研究論文紹介記事一覧
発表された国内外の研究論文のうち「CC BY CC BY-SA CC0」ライセンスが付与され、内容が要約できる研究論文を紹介しています。その他、毎時収集した研究論文一覧を見る
お茶・牛乳・米飲料で仕込んだコンブチャ――素材と種菌の違いが発酵にもたらす変化
コンブチャは、細菌と酵母が共生する種菌「SCOBY(スコビー)」を使って紅茶を発酵させた飲料です。近年は紅茶以外の材料を使った発酵飲料への関心も高まっていますが、著者らによれば、紅茶以外を基質(発酵のもとになる材料)にした場合にどうなるかについての知見はまだ限られています。また、地域の異なるSCOB…
公開日: 2026年09月25日 05:59
砂糖を減らしたアイスクリームの食感を保つには——イヌリンとキャロブ粉を使った配合の最適化
アイスクリームに含まれる砂糖は、甘みをつけるだけの材料ではありません。著者らは、砂糖がとろみや口当たりといった物理的な性質(レオロジー特性)にも関わっているため、単純に減らすと製品の質感が変わってしまい、砂糖の削減は技術的に難しい課題だと述べています。
公開日: 2026年09月23日 04:07
レモンの皮を乳酸菌で発酵させた液で、かんきつの収穫後の「緑かび病」を抑える試み
オレンジやレモンなどのかんきつ類は、収穫したあとに貯蔵・輸送される間にカビによる腐敗が起こりやすい果物です。なかでもPenicillium digitatum(ペニシリウム・ディジタツム)というカビが引き起こす「緑かび病(グリーンモールド)」は、著者らによれば収穫後のかんきつでもっとも被害の大きい病…
公開日: 2026年09月21日 06:11
ポーランドで食用に捕獲されたイノシシから住肉胞子虫を検出した研究
住肉胞子虫(Sarcocystis)は、捕食者と被食者の二種類の動物を行き来して生活する寄生性の原虫です。イノシシやブタは、このうち被食者側(中間宿主)の役割を担い、少なくとも二種類の住肉胞子虫に感染しうることが知られています。一つは Sarcocystis miescheriana で、イヌやキツ…
公開日: 2026年09月20日 06:12
アボカド油の品質を左右するもの――品種と搾油温度に注目した研究
生食に向かないアボカドの果実は、食品産業や化粧品産業で価値の高い油の原料として使われることがあります。研究チームは、この油をどのような条件で搾るかによって、油の性質がどう変わるのかを調べました。
公開日: 2026年09月19日 08:54
生ハムのスライス端材を活かした高たんぱくバーの試作研究
イタリアの原産地名称保護(PDO)製品であるパルマ産生ハムは、スライスして包装する工程で、形の整わない端材が一定量生じます。論文によると、こうした製造上の損失は元の製品全体の約10%に達すると見積もられており、現在これらの端材は動物飼料や詰め物入りパスタの原料として安価に取引されています。一方で端材…
公開日: 2026年09月19日 08:10
果実由来の素材を使ったゼリーキャンディ―配合と包装材が品質に与える影響を調べた研究
ゼリーキャンディは砂糖やブドウ糖シロップを多く含み、人工の香料・着色料が使われることが多い菓子です。研究チームは、こうした従来品を見直し、天然の素材を用いた新しい配合を設計することを目的としました。
公開日: 2026年09月19日 07:04
食用コーティングでイチゴの鮮度を保つ ― CMC・アルギン酸二層膜が酸化代謝に与える影響
イチゴは収穫後の劣化がとても速い果実です。呼吸が活発で、水分の蒸散を防ぐ外皮を持たず、機械的な損傷にも弱いため、0〜4℃で保存しても日持ちはおよそ5日程度とされています。この短さが品質の低下と販売機会の損失につながっている、と研究チームは背景を説明しています。
公開日: 2026年09月19日 05:50
処理済み排水でデュラム小麦を育てたとき、医薬品成分はどこまで植物に入るのか
淡水の不足を和らげる方法として、下水処理場で処理した水(処理済み排水)を農業用水に使う取り組みが注目されています。ただしこの水には、人が使った薬の成分(医薬品由来化合物)がわずかに残ることがあり、土から作物へどう移動するのかが懸念されてきました。
公開日: 2026年09月18日 17:58
バジル精油によるスーシュヴィド調理アカシカ肉の保存性とリステリア抑制を調べた研究
加工度の低い食品やそのまま食べられる調理済み食品への需要が高まる一方で、食中毒の原因となる病原菌は公衆衛生上の重要な課題として残っています。論文の著者らは、植物由来の精油(エッセンシャルオイル)が抗菌性を持ち、微生物からの保護を高めて保存期間を延ばす有望な天然素材として注目されてきた点を背景に挙げて…
公開日: 2026年09月18日 11:34
変化する食環境と子どもの肥満 — 地中海食、社会経済的格差、AIによる個別化栄養をイタリアから考える
子どもの肥満は、世界の公衆衛生における大きな課題のひとつです。著者らは、この問題が単なる個人の食べ方の結果ではなく、食のしくみ(フードシステム)の変化、食行動、そして社会的な格差が互いに影響し合って生じていると位置づけています。
公開日: 2026年09月18日 09:54
間食とどう付き合うか——エネルギー密度、量、食感、包装から考える研究者の視点
食事と食事のあいだにとる間食は、欧米型の食生活では1日の摂取エネルギーの20%以上を占めると、この論文は指摘しています。しかも間食の多くは、エネルギー密度が高く、同時においしいものです。ここでいうエネルギー密度とは、食品100グラムあたりに含まれるカロリーの多さのことで、同じ重さでもカロリーが高い食…
公開日: 2026年09月18日 09:51