU)で治療を受ける重症患者に、どれくらいの量の蛋白質を投与すべきか。これは栄養管理の現場で長く議論されてきたテーマです。実は2023年より前は、この分野の推奨の多くが観察研究や非ランダム化の介入研究にもとづいていました。2009年から2017年にかけて行われたいくつかの大規模な多施設…
公開日: 2026年08月23日 19:30
真空包装牛肉の変色、原因は乳酸だけでは説明できない?――と畜場での探索的研究
スーパーで買った牛肉のパックを開けたとき、一部だけ色がくすんで見えたことはないでしょうか。牛肉の色は鮮度の印象を大きく左右しますが、実は「なぜ変色するのか」というメカニズムには、まだ解明されていない部分が残っています。今回紹介する研究は、と畜場での湿式熟成の初期段階で見つかった、真空包装のまま変色し…
公開日: 2026年08月23日 18:39
ルーマニアに自生するセイヨウジュウニヒトエ、香りと抗酸化性に着目した基礎研究
ハーブや野草の中には、まだ食品としての可能性が十分に調べられていない種が数多くあります。今回紹介する研究が注目したのは、シソ科の植物「セイヨウジュウニヒトエ(Ajuga reptans L.)」です。青紫の花を咲かせるこの植物は、ルーマニアの植物相に含まれるものの、これまであまり詳しく研究されてこな…
公開日: 2026年08月23日 18:34