研究論文紹介記事一覧

発表された国内外の研究論文のうち「CC BY CC BY-SA CC0」ライセンスが付与され、内容が要約できる研究論文を紹介しています。その他、毎時収集した研究論文一覧を見る

フレイルのある高齢者にペクチンを4週間補給した無作為化試験の報告 研究論文OpenAlexイギリス

フレイルのある高齢者にペクチンを4週間補給した無作為化試験の報告

加齢とともに心身の働きが少しずつ低下し、転倒や入院などのリスクが高まる状態を「フレイル(虚弱)」と呼びます。論文によれば、世界の60〜69歳では12〜23%がこの状態にあるとされ、慢性的な軽度の炎症や筋力低下、気分の落ち込み、代謝の問題を伴うことが多いと説明されています。運動や栄養を組み合わせた取り…

公開日: 2026年09月30日 01:36

黒コショウと白コショウの抽出物を比べる — 収率・成分・抗酸化と抗菌のはたらき 研究論文OpenAlexイギリス

黒コショウと白コショウの抽出物を比べる — 収率・成分・抗酸化と抗菌のはたらき

コショウ(Piper nigrum L.)は世界で広く使われる香辛料であり、同時に生物活性をもつ植物成分の供給源でもあります。著者らによると、コショウの辛味や価値は「オレオレジン」と呼ばれる油状の抽出物、アルカロイドのピペリン、精油といった成分に支えられています。オレオレジンとは、コショウの粉末から…

公開日: 2026年09月29日 07:33

ベッカー型筋ジストロフィーの成人における食事のたんぱく質摂取量と体脂肪・生活の質との関連を調べた研究 研究論文OpenAlexイギリス

ベッカー型筋ジストロフィーの成人における食事のたんぱく質摂取量と体脂肪・生活の質との関連を調べた研究

ベッカー型筋ジストロフィー(BMD)は、筋肉の維持に関わるジストロフィンというたんぱく質が十分につくられないために起こる、まれな遺伝性の病気です。X染色体上の遺伝子が関係するため主に男性に生じ、骨格筋の衰えと身体機能の低下が徐々に進み、最終的に生活の質(QoL:本人が感じる生活の満たされ具合)の低下…

公開日: 2026年09月29日 05:12

腸と皮膚をつなぐ「腸‐皮膚軸」——アトピー性皮膚炎と炎症性腸疾患の関係を整理した総説 研究論文Europe PMCイギリス

腸と皮膚をつなぐ「腸‐皮膚軸」——アトピー性皮膚炎と炎症性腸疾患の関係を整理した総説

私たちの体の中で、腸と皮膚はどちらも外の世界と接する「境界」の役割を担っています。どちらの表面にも多種多様な微生物(細菌・ウイルス・真菌など、いわゆる微生物叢/マイクロバイオータ)が住みつき、組織の状態を保ち、免疫のはたらきを調整し、環境からの刺激を防ぐことに関わっています。

公開日: 2026年09月29日 04:38

超加工食品と健康をめぐる議論――「不確実性を認めた上での政策」を求める論考 研究論文OpenAlexイギリス

超加工食品と健康をめぐる議論――「不確実性を認めた上での政策」を求める論考

2025年11月、医学誌ランセットが超加工食品(UPF)に関する3部構成のシリーズを掲載しました。その第1部でMonteiroらは、超加工食品が長年続いてきた食生活を置き換えることで食事の質が低下し、食事に関連する複数の慢性疾患のリスクが高まるという仮説を示しました。さらに、因果関係を推論するための…

公開日: 2026年09月28日 20:16

摂食障害の地域医療における栄養士の成果measurementツール試行——実行可能性と受け入れやすさの評価 研究論文OpenAlexイギリス

摂食障害の地域医療における栄養士の成果measurementツール試行——実行可能性と受け入れやすさの評価

摂食障害は、身体面・心理面・社会生活の広い範囲に深刻な影響を及ぼす疾患です。その治療において管理栄養士(ダイエティシャン)は重要な役割を担っていますが、著者らによれば、栄養士の関わりがどのような成果につながっているのかは十分に報告されてきませんでした。

公開日: 2026年09月28日 20:11

食事の内容と不安・抑うつ症状の関連を調べた、スコットランドの高齢者コホート研究 研究論文OpenAlexイギリス

食事の内容と不安・抑うつ症状の関連を調べた、スコットランドの高齢者コホート研究

うつや不安といった一般的な精神疾患は、世界全体の疾病負担・障害・経済的コストの大きな要因のひとつです。遺伝的な要因や幼少期の逆境といった従来からの危険因子に加えて、近年は食事のような「変えられる生活習慣」が予防や治療の手がかりになるのではないかという関心が高まっています。ただし研究ごとに設計や食事の…

公開日: 2026年09月28日 17:10

「持続可能な水産物」の恩恵は誰に届くのか——小規模漁業における認証制度と公平性を調べた研究 研究論文OpenAlexイギリス

「持続可能な水産物」の恩恵は誰に届くのか——小規模漁業における認証制度と公平性を調べた研究

スーパーや飲食店で見かける「持続可能な水産物」のラベルは、ここ十数年で急速に広まりました。海洋管理協議会(MSC)認証やフェアトレード認証、漁業改善プロジェクト(FIP)といった仕組みは、まとめて「自主的持続可能性基準(VSS、企業や漁業者が任意で参加する民間主導の基準)」と呼ばれます。研究チームに…

公開日: 2026年09月28日 17:02

人と地球の健康を両立させる国際版「食事ピラミッド」の提案 研究論文OpenAlexイギリス

人と地球の健康を両立させる国際版「食事ピラミッド」の提案

食事のガイドラインは、各国の食料政策や学校などでの教育、さらには食料システム全体のあり方にまで影響を与えています。論文の著者らは、近年のガイドライン作成をめぐる論争に加えて、食事と関わりの深い慢性疾患の負担が増していること、そして環境への負荷が高まっていることを挙げ、人の健康と地球環境の双方に沿った…

公開日: 2026年09月28日 05:00

インド・グジャラート州の鶏肉流通網における細菌の保有状況と薬剤耐性を調べた研究 研究論文OpenAlexイギリス

インド・グジャラート州の鶏肉流通網における細菌の保有状況と薬剤耐性を調べた研究

インドは鶏肉と鶏由来製品の一大生産国です。鶏肉の消費が増えるなかで、生産の集約化にともなう人獣共通感染症(動物から人へうつる感染症)のリスクをどう抑えるかが課題になっています。研究チームは、グジャラート州を対象に、この課題に取り組むための基礎データがこれまで乏しかった点に注目しました。

公開日: 2026年09月27日 07:49

英国の食事調査データからセレン摂取量を評価する――推定方法をめぐる課題 研究論文OpenAlexイギリス

英国の食事調査データからセレン摂取量を評価する――推定方法をめぐる課題

セレンは体に必要な微量元素ですが、不足しても摂りすぎても問題が生じるとされ、安全とされる摂取量の幅が狭いという特徴があります。近年、英国の人々の食事からのセレン摂取が十分かどうかについて懸念が示されてきました。著者らは、安全域が狭いからこそ、摂取量をできるだけ正確に測れることが重要だと述べています。

公開日: 2026年09月27日 06:49

食事の質と「エピジェネティック年齢」の関係を一卵性双生児で検証した縦断研究 研究論文OpenAlexイギリス

食事の質と「エピジェネティック年齢」の関係を一卵性双生児で検証した縦断研究

健康的な食習慣は、心血管疾患やがんなどの病気のリスクを下げ、寿命にも関わると考えられてきました。近年は、老化の進み具合を血液から推定する指標として「エピジェネティック・クロック(エピジェネティック時計)」が使われています。これはDNAメチル化と呼ばれる化学的な修飾のパターンから生物学的な年齢を推定す…

公開日: 2026年09月26日 23:30