研究論文紹介記事一覧
発表された国内外の研究論文のうち「CC BY CC BY-SA CC0」ライセンスが付与され、内容が要約できる研究論文を紹介しています。その他、毎時収集した研究論文一覧を見る
水田に堆肥液? 化学肥料の一部を『嫌気性消化液』に置き換える稲作実験
コメは世界中で食べられている主食のひとつですが、その生産には多くの化学肥料が使われています。近年では、家畜のふん尿や生ごみなどを微生物によって分解する『嫌気性消化』というプロセスから出てくる液体(嫌気性消化液、ADE)を、肥料として再利用しようという動きが注目されています。廃棄物をうまく循環させなが…
公開日: 2026年07月23日 01:32
幼児期の『食の気難しさ』は、その後の食事の幅広さと関係するのか——2年間の追跡研究
子どもの食事について、好き嫌いが多い、少ししか食べない、食べるのに時間がかかる——こうした「食べ方のクセ」に心当たりのある保護者は多いのではないでしょうか。こうした食べ方の傾向は「食欲特性(appetitive traits)」と呼ばれ、子どもの食習慣やその後の食べ物の選び方に影響すると考えられてい…
公開日: 2026年07月23日 01:27
減塩しても物足りなくない味に?調理済み料理の塩味を保つ研究戦略とは
スーパーやコンビニで手軽に買える調理済み料理は便利な一方、塩分の多さが気になるという方も多いのではないでしょうか。長期的に塩分(ナトリウム)を摂りすぎる食生活は、様々な病気につながる可能性があるとされ、食品業界では減塩の工夫が求められています。しかし、単純に塩を減らすと「物足りない」味になってしまう…
公開日: 2026年07月23日 00:33
タラのタンパク質ゲル、作り方で消化のされ方が変わる?介護食研究の最新報告
飲み込む力が弱くなった高齢者や嚥下障害のある方にとって、「食べやすさ」だけでなく「食べたあとどう消化されるか」も食事づくりの大切なポイントです。今回紹介するのは、タラ由来のタンパク質を使ったゲル状食品(いわゆるプルプルとした固形のゲル)について、作り方の違いが飲み込みやすさや胃の中での消化にどう影響…
公開日: 2026年07月22日 23:37
豆腐の日持ちを延ばす新しい包装技術とは?国際的な研究をまとめた総説論文を紹介
豆腐は日本だけでなく、アジア各地で親しまれている大豆加工食品です。国や地域によって製法や食感が異なるさまざまな豆腐製品が存在しますが、実は豆腐は傷みやすく、賞味期限が短い食品としても知られています。今回紹介するのは、こうした豆腐製品の種類や特徴を整理しつつ、日持ちを延ばすための新しい包装技術について…
公開日: 2026年07月22日 23:33
腸管の炎症を食品成分でやわらげる研究、その『測り方』を整理したガイドライン論文を紹介
アスタキサンチンやポリフェノール、食物繊維、プロバイオティクス、短鎖脂肪酸——健康に関心のある人なら一度は耳にしたことがある成分ではないでしょうか。これらは食品由来の栄養素として、腸の炎症をやわらげる働きが研究されてきました。腸の炎症は、いわゆる『不調(サブヘルス)』な状態から生じるとされ、大腸炎や…
公開日: 2026年07月22日 23:32
腸炎ビブリオに挑む新酵素——抗生物質と組む『二刀流』戦略の研究
魚介類の食中毒原因として知られる腸炎ビブリオ(Vibrio parahaemolyticus)は、世界各地で食の安全を脅かす存在です。加熱や薬剤による従来の対策には、食品の風味や栄養を損なったり、薬剤耐性菌の出現や環境汚染につながったりする課題があるとされています。こうした背景のもと、ウイルスの一種…
公開日: 2026年07月22日 22:27
麻辣好きは要注意? 中国西南部の研究、痺れ辛味食行動と高尿酸血症の関連を報告
花椒のピリッとしびれる刺激と唐辛子の辛さが合わさった「麻辣(マーラー)」味は、中国四川や重慶など西南部で日常的に親しまれている食文化です。これまで食事と病気リスクの関係を調べる研究の多くは「辛さ」だけに注目してきましたが、麻味(しびれ)成分については十分に検討されてきませんでした。今回、中国西南部・…
公開日: 2026年07月21日 18:31
世界の食物繊維・添加糖の摂取量はどう変化してきたか——186カ国のデータから見える地域差
健康的な食事といえば「食物繊維は多めに、添加糖は控えめに」というイメージを持つ人は多いのではないでしょうか。では実際に、世界の人々はこの30年ほどでどのように食べてきたのでしょうか。今回紹介する研究は、世界185カ国・地域の食事データを用いて、食物繊維と添加糖の摂取量が時代とともにどう変化してきたか…
公開日: 2026年07月21日 17:27
発酵乳製品は子どもの喘息・喘鳴リスクと関係する?観察研究をまとめたメタアナリシスから
ヨーグルトやチーズなどの発酵乳製品は、腸内環境によいイメージから健康との関連がしばしば話題になります。近年では、子どもの喘息やぜんそく性の咳(喘鳴)といったアレルギー性の呼吸器症状との関連にも関心が寄せられてきました。今回紹介する研究は、これまでに発表された観察研究を集めて統合的に分析し、発酵乳製品…
公開日: 2026年07月21日 15:27
モンゴル高原の最初期定住民は、何を食べて暮らしていたのか——堆積物DNAが語る多様な食料戦略
モンゴル高原と聞くと、遊牧民が家畜とともに草原を移動する暮らしを思い浮かべる人が多いのではないでしょうか。実際、この地域は乾燥していて季節による変化が激しく、農業には向かない土地とされてきました。そのため、長い間「この環境で人が定住するのは難しく、遊牧こそがこの土地に適した暮らし方だ」と考えられてき…
公開日: 2026年07月19日 23:28
食品加工をシミュレーションで予測する―COMSOLマルチフィジックス活用の現状と課題を整理したレビュー
食品を加熱したり乾燥させたりするとき、食品の内部では温度や水分がどのように変化しているのでしょうか。こうした変化を実験だけで細かく調べるには、多くの時間とコストがかかります。そこで近年、食品工学の分野ではコンピューター上で現象を再現する数値シミュレーションが注目されています。今回紹介する論文は、その…
公開日: 2026年07月19日 21:31