研究論文紹介記事一覧
発表された国内外の研究論文のうち「CC BY CC BY-SA CC0」ライセンスが付与され、内容が要約できる研究論文を紹介しています。その他、毎時収集した研究論文一覧を見る
食事や生活習慣と腸内細菌の多様性・構成の関係を探った小規模予備研究:将来の長期追跡研究の設計に向けて
腸内細菌の顔ぶれは、健康な人同士でも大きく異なります。食事や運動、睡眠といった自分で変えられる生活習慣がこの違いに関わる可能性は以前から指摘されてきました。ただ、これらの要因は別々に調べられることが多く、互いに関連し合う習慣をまとめて扱った研究は限られていました。
公開日: 2026年10月16日 05:45
遺伝的な体質と地中海食の関係を代謝疾患ごとに整理した総説
2型糖尿病、肥満、メタボリックシンドローム、そして代謝機能障害関連脂肪性肝疾患(MASLD、代謝の異常を背景に肝臓へ脂肪がたまる病気)は、生まれ持った遺伝的な体質と、食事や生活習慣などの環境要因が複雑に絡み合って起こると考えられています。著者らによれば、これらの代謝疾患の負担はこの30年でおおむね増…
公開日: 2026年10月15日 07:12
骨の弱さで受診した患者の食事からのカルシウム摂取量:乳がんの補助内分泌療法を受ける女性に注目した調査
カルシウムは骨の健康を保つうえで欠かせない栄養素ですが、世界の多くの国で摂取量が不足していると報告されています。一方、これまでの研究では、病気や薬の影響で骨がもろくなる「続発性骨粗鬆症」の人や、がんの既往がある人が対象から外されることが多くありました。そのため、骨折リスクが高いこうした人たちがどれだ…
公開日: 2026年10月14日 07:39
甘いものへの「依存的な食べ方」を6項目で測る簡易尺度の開発と、英語・スペイン語・ハンガリー語での検証
砂糖や甘味を加えた加工食品の摂り過ぎは、肥満や2型糖尿病、心血管疾患などとの関連が指摘されてきた公衆衛生上の課題です。甘いものをやめられない、強く欲しくなるといった、依存に似た食べ方を訴える人も少なくありません。著者らは、体重管理や栄養指導、糖尿病、摂食障害の診療の場で、患者が「食べ物全般」ではなく…
公開日: 2026年10月14日 04:59
大西洋岸森林の果実で風味づけしたコンブチャは消化管と腸内細菌にどう作用するか:試験管内モデルによる探索的研究
腸内細菌叢は代謝や免疫、神経の働きに関わり、食事の成分を分解してさまざまな物質をつくり出します。発酵食品は、発酵で生じた成分や微生物を通じて腸内細菌叢に働きかける可能性があるとして注目されています。コンブチャは、砂糖を加えた紅茶や緑茶を、酢酸菌・乳酸菌・酵母が共生する培養体(SCOBY)で発酵させた…
公開日: 2026年10月13日 05:08
サルデーニャのブルーゾーンに暮らす90歳以上の人々の食習慣とその後の生存期間
イタリア・サルデーニャ島の中東部は、100歳を超える人が特に多い「ブルーゾーン」として知られています。ブルーゾーンとは、非常に高齢まで生きる人の割合が高い地域を指し、日本の沖縄やギリシャのイカリア島なども代表例に挙げられます。こうした地域の伝統的な食事は長寿に寄与してきたと考えられがちですが、著者ら…
公開日: 2026年10月12日 05:58
ビタミンB1・B2・B3・B6の食事からの摂取量と胃がんの関係:国際共同データを統合した解析
胃がんは今も世界的に大きな健康課題です。ピロリ菌感染のほか、塩蔵食品、赤肉や加工肉、飲酒などの食習慣が危険因子として知られていますが、ビタミンなどの微量栄養素がどう関わるかについては、これまでの研究結果が一致していませんでした。
公開日: 2026年10月11日 08:40
学校給食の新しい植物性メニューを子どもは受け入れるのか:欧州12か国の給食での食べ残しと食の価値観の関係
学校給食は、家庭の経済状況にかかわらず子どもに同じ食事を届け、より健康的で環境にも配慮した食習慣を育てる場として期待されています。一方で、野菜や豆類を中心とした新しいメニューは子どもの好みに合わず、食べ残しが増えやすいという課題もあります。論文によれば、給食の食べ残しは食事全体の重さの約15〜40%…
公開日: 2026年10月11日 08:22
食事からのポリフェノール摂取と脂肪性肝疾患の肝線維化スコアの関連を調べた研究
代謝機能障害関連脂肪性肝疾患(MASLD)は、肥満や糖尿病などの代謝の乱れを背景に肝臓に脂肪がたまる病気です。著者らによれば、世界で肝硬変の主な原因になっています。この病気で特に重要なのが、肝臓が硬くなる「線維化」の進み具合です。著者らは、線維化を肝臓関連の死亡を最も強く予測する指標として位置づけて…
公開日: 2026年10月10日 22:37
熟成肉の「外皮」を4割配合したパティは陳列中にどう変わるか:イタリアの研究チームによる品質・微生物・官能の評価
ドライエイジング(乾燥熟成)は、包装しない牛肉を温度・湿度・風量を管理した冷蔵環境に置いて熟成させる伝統的な方法です。うま味が凝縮し、ナッツやローストを思わせる香りが生まれるため、高級品として扱われます。一方で、熟成中に水分が抜けて重量が減るうえ、表面には乾燥と微生物の働きで硬く黒っぽい「外皮(クラ…
公開日: 2026年10月10日 05:38
オマーン産ザクロの果皮で作った金ナノ粒子と、リーシュマニア原虫への作用を調べた研究
リーシュマニア症は、リーシュマニア属の原虫(単細胞の寄生生物)によって起こる「顧みられない熱帯病」の一つです。著者らによると、治療薬の種類が限られ、副作用、長い治療期間、費用、薬剤耐性といった課題があります。こうした背景から、より安全で入手しやすい新しい手段が求められています。
公開日: 2026年10月09日 06:18
地中海食は運動への体の適応にどう関わるのか――抗酸化だけでは説明できない仕組みを整理した総説
運動をすると、筋肉の中では活性酸素や活性窒素と呼ばれる反応性の高い分子(まとめてRONS)が一時的に増えます。かつては細胞を傷つける「悪者」とみなされがちでしたが、近年は、適度で一時的なRONSの増加が、ミトコンドリア(細胞のエネルギー工場)を増やしたり、体にもともと備わった抗酸化の守りを強めたりす…
公開日: 2026年10月08日 00:21