研究論文紹介記事一覧

発表された国内外の研究論文のうち「CC BY CC BY-SA CC0」ライセンスが付与され、内容が要約できる研究論文を紹介しています。その他、毎時収集した研究論文一覧を見る

慢性腎臓病にともなう骨の弱りに、薬以外でできること――著者らが示した10の工夫 研究論文OpenAlexイタリア

慢性腎臓病にともなう骨の弱りに、薬以外でできること――著者らが示した10の工夫

慢性腎臓病(CKD)は、腎臓の働きが長期にわたって低下した状態を指します。論文によれば、このCKDにともなう骨の弱り(CKD関連骨粗鬆症)は、CKDの患者さん全体のおよそ25%にみられます。腎機能の低下が進むほど起こりやすくなり、高齢の透析患者さんでは有病率が最大75%に達すると著者らは述べています…

公開日: 2026年10月02日 06:58

慢性静脈疾患における生活習慣とサプリメント類の証拠を整理した総説の紹介 研究論文OpenAlexイタリア

慢性静脈疾患における生活習慣とサプリメント類の証拠を整理した総説の紹介

慢性静脈疾患とは、足の静脈の血液が心臓へ戻りにくくなることで起こる病気の総称です。この総説では、慢性静脈不全や静脈性下腿潰瘍(足のすねなどにできる治りにくい傷)を含むものとして扱われています。著者らは、この病気がよくみられるものであり、生活の質を大きく損なうと述べています。

公開日: 2026年10月02日 06:23

高強度運動後の回復を支える栄養戦略——糖質・タンパク質から機能性食品まで 研究論文OpenAlexイタリア

高強度運動後の回復を支える栄養戦略——糖質・タンパク質から機能性食品まで

HIIT(高強度インターバルトレーニング)やスプリント、筋力トレーニング、エキセントリック運動(筋肉が伸ばされながら力を出す動作)、球技のような断続的な高強度運動は、持久力やパワーを高める有効な手段です。一方で、同じ生理的ストレスが疲労やグリコーゲン(筋肉に蓄えられた糖)の枯渇、運動による筋損傷、遅…

公開日: 2026年10月02日 05:15

地中海の樹木カロブ(イナゴマメ)の成分と働きを整理した総説 研究論文OpenAlexイタリア

地中海の樹木カロブ(イナゴマメ)の成分と働きを整理した総説

イナゴマメ(学名 Ceratonia siliqua L.、英語ではカロブツリーと呼ばれます)は、マメ科の常緑樹で、もともと地中海沿岸が原産地です。現在は世界各地で栽培が広がっています。古くから家畜のえさや天然の甘味料として利用されてきた植物ですが、著者らによれば、近年は栄養面・医薬面・産業面で多機…

公開日: 2026年10月01日 21:28

植物由来カスタードにビタミンD3を配合 ― カルシウム供給と骨組織への影響を調べた研究 研究論文OpenAlexイタリア

植物由来カスタードにビタミンD3を配合 ― カルシウム供給と骨組織への影響を調べた研究

カスタードパウダーは、とうもろこしでんぷんを主体に香料やミネラル・ビタミンを加えた粉末食品で、熱湯を注いで手軽に調製できるため、熱帯地域の多くの国では朝食や離乳食として広く使われています。著者らは、この親しみやすく調理が容易な食品を、栄養素を届ける「器」として活用できる点に着目しました。

公開日: 2026年09月30日 08:30

食事と機能性ディスペプシアの関係を整理した総説 研究論文OpenAlexイタリア

食事と機能性ディスペプシアの関係を整理した総説

食後の強い膨満感、少量で満腹になる早期飽満感、上腹部の痛みや焼ける感じが続き、日常生活に支障が出ることがあります。検査で説明できる器質的な病気が見つからず、診断基準を満たす場合、この状態は機能性ディスペプシア(FD)と呼ばれます。著者らは、FDの世界的な有病率をローマIV基準で約6.8%と報告された…

公開日: 2026年09月30日 08:19

地中海地域で育てたフィンガーライム2品種とフォーストライムの品質を多角的に調べた研究 研究論文OpenAlexイタリア

地中海地域で育てたフィンガーライム2品種とフォーストライムの品質を多角的に調べた研究

フィンガーライム(Citrus australasica)はオーストラリア原産のかんきつで、指のような形の果実の中に色鮮やかな「さのう」(果汁を含む粒)が詰まっています。粒がはじける食感から「シトラスキャビア」と呼ばれ、料理の飾りや風味づけに使われる高付加価値の作物として、近年ヨーロッパやアジアなど…

公開日: 2026年09月30日 07:20

学校生活におけるセリアック病の子どもたち——設備・人間関係・栄養の課題を整理した総説 研究論文Europe PMCイタリア

学校生活におけるセリアック病の子どもたち——設備・人間関係・栄養の課題を整理した総説

セリアック病は、小麦・大麦・ライ麦に含まれるグルテンを食べることをきっかけに、遺伝的な素因を持つ人に起こる全身性の自己免疫疾患です。消化されにくいグルテンの断片(グリアジン)が腸の粘膜の内側に入り込み、免疫反応の連鎖を引き起こして小腸の絨毛(栄養を吸収するひだ状の組織)を少しずつ損なうため、栄養の吸…

公開日: 2026年09月29日 13:24

アフリカの発酵食品における微生物叢とカビ毒の関係を調べる:パイロットデータセットの報告 研究論文OpenAlexイタリア

アフリカの発酵食品における微生物叢とカビ毒の関係を調べる:パイロットデータセットの報告

この文書は、ある研究プロジェクトの作業パッケージ4(WP4)で作成されたデータセットについて報告する成果物(Deliverable 4.1)です。著者らが対象としたのは、アフリカの発酵食品に含まれる微生物叢(マイクロバイオータ)の特徴づけと、それらの食品におけるカビ毒(マイコトキシン)の量を減らせる…

公開日: 2026年09月29日 05:59

「食べ物のパラドックス」——他の生き物に由来する物質は、どのようにして自分の一部になるのか 研究論文OpenAlexイタリア

「食べ物のパラドックス」——他の生き物に由来する物質は、どのようにして自分の一部になるのか

著者らは、生き物が生きるために欠かせない食べ物が、そもそも他の生物に由来する生物学的な物質であるという点に注目しています。食べ物に含まれるタンパク質、多糖、脂質といった大きな分子(高分子)は、そのままの形では人のからだの分子とは構造が異なるため、消化される前の段階では「非自己」、つまり自分のものでは…

公開日: 2026年09月29日 04:55

地中海食のピラミッド発表から30年 ― 研究の広がりを振り返る論考 研究論文OpenAlexイタリア

地中海食のピラミッド発表から30年 ― 研究の広がりを振り返る論考

1995年、ウィレットらが地中海沿岸の食習慣をまとめた「食のピラミッド」を発表しました。これは、オリーブの栽培地域に古くから伝わる食べ方を図式化したもので、その後の栄養学研究に大きな影響を与えたと論文は述べています。この論考は、発表から30年が経った時点で、この食事パターンをめぐる研究がどこまで広が…

公開日: 2026年09月28日 08:01

人と地球の健康を両立させる国際版「食事ピラミッド」の提案 研究論文OpenAlexイタリア

人と地球の健康を両立させる国際版「食事ピラミッド」の提案

食事のガイドラインは、各国の食料政策や学校などでの教育、さらには食料システム全体のあり方にまで影響を与えています。論文の著者らは、近年のガイドライン作成をめぐる論争に加えて、食事と関わりの深い慢性疾患の負担が増していること、そして環境への負荷が高まっていることを挙げ、人の健康と地球環境の双方に沿った…

公開日: 2026年09月28日 05:00