研究論文紹介記事一覧
発表された国内外の研究論文のうち「CC BY CC BY-SA CC0」ライセンスが付与され、内容が要約できる研究論文を紹介しています。その他、毎時収集した研究論文一覧を見る
地球温暖化と2型糖尿病をつなぐ循環を性差・ジェンダーの視点から捉える概念枠組みの提案
気候変動は、代謝の健康を左右する要因の一つとして注目されるようになっています。この論文は、地球温暖化と2型糖尿病の関係を、食生活や温室効果ガスの排出も含めた一つの大きなつながりとして捉え直そうとする「パースペクティブ(見解・展望)」論文です。新たな実験や調査の結果を報告するものではなく、これまでの知…
公開日: 2026年10月21日 05:49
ヒラタケの副産物を超音波処理してグルテンフリークッキーに加えると栄養成分はどう変わるか
小麦などに含まれるたんぱく質「グルテン」を避けるグルテンフリー食品の需要が広がっています。セリアック病の人にとって、グルテンを除いた食事は現在唯一の有効な治療法とされています。一方で論文によれば、市販のグルテンフリー焼き菓子は、食物繊維やたんぱく質、ミネラル、生理活性をもつ成分が少なく、糖分やカロリ…
公開日: 2026年10月20日 22:13
イタリアのブラインドベースボール選手の食行動、身体への肯定感、睡眠の質を調べた調査研究
視覚障害のある人は、一般の人と比べて運動不足や座りがちな生活、心理的な苦痛、社会的孤立を経験しやすく、睡眠の質の低さとも関連すると報告されています。こうした背景から、障害に合わせて工夫されたスポーツ(アダプテッドスポーツ)が、健康的な生活習慣や心身の健康を支える場として注目されてきました。
公開日: 2026年10月20日 07:17
血液中のマグネシウムと食事からのマグネシウムは同じことを示すのか――サウジアラビアの10代を対象にした心血管・代謝指標との関連の検討
マグネシウムは体内で300以上の酵素反応に関わる必須ミネラルで、糖や脂質の代謝、心臓や血管の働きに関係することが知られています。医療現場では血液(血清)中のマグネシウム濃度を測ることが一般的ですが、血清中にあるのは体全体のマグネシウムのおよそ0.3%にすぎません。体は血中濃度を一定に保とうと強く調節…
公開日: 2026年10月20日 07:07
オリーブオイル製造の副産物に含まれるフェノール類と、プロバイオティクス菌・病原菌への作用を調べた研究
オリーブオイルを搾ると、搾りかす(ポマース)や種(オリーブストーン)といった副産物が大量に出ます。これらは有機物を多く含み、適切に処理しなければ土壌や水の汚染につながるおそれがあります。一方で、抗酸化作用などが知られるフェノール類(ポリフェノールを含む植物由来の化合物群)を含んでいるため、有効に活用…
公開日: 2026年10月19日 11:07
3種類のアブラナ科スプラウト抽出物を比較し、腸の炎症と上皮バリアへの作用を細胞実験で調べた研究
ブロッコリーやキャベツなどアブラナ科の野菜は、抗酸化や抗炎症などの作用との関連が報告されてきました。その作用を担う成分と考えられているのが、グルコシノレートと呼ばれる硫黄を含む化合物とポリフェノールで、発芽したばかりのスプラウトに多く含まれます。代表的なグルコシノレートであるグルコラファニンは、体内…
公開日: 2026年10月19日 10:26
カチョカヴァッロチーズのカビに対するローズマリー、オレガノ、ローレル精油の抗カビ作用を調べた研究
カチョカヴァッロは、加熱した生地を練って伸ばす「パスタ・フィラータ」製法で作られるイタリアの伝統的なセミハードチーズです。熟成と保管の間に表面へカビが生えると、風味や保存期間が損なわれます。カビの種類や株によっては、カビ毒(マイコトキシン)を作るおそれもあります。
公開日: 2026年10月19日 09:12
ブロッコリーの茎と花蕾の粉末を加えた食パンの品質・抗酸化性・官能特性を調べた研究
パンは多くの人が日常的に食べる主食ですが、精製した白い小麦粉だけで作るパンには、植物由来の生理活性成分があまり含まれていません。そこで研究チームは、ブロッコリーを粉末にして食パンに加え、栄養面の特性を高められるかを検討しました。
公開日: 2026年10月19日 07:57
加工肉と赤身肉の摂取量と膀胱がんの関連:30のコホート研究を統合した解析
膀胱がんは世界で9番目に多いがんで、男性では6番目に多いとされています。喫煙、ヒ素などで汚染された飲み水、職場での特定の化学物質への曝露などが、すでに知られている危険因子です。食べ物に含まれる発がん性物質やその代謝物は尿として排出され、膀胱の内側に触れるため、食事も膀胱がんのリスクに関わる可能性が指…
公開日: 2026年10月18日 06:44
たんぱく質制限の強さだけでは決まらない? 4種類の腎臓病食を食品構成に基づく抗炎症指数で比較した研究
慢性腎臓病(CKD)では、体内で弱い炎症が長く続く「慢性低度炎症」が、病気の進行や心臓・血管の合併症に関わるとされています。CKDの管理では食事療法が中心的な役割を担いますが、腎臓病のために処方される食事が、炎症の観点からどのような特徴を持つのかは、これまで十分に調べられていませんでした。
公開日: 2026年10月17日 22:26
食べ物への依存的な食行動を面接で評価する「FASI」のイタリア語版を摂食障害の患者で検証した研究
「フードアディクション(食べ物依存)」とは、主に超加工食品について、強い渇望、食べる量が増えていく、抑えがきかない、悪影響があっても食べ続けるといった、依存症に似た食べ方のパターンを指す考え方です。これを独立した病気として扱うべきかはまだ議論が続いています。一方で、むちゃ食い障害や神経性過食症などの…
公開日: 2026年10月17日 21:33
食物繊維は「ひとつの成分」ではない:消化の過程でのふるまいの違いを整理した論文
食物繊維は、栄養表示などで一つの成分のように扱われがちです。この論文の著者らは、食物繊維が実際には性質の異なる植物由来の成分の大きな集まりであることを、既存の研究をもとに整理しました。
公開日: 2026年10月17日 05:26