研究論文紹介記事一覧

発表された国内外の研究論文のうち「CC BY CC BY-SA CC0」ライセンスが付与され、内容が要約できる研究論文を紹介しています。その他、毎時収集した研究論文一覧を見る

乳糖不耐症の成人における栄養状態と骨の健康——13件の観察研究をまとめた系統的レビュー 研究論文OpenAlexイギリス

乳糖不耐症の成人における栄養状態と骨の健康——13件の観察研究をまとめた系統的レビュー

乳糖不耐症は、乳糖を分解する酵素ラクターゼが不足し、乳糖をうまく消化できない状態を指します。症状を避けるために乳製品を控える人は少なくありませんが、乳製品はカルシウム・ビタミンD・リンの供給源でもあるため、これらの摂取量や体内の状態が下がる可能性が指摘されてきました。

公開日: 2026年09月23日 17:28

ケニアの妊婦における血中ビタミンD濃度と妊娠高血圧腎症の関連を調べた症例対照研究 研究論文OpenAlexイギリス

ケニアの妊婦における血中ビタミンD濃度と妊娠高血圧腎症の関連を調べた症例対照研究

妊娠高血圧腎症(プレエクランプシア)は、妊娠中に高血圧などの症状が現れる病態です。研究チームによれば、ケニアでは妊娠・出産に直接起因する母体死亡のおよそ5人に1人がこの病態によるものとされています。

公開日: 2026年09月23日 15:31

ボールミル処理でキビ粉分散液の潤滑性が向上 構造変化と水和が鍵 研究論文OpenAlexイギリス

ボールミル処理でキビ粉分散液の潤滑性が向上 構造変化と水和が鍵

キビ(プロソミレット)の粉は、栄養面でも機能面でも活用が期待される持続可能な穀物素材です。ただし食品として使うとき、口当たりのなめらかさに関わる「潤滑性」は素材の性質に左右されます。研究チームは、溶剤を使わない加工法である高エネルギーボールミル処理によって、キビ粉の懸濁液(15% w/v)の摩擦特性…

公開日: 2026年09月23日 04:51

穀物をすべて残したまま発酵させる ― 大麦麦芽とライ麦麦芽を用いたウイスキー用もろみ製造の比較研究 研究論文OpenAlexイギリス

穀物をすべて残したまま発酵させる ― 大麦麦芽とライ麦麦芽を用いたウイスキー用もろみ製造の比較研究

スコッチウイスキーの製造では、粉砕した穀物(グリスト)を糖化した後、溶け残った不溶性の固形分を取り除き、透明な糖液(ウォート)だけを発酵に回すのが一般的です。これに対し、不溶性の固形分を取り除かずに発酵、さらには蒸留の工程まで持ち込む「All Grains In(AGI、全穀物投入)」と呼ばれる手法…

公開日: 2026年09月22日 05:47

発酵食品の代謝データを共有可能にする取り組み — MetaboLightsへの登録支援とオンライン講習の報告 研究論文OpenAlexイギリス

発酵食品の代謝データを共有可能にする取り組み — MetaboLightsへの登録支援とオンライン講習の報告

この資料は、欧州の生命科学データ基盤ELIXIRが2024〜2028年の計画として進める「生物多様性・食料安全保障・病原体」委託サービスの一部、作業パッケージ9(WP9)の活動報告です。WP9は「FAIRferm」と名づけられた実施研究で、食品の発酵過程で得られる微生物叢(マイクロバイオーム)と代謝…

公開日: 2026年09月22日 03:49

発酵食品の微生物・代謝物データを共有しやすくする ― ELIXIRの取り組み報告 研究論文OpenAlexイギリス

発酵食品の微生物・代謝物データを共有しやすくする ― ELIXIRの取り組み報告

この資料は、欧州のライフサイエンス研究基盤であるELIXIRが2024年から2028年にかけて進める「生物多様性・食料安全保障・病原体」に関する委託サービス計画の一部として実施されている取り組みの報告です。対象となる作業部会(WP9)は、「FAIRferm」と呼ばれる実装研究にあたり、食品の発酵過程…

公開日: 2026年09月22日 03:34

熱い飲み物の温度と食道がん――英国の約98万人を追跡した研究 研究論文OpenAlexイギリス

熱い飲み物の温度と食道がん――英国の約98万人を追跡した研究

紅茶やマテ茶などを非常に高い温度(およそ70℃)で飲む習慣が食道がんのリスクを高めることは、アジア・アフリカ・南米・中東での研究で繰り返し報告されてきました。国際がん研究機関(IARC)は2016年に「非常に熱い飲み物(65℃超)」を「おそらく発がん性がある(グループ2A)」に分類しています。ただし…

公開日: 2026年09月20日 07:13

標高で分かれるキヌアの遺伝子——11系統から描いた「遺伝子ベースのパンゲノム」 研究論文OpenAlexイギリス

標高で分かれるキヌアの遺伝子——11系統から描いた「遺伝子ベースのパンゲノム」

キヌア(Chenopodium quinoa Willd.)は、南米アンデスの海抜0メートルの沿岸地帯から標高4,000メートルの高地まで、幅広い環境で栽培されてきた作物です。栄養価の高さと環境ストレスへの強さから「母なる穀物」とも呼ばれてきました。キヌアは異質四倍体と呼ばれる植物で、およそ330万…

公開日: 2026年09月20日 06:36

子ども時代のつらい経験と若者の生活習慣をつなぐもの――ブラジルの出生コホート研究 研究論文OpenAlexイギリス

子ども時代のつらい経験と若者の生活習慣をつなぐもの――ブラジルの出生コホート研究

子ども時代に暴力や虐待などのつらい出来事(トラウマ)を経験した人は、喫煙や飲酒といった、心臓や血管、代謝の病気につながりやすい健康リスク行動をとりやすいことが知られています。しかし、なぜそうなるのか、その間をつなぐ仕組みについては十分に分かっていないと著者らは述べています。

公開日: 2026年09月19日 12:05

運動ニューロン疾患における栄養状態のモニタリング —— 血液検査値の活用を探った縦断研究 研究論文OpenAlexイギリス

運動ニューロン疾患における栄養状態のモニタリング —— 血液検査値の活用を探った縦断研究

運動ニューロン疾患(MND)は、体を動かす神経細胞が徐々に失われていく進行性の病気です。筋力の低下は手足だけでなく、飲み込みや呼吸にかかわる筋肉にも及びます。論文によれば、MNDのある人の16〜55%が低栄養の影響を受けると推定されています。嚥下障害や噛む力の低下、腕を動かしにくくなることで食事の量…

公開日: 2026年09月19日 08:51

食べ物の画像をどれだけ覚えているか——高カロリー食への「記憶の偏り」を測る新しい検査の開発と検証 研究論文OpenAlexイギリス

食べ物の画像をどれだけ覚えているか——高カロリー食への「記憶の偏り」を測る新しい検査の開発と検証

食べるという行動は、育ってきた環境や心理状態だけでなく、記憶のはたらきにも左右されると考えられてきました。研究チームは、とくに「エピソード記憶」と呼ばれる、自分が経験した出来事を思い出す記憶が、食べ物の選択や食欲に関わることを先行研究として挙げています。食品の広告は、この記憶のしくみを利用して将来の…

公開日: 2026年09月19日 08:47

変化する食環境と子どもの肥満 — 地中海食、社会経済的格差、AIによる個別化栄養をイタリアから考える 研究論文OpenAlexイギリス

変化する食環境と子どもの肥満 — 地中海食、社会経済的格差、AIによる個別化栄養をイタリアから考える

子どもの肥満は、世界の公衆衛生における大きな課題のひとつです。著者らは、この問題が単なる個人の食べ方の結果ではなく、食のしくみ(フードシステム)の変化、食行動、そして社会的な格差が互いに影響し合って生じていると位置づけています。

公開日: 2026年09月18日 09:54