研究論文紹介記事一覧
発表された国内外の研究論文のうち「CC BY CC BY-SA CC0」ライセンスが付与され、内容が要約できる研究論文を紹介しています。その他、毎時収集した研究論文一覧を見る
亜麻仁オイル由来の環状ペプチドに、炎症による骨量減少を抑える働き?マウス実験で報告
骨は一生を通じて壊されては作られる、を繰り返している組織です。ところが炎症が続くと、骨を壊す働きを持つ「破骨細胞」が過剰に活性化し、骨を作る速度を上回って骨がどんどん失われてしまうことがあります。これが炎症性の骨量減少で、既存の治療薬には長期的な安全性の課題も指摘されています。そこで注目されたのが、…
公開日: 2026年09月02日 02:34
発酵食品、カナダではどう食べられている?4000人超調査で見えた消費実態と意識
チーズやヨーグルト、キムチや味噌など、発酵食品は世界各地の食文化に根付いています。近年、慢性疾患や自己免疫疾患がカナダで増加していることを背景に、長期的な健康を支える食事のあり方として発酵食品への関心が高まっているとされます。ただし、実際にカナダの人々がどれくらい発酵食品を食べ、どのように受け止めて…
公開日: 2026年08月31日 14:38
465本の嚥下研究を分析してわかったこと──「食品のかたさ・とろみ」を扱う論文の現状とは
ものを飲み込む力、いわゆる「嚥下(えんげ)」は、加齢や病気によって弱まることがあり、食事の安全に直結する重要なテーマです。研究の現場では、液体のとろみや食品のかたさ(テクスチャー)を変えたときに嚥下がどう変化するかを調べる論文が数多く発表されてきました。今回紹介するのは、そうした研究そのものを一段上…
公開日: 2026年08月23日 06:29
ポリフェノール豊富な食事・生活習慣介入とDNAメチル化変化の関連を探る:8週間の対照研究から
お茶やハーブ、ベリー類などに含まれるポリフェノールが、体の中で「遺伝子の使われ方」を調整するDNAメチル化というしくみに影響するかもしれない――そんな仮説を検証しようとした研究があります。DNAメチル化とは、DNAの配列そのものを変えずに遺伝子のスイッチを調整する仕組みで、加齢や生活習慣によって変化…
公開日: 2026年08月22日 09:28
抗生物質の代わりに『卵内プロバイオティクス』は使えるか——ブロイラー飼育での可能性を探った研究
鶏肉の生産現場では、成長を促す目的で飼料に抗生物質を添加する方法が長く使われてきました。しかし、薬剤耐性菌の問題などを背景に、抗生物質に頼らない飼育法への関心が高まっています。その代替候補として近年注目されているのが「プロバイオティクス」、つまり健康に良い影響を与えるとされる微生物です。今回紹介する…
公開日: 2026年08月18日 06:27
肝臓の脂肪を短期間で減らすと血管の状態は変わる? 食事介入研究の紹介
脂肪肝というと肝臓だけの問題と思われがちですが、近年では心臓や血管の健康とも関わりがあるのではないかと注目されています。特に「代謝機能障害関連脂肪性肝疾患(MASLD)」と呼ばれる、肝臓に脂肪がたまるタイプの病態は、心血管疾患のリスクを高める可能性が指摘されてきました。しかし、食事を工夫して肝臓の中…
公開日: 2026年08月16日 00:29
食料システムは目標を達成できるか——44指標で世界の進捗を評価した研究
「食」は健康だけでなく、環境や経済、社会の公正さにも深く関わっています。近年、各国や国際機関は食料システム(生産から流通、消費までの一連の仕組み)を持続可能な形に変えていこうという取り組みを進めてきました。しかし、こうした取り組みがどれだけ進んでいるのかを測る「共通のものさし」は、実はこれまで十分に…
公開日: 2026年08月12日 19:32
大豆粕の発酵物から「うま味を引き立てる」ペプチドを探す ― AIと細胞実験を組み合わせた研究
豆腐や豆乳、大豆油などをつくる際に大量に出る「大豆粕」は、これまで飼料や肥料として使われることが多く、食品としての価値を十分に活かしきれていない副産物とされています。この大豆粕を発酵・分解して得られる加水分解物には、うま味に関わる小さなペプチド(アミノ酸がいくつか連なった物質)が含まれている可能性が…
公開日: 2026年07月27日 13:31
鶏肉は「中間の選択肢」?赤肉・植物性食品との比較から見えてきたこと
健康的な食事を考えるとき、「何を減らすか」だけでなく「何に置き換えるか」が重要だという考え方が近年注目されています。ある食品を同じカロリー分だけ別の食品に置き換えたときに、病気のリスクがどう変わるかを調べる「代替分析」という手法です。赤肉や加工肉は多くの研究でリスクとの関連が指摘されてきましたが、世…
公開日: 2026年07月26日 03:38
住んでいる地域の「豊かさ」と食事の質、その関係は一様ではない?カナダの全国調査から
私たちが日々何を食べるかは、個人の好みや知識だけでなく、住んでいる地域の環境にも影響されると考えられています。たとえば近所にスーパーや生鮮食品店が少ない、あるいは経済的に厳しい世帯が多い地域では、食生活が変わってくるのではないか、という視点です。こうした「地域の剥奪(deprivation)」と食事…
公開日: 2026年07月23日 01:35
豆腐の日持ちを延ばす新しい包装技術とは?国際的な研究をまとめた総説論文を紹介
豆腐は日本だけでなく、アジア各地で親しまれている大豆加工食品です。国や地域によって製法や食感が異なるさまざまな豆腐製品が存在しますが、実は豆腐は傷みやすく、賞味期限が短い食品としても知られています。今回紹介するのは、こうした豆腐製品の種類や特徴を整理しつつ、日持ちを延ばすための新しい包装技術について…
公開日: 2026年07月22日 23:33
コレステロールを下げるハーブ製品、その実力は? 7種の成分をまとめたレビュー論文を紹介
「サプリメントでコレステロールが下がる」——そんな話を耳にしたことがある人は多いのではないでしょうか。スタチンをはじめとする薬はコレステロールを下げる効果が確立していますが、副作用への不安や薬を使うこと自体への抵抗感から、治療を続けにくいと感じる人も少なくないといわれています。そうした背景から、ニン…
公開日: 2026年07月19日 23:34