研究論文紹介記事一覧
発表された国内外の研究論文のうち「CC BY CC BY-SA CC0」ライセンスが付与され、内容が要約できる研究論文を紹介しています。その他、毎時収集した研究論文一覧を見る
英国の食事調査データからセレン摂取量を評価する――推定方法をめぐる課題
セレンは体に必要な微量元素ですが、不足しても摂りすぎても問題が生じるとされ、安全とされる摂取量の幅が狭いという特徴があります。近年、英国の人々の食事からのセレン摂取が十分かどうかについて懸念が示されてきました。著者らは、安全域が狭いからこそ、摂取量をできるだけ正確に測れることが重要だと述べています。
公開日: 2026年09月27日 06:49
食品のたんぱく質量をより正確に計算するために:窒素-たんぱく質換算係数のデータベース「NiCE」
食品にどれだけたんぱく質が含まれているかを正確に求めるには、たんぱく質を構成するアミノ酸の量を足し合わせるか、食品に含まれる窒素の総量に適切な換算係数をかける方法があります。この換算係数は「窒素-たんぱく質換算係数(NCF)」と呼ばれ、窒素の量からたんぱく質の量を見積もるための倍率にあたります。
公開日: 2026年09月26日 06:00
食事・肥満と心血管の健康――分子メカニズムから臨床の証拠までを整理した総説
心血管疾患は世界の死因の首位であり、著者らによれば全世界の死亡のおよそ3分の1を占めています。薬物療法やカテーテル治療の進歩によって急性期を乗り越えた後の生存率は大きく改善しましたが、肥満と代謝異常の世界的な広がりがその成果を脅かしていると論文は指摘します。実際、高い体格指数(BMI)に起因する障害…
公開日: 2026年09月26日 00:24
腎移植後の栄養管理を見直す――手術後の長期成績を支える食事の役割
腎移植は末期腎不全に対する最良の治療とされ、透析を続ける場合に比べて生存率や生活の質の面で優れていると著者らは述べています。しかし論文は、移植後の長期的な成績には依然として限界があると指摘します。移植した腎臓(グラフト、移植片)の働きが年月とともに低下する慢性移植腎機能障害や、心血管疾患、体重増加・…
公開日: 2026年09月26日 00:13
「ローカル・本物・持続可能」——食文化をことばの視点から読み解く研究特集の序論
21世紀に入ってから、生態系・経済・地政学をめぐる危機が重なり、食をめぐる課題が大きく前面に出てきました。著者らは、こうした変化が人々と環境との関係を変え、日々の食の実践そのものにも影響を及ぼしてきたと整理しています。
公開日: 2026年09月25日 23:36
サフランの花の副産物を活かした新しいペコリーノ型チーズの開発
サフランは、花のめしべの先端にある「柱頭」だけを香辛料として利用します。そのため、花びらやおしべなど残りの部分は副産物として大量に生じます。研究チームは、この「サフランの花の副産物」を捨てずに食品の素材として使えないかという観点から、羊の生乳を用いた新しいチーズの原料として使う可能性を検討しました。…
公開日: 2026年09月25日 20:29
太陽光パネルの下でサフランを育てる――北部地域での栽培可能性を探る研究
サフランは食用の花を咲かせる球根植物で、めしべ(柱頭)を乾燥させた香辛料が高値で取引される高付加価値作物です。しかし緯度の高い北部地域では、サフランが花を咲かせる生育期の天候が栽培の障害になると指摘されてきました。
公開日: 2026年09月25日 18:59
「いつ食べるか」を数値で捉える——イタリア成人の食事パターンを三元成分分析で読み解いた研究
地中海式の食文化が根づくイタリアでは、朝・昼・夕といった食事の時間構造が文化的に定着しています。著者らは、この時間構造が現代的な生活様式の圧力にさらされつつあるとしたうえで、食事データを「いつ・何を・誰が」という三つの側面から同時に分析することを目指しました。
公開日: 2026年09月25日 15:50
特定のプレバイオティクス繊維の摂取と大腸がんリスクとの関連――イタリアの症例対照研究
食物繊維の摂取が多いほど大腸がんのリスクが低いことは、これまでにも報告されてきました。この研究が着目したのは、そうした食物繊維の中でも「プレバイオティクス繊維」と呼ばれる一群です。プレバイオティクス繊維とは、人の消化酵素では分解されず、腸内細菌に選択的に利用される成分を指し、腸内環境の維持に関わる可…
公開日: 2026年09月25日 15:46
香辛料にとどまらないオレガノ——生物活性成分をめぐる研究の視点
オレガノは、ピザやソース、地中海料理の風味づけに使われる香り高い香辛料として知られています。しかし著者らは、この植物が料理の材料という位置づけを超えて、科学的な関心の対象になっていると紹介しています。
公開日: 2026年09月25日 13:54
食物繊維とは何か——現代の栄養学で重視される理由
この論文は、食物繊維を現代の栄養学における最も重要な主題の一つとして取り上げ、その定義と、なぜ今日それほど重視されるのかを整理して説明しています。著者らは、食物繊維が食事の質、腸の健康、代謝面での予防を結びつける存在であると位置づけています。
公開日: 2026年09月25日 07:54
地中海食を続けるために「優先順位づけ」と具体的な行動計画は役立つか——無作為化比較試験の報告
地中海食は、複数の異なる食行動を同時に調整することが求められる食事のパターンです。研究チームは、そのために「やろうと思っていても実際の行動に結びつかない」というずれ(意図と行動のギャップ)が生じやすいと述べています。
公開日: 2026年09月25日 07:06